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第23話*
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少し調子が悪くてそのまま寝てしまい、スマホを開いたまますっかり忘れてた。
【今度の定時制と通信制合同イベント、俺も会計補佐になったんだ。
もしよかったら今度旧校舎で打ち合わせしない?さっき先生から資料を預かったんだ】
イベントの会計のことも、穂さんと会話途中だったことも。
【返信遅くなりました。穂さんの都合がいい日を教えてください】
少ししてからきた穂さんの返信は吃驚する内容だった。
【明後日空いてる?あと、桜雪ちゃんは猫好き?】
当日、お礼になればと買っておいたチョコレートを持って駅に向かう。
待ち合わせ場所にしておいたモニュメントの前に立っていると、穂さんが手をふってくれた。
「桜雪ちゃん、おはよう」
「【おはようございます】」
「打ち合わせついでにいい場所を見つけたんだ。一緒に行こう」
その言葉に私は頷いて静かに後ろからついていく。
狭い路地をしばらく歩いて辿りついたのは猫カフェだった。
「つい最近できた場所なんだ。時々手伝いには行ってるんだけど…桜雪ちゃん?」
窓に向かってかりかりする子猫と目が合って、あまりの可愛さに動けなくなってしまう。
「本当に猫が好きなんだね」
はっと顔をあげると、穂さんが楽しそうに笑っていた。
少し恥ずかしくなりながら、急ぎめでメモ帳に書く。
「【このお店ではありませんが、保護猫カフェでバイトしているんです。
小さい頃から猫が好きで、とにかく触れ合っていると癒やされます】」
「それはよかった。俺も猫好きなんだ。あと、誰かが癒やされて帰っていく瞬間もね」
お店の中でパンケーキを食べながら、少しずつ出店の話を進めていく。
なんとか資料を汚さないように完食して、そのまま費用の計算を終わらせた。
「桜雪ちゃん、計算速いんだね。俺ひとりだったらこんなに早く終わらなかったよ。ありがとう」
「【私の仕事でもあるので…。役に立ててよかったです】」
聞いた話と食べたメニューについて参考になりそうなことをメモしていると、足元に1匹の猫がすり寄ってきた。
多分、さっき窓に向かってかりかりしていた子だ。
いきなりだっこしてもいいのか戸惑ってしまう。
「すみません、だっこしても大丈夫ですか?」
「あら…その子、あんまり人に懐かないのに。きっとお姉さんがいい人だって分かっているのね。
穂君、抱っこのしかたは覚えてるだろうし…お姉さんも慣れていそうな気がするわ」
初老の女性はにっこり微笑んでお店の奥に入ってしまう。
「ここのオーナー、あのおばあちゃんなんだ。触ってもいいって」
「……」
不安がらせないようにしようと椅子から降りて視線を合わせると、膝の上に乗ってくれた。
そのまま腕の中で落ち着いて眠りはじめる。
…可愛い。
「写真撮ってもいい?」
その場で2回頷くと、音が小さめのアプリで撮影してくれたらしかった。
「後で送るね」
穂さんに感謝の言葉を伝えたいけれど、今の私には方法がない。
とにかく頭を下げることしかできなかった。
【今度の定時制と通信制合同イベント、俺も会計補佐になったんだ。
もしよかったら今度旧校舎で打ち合わせしない?さっき先生から資料を預かったんだ】
イベントの会計のことも、穂さんと会話途中だったことも。
【返信遅くなりました。穂さんの都合がいい日を教えてください】
少ししてからきた穂さんの返信は吃驚する内容だった。
【明後日空いてる?あと、桜雪ちゃんは猫好き?】
当日、お礼になればと買っておいたチョコレートを持って駅に向かう。
待ち合わせ場所にしておいたモニュメントの前に立っていると、穂さんが手をふってくれた。
「桜雪ちゃん、おはよう」
「【おはようございます】」
「打ち合わせついでにいい場所を見つけたんだ。一緒に行こう」
その言葉に私は頷いて静かに後ろからついていく。
狭い路地をしばらく歩いて辿りついたのは猫カフェだった。
「つい最近できた場所なんだ。時々手伝いには行ってるんだけど…桜雪ちゃん?」
窓に向かってかりかりする子猫と目が合って、あまりの可愛さに動けなくなってしまう。
「本当に猫が好きなんだね」
はっと顔をあげると、穂さんが楽しそうに笑っていた。
少し恥ずかしくなりながら、急ぎめでメモ帳に書く。
「【このお店ではありませんが、保護猫カフェでバイトしているんです。
小さい頃から猫が好きで、とにかく触れ合っていると癒やされます】」
「それはよかった。俺も猫好きなんだ。あと、誰かが癒やされて帰っていく瞬間もね」
お店の中でパンケーキを食べながら、少しずつ出店の話を進めていく。
なんとか資料を汚さないように完食して、そのまま費用の計算を終わらせた。
「桜雪ちゃん、計算速いんだね。俺ひとりだったらこんなに早く終わらなかったよ。ありがとう」
「【私の仕事でもあるので…。役に立ててよかったです】」
聞いた話と食べたメニューについて参考になりそうなことをメモしていると、足元に1匹の猫がすり寄ってきた。
多分、さっき窓に向かってかりかりしていた子だ。
いきなりだっこしてもいいのか戸惑ってしまう。
「すみません、だっこしても大丈夫ですか?」
「あら…その子、あんまり人に懐かないのに。きっとお姉さんがいい人だって分かっているのね。
穂君、抱っこのしかたは覚えてるだろうし…お姉さんも慣れていそうな気がするわ」
初老の女性はにっこり微笑んでお店の奥に入ってしまう。
「ここのオーナー、あのおばあちゃんなんだ。触ってもいいって」
「……」
不安がらせないようにしようと椅子から降りて視線を合わせると、膝の上に乗ってくれた。
そのまま腕の中で落ち着いて眠りはじめる。
…可愛い。
「写真撮ってもいい?」
その場で2回頷くと、音が小さめのアプリで撮影してくれたらしかった。
「後で送るね」
穂さんに感謝の言葉を伝えたいけれど、今の私には方法がない。
とにかく頭を下げることしかできなかった。
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