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Until the day when I get engaged. -In linear light-
第56話
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ー**ー
次の日は、朝からトランプ大会状態だった。
「ねえ、メル」
「なんでしょう?」
「勝負に負けたら...勝った方のいうことを一つ聞く、というのはどうかな?」
「楽しそうです...!」
メルはわくわくした様子でテーブルの上のカードを見つめる。
...まずはメランコリーからだ。
「...」
メルは真剣にカードを見定めている。
「これです!」
見事にクイーンのペアができた。
「メルは記憶力もいいんだね」
俺は正直、メランコリーはどちらかといえば苦手な方だ。
エリックに勝てた試しがない。
メルはどんどん揃えていく。
そして...
「ぜ、全部揃いました!」
途中から競技内容が大幅に変わって、メルが最後までペアを作れるかどうかになっていた。
勝敗は歴然だった。
「メルは、一回見たものをなかなか忘れないタイプなの?」
「うーん...どうでしょう?分かりません」
(それも左眼の力なんだろうか?)
「まあそれはおいておくとして...メル、お願い事は?」
「えっと、ええっと...か、考えさせてください」
「了解。どうする?もう一回メランコリーする?」
「いえ、次は別のものにしましょう」
ー*ー
次はポーカーだ。
「流石に本物のお金でやるわけにはいかないから、これをお金代わりにしよう」
カムイは、いつの間に作ったのか分からない、アイシングクッキーを差し出してきた。
「はい!えっと、親はどうやって決めましょう?」
「二人の時は決めなくてもいいんだけど...じゃあ、表?裏?」
「裏でお願いします」
カムイはコインを投げる。
出た面は...裏だ。
カードを配り、準備が整う。
「メルが親だよ」
(えっと、最初は...)
「ビットです」
「うーん...レイズ」
「レイズです」
「コール」
「まだレイズです」
「...コール」
そんなやりとりが続いたあと、
「三枚トレードするね」
「じゃあ、私は二枚やります」
「レイズ」
「コールです」
「ショウ・ダウン」
私の手札はストレートフラッシュだ。
「どうでしょうか...?」
「...俺の勝ち」
カムイの手札は、ロイヤル・ストレート・フラッシュだ。
実際に揃えた人を初めて見た。
「負けちゃいました...」
「じゃあ俺も、あとで考えておくね」
「...はい」
何をされるのだろうか...。
ー**ー
次はブラックジャックをすることになった。
「それじゃあ、ルールは六プレイ制でいこうか」
「はい!」
「じゃあ俺から。...⁉ええっと、スタンド」
俺の手元には、二十になるカードがある。
これ以上引くと、確実にオーバーしてしまいそうなのでやめておく。
「ヒットです。えっと、まだヒット...ヒットです!あ、もう終わりですね、スタンドです」
メルは上限回数いっぱいまでヒットを続けた。
「「オープン」(です)」
メルの合計は...二十一ピッタリだった。
「あー、俺の負け。でも、勝負はまだまだこれからだよ」
あの枚数で二十一になるのはすごいと思う。
「ブラックジャック!」
「オーバーです...」
それからも白熱したバトルは続き...
「...引き分けだったね」
「はい」
「じゃあお願いは一つずつということで!」
ぐぅ...とお腹が鳴る音がする。
食事も忘れてトランプをやっていたことに気づいた。
「ご飯にしようか」
「はい!」
ー*ー
久しぶりに色々遊べて楽しかった。
カムイはローテーブルを片づけているので、昼食は私が作っている。
「メル、楽しかった...?」
「はい!」
「それはよかった」
カムイが優しく微笑んでいる。
先日、あんなに荒れていたとは思えないくらい。
カムイが笑顔でいられる場所を、私は守りたい。
でも...私にそれができるのだろうか。
何の力もない私に何ができるだろう。
「メル、眉間にシワがよってるよ」
「ええ⁉」
「嘘」
「...もう」
私は少しだけ怒り気味に言う。
「今日はキッシュを作りました」
「美味しそうだね」
カムイが笑顔を取り戻せて、本当によかったと思う。
「「いただきます」」
ー**ー
「美味しい」
「よかったです!」
メルはにこにこしている。
彼女は本当に料理が上手だと思う。
俺はここまで美味しくキッシュを作ることができない。
(今度レシピを聞いてみようか)
「カムイ、口についてます」
「...!」
メルは俺の口許を拭う。
「ありがとう」
その行動一つ一つにドキドキさせられていることを、メルは知っているのだろうか。
「メルもついてるよ?」
「え?どこですか?」
俺はメルの口許を親指で拭い...そのままぺろりとなめる。
「ごちそうさま」
「...っ!」
途端にメルの顔は茜色に染まる。
そういうところも可愛くて仕方ない。
(そういえば...)
「メル、お願い事は決めた?」
「まだでした!」
「ゆっくりでいいよ、まだ時間あるし...」
と言っている俺も、まだ考えていないのだが。
「それじゃあ...」
次の日は、朝からトランプ大会状態だった。
「ねえ、メル」
「なんでしょう?」
「勝負に負けたら...勝った方のいうことを一つ聞く、というのはどうかな?」
「楽しそうです...!」
メルはわくわくした様子でテーブルの上のカードを見つめる。
...まずはメランコリーからだ。
「...」
メルは真剣にカードを見定めている。
「これです!」
見事にクイーンのペアができた。
「メルは記憶力もいいんだね」
俺は正直、メランコリーはどちらかといえば苦手な方だ。
エリックに勝てた試しがない。
メルはどんどん揃えていく。
そして...
「ぜ、全部揃いました!」
途中から競技内容が大幅に変わって、メルが最後までペアを作れるかどうかになっていた。
勝敗は歴然だった。
「メルは、一回見たものをなかなか忘れないタイプなの?」
「うーん...どうでしょう?分かりません」
(それも左眼の力なんだろうか?)
「まあそれはおいておくとして...メル、お願い事は?」
「えっと、ええっと...か、考えさせてください」
「了解。どうする?もう一回メランコリーする?」
「いえ、次は別のものにしましょう」
ー*ー
次はポーカーだ。
「流石に本物のお金でやるわけにはいかないから、これをお金代わりにしよう」
カムイは、いつの間に作ったのか分からない、アイシングクッキーを差し出してきた。
「はい!えっと、親はどうやって決めましょう?」
「二人の時は決めなくてもいいんだけど...じゃあ、表?裏?」
「裏でお願いします」
カムイはコインを投げる。
出た面は...裏だ。
カードを配り、準備が整う。
「メルが親だよ」
(えっと、最初は...)
「ビットです」
「うーん...レイズ」
「レイズです」
「コール」
「まだレイズです」
「...コール」
そんなやりとりが続いたあと、
「三枚トレードするね」
「じゃあ、私は二枚やります」
「レイズ」
「コールです」
「ショウ・ダウン」
私の手札はストレートフラッシュだ。
「どうでしょうか...?」
「...俺の勝ち」
カムイの手札は、ロイヤル・ストレート・フラッシュだ。
実際に揃えた人を初めて見た。
「負けちゃいました...」
「じゃあ俺も、あとで考えておくね」
「...はい」
何をされるのだろうか...。
ー**ー
次はブラックジャックをすることになった。
「それじゃあ、ルールは六プレイ制でいこうか」
「はい!」
「じゃあ俺から。...⁉ええっと、スタンド」
俺の手元には、二十になるカードがある。
これ以上引くと、確実にオーバーしてしまいそうなのでやめておく。
「ヒットです。えっと、まだヒット...ヒットです!あ、もう終わりですね、スタンドです」
メルは上限回数いっぱいまでヒットを続けた。
「「オープン」(です)」
メルの合計は...二十一ピッタリだった。
「あー、俺の負け。でも、勝負はまだまだこれからだよ」
あの枚数で二十一になるのはすごいと思う。
「ブラックジャック!」
「オーバーです...」
それからも白熱したバトルは続き...
「...引き分けだったね」
「はい」
「じゃあお願いは一つずつということで!」
ぐぅ...とお腹が鳴る音がする。
食事も忘れてトランプをやっていたことに気づいた。
「ご飯にしようか」
「はい!」
ー*ー
久しぶりに色々遊べて楽しかった。
カムイはローテーブルを片づけているので、昼食は私が作っている。
「メル、楽しかった...?」
「はい!」
「それはよかった」
カムイが優しく微笑んでいる。
先日、あんなに荒れていたとは思えないくらい。
カムイが笑顔でいられる場所を、私は守りたい。
でも...私にそれができるのだろうか。
何の力もない私に何ができるだろう。
「メル、眉間にシワがよってるよ」
「ええ⁉」
「嘘」
「...もう」
私は少しだけ怒り気味に言う。
「今日はキッシュを作りました」
「美味しそうだね」
カムイが笑顔を取り戻せて、本当によかったと思う。
「「いただきます」」
ー**ー
「美味しい」
「よかったです!」
メルはにこにこしている。
彼女は本当に料理が上手だと思う。
俺はここまで美味しくキッシュを作ることができない。
(今度レシピを聞いてみようか)
「カムイ、口についてます」
「...!」
メルは俺の口許を拭う。
「ありがとう」
その行動一つ一つにドキドキさせられていることを、メルは知っているのだろうか。
「メルもついてるよ?」
「え?どこですか?」
俺はメルの口許を親指で拭い...そのままぺろりとなめる。
「ごちそうさま」
「...っ!」
途端にメルの顔は茜色に染まる。
そういうところも可愛くて仕方ない。
(そういえば...)
「メル、お願い事は決めた?」
「まだでした!」
「ゆっくりでいいよ、まだ時間あるし...」
と言っている俺も、まだ考えていないのだが。
「それじゃあ...」
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