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Until the day when I get married.-New dark appearance-
第107話
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ー**ー
俺は部屋に戻ったあと、真っ先にメルを抱きしめた。
「カムイ...?」
「メル、お願いだから...本当にもう二度とあんなことしないで」
メルはそっと俺の背中に手をまわす。
「カムイが怪我をしたら、私も痛いです」
この子は、どうしてこんなにもいい子なんだろうか。
痛みを知っている分、人の痛みも分かるのだろう。
だが、それは俺も同じ事だ。
「俺は、メルが怪我をすると、すごく痛い。どうしてって、思ってしまうんだ」
「私もカムイも、ちょっとだけそっくりさんなんですね」
メルの顔を見ると、とてもにこにこしている。
本当は相当痛いはずなのに、全く表情に出さない。
「痛かったら、痛いって言っていいんだよ」
「カムイの方が、痛そうです...」
「俺の、方が...?」
「...はい。さっきから、苦しそうな顔をしています」
俺は、いつの間にそんな表情をしていたのだろう。
全く気づいていなかった。
(いつから表情を隠すのが苦手になったんだろう)
ー*ー
カムイは苦しそうな顔をしている。
私のせい、なのだろうか。
「ごめん。俺がもっと早く気づいていれば...」
「カムイは悪くないです。私が、もっと上手に避けられていれば...」
(二人とも、怪我をすることはありませんでした)
私が下を向いていると、カムイが私の顔に手を添えた。
「この話は、終わりにしよう。...どっちも悪くない。誰も悪くないんだ。それじゃ、ダメかな?」
「いいえ、ダメじゃありません。悪い人はちゃんと捕まえられましたし、それでいいですよね」
「...うん」
二人の距離が、一気にゼロになる。
「...っ」
私たちは、しばらくそうしていた。
唇が離れたあと、少しだけ寂しいような気分になった。
「もっと、してみる?」
カムイが恥ずかしそうに言った。
「もっとって、どういうことですか...?」
「ううん、なんでもない!メルが知らなくてもいいことだよ」
ー**ー
しまった、口から出ていたとは思っていなかった...。
メルはきょとんとしていたが、俺が話を無理やり終わらせた。
「失礼いたします。お食事を持ってきました」
それは、明らかにワンランク上の食事だった。
「あの、間違っていませんか...?」
「いえ、間違ってなどいません。こちらをどうぞ。外にワゴンと一緒に出しておいていただければ、係の者が片づけますので...失礼いたしました。ごゆっくりおくつろぎくださいませ」
どうやら、支配人が気を遣ってくれたらしい。
「豪華なお料理ですね...!」
メルが喜んでいるので、それでよしとしよう。
「それじゃあ...いただきます」
「いただきます」
そのあと、俺たちは何事もなかったかのように食事をとった。
「メル、ソースがついてるよ」
俺はメルの口許を拭い、その指をそのままくわえた。
「...!」
ー*ー
その仕草がとてもかっこよく見えた私は、思わずそのままじっと見つめてしまっていた。
「ソース、美味しいね」
指をぺろりと舐めたカムイが、とても綺麗に見えた。
「メル?」
「は、はい!とっても美味しいですね!」
(なんだか恥ずかしいです...)
「この辺りって、『とっても綺麗な華』があるんらしいんだ。明日が見頃だって聞いたんだけど...」
「見たいです!」
「あまり遅くなると、帰るのが遅くなるから...夕方あたりに行ってみようか」
「はい!」
明日の楽しみが増え、私は気分が晴れわたった。
お風呂に入り、それからまたノートに書いた。
『カムイ
いつもありがとうございます。
今回も色々ありましたが、とてもいい旅行になりました。
本当にありがとうございます。
メル』
私は疲れていたからか、先に眠ってしまっていた。
ー**ー
「メル...?」
お風呂あがり、ベッドルームへと向かう。
「すぅ...」
(ぐっすりだな)
俺はメルの顔をそっと覗きこんだ。
その顔は、安心したような表情をしていた。
「...!」
メルがノートを書いていた。
俺は急いで返事を書く。
「『ありがとう』なんて、それは俺の台詞だよ」
いつの間にか、ぽつりとそう呟いていた。
「うう...ん」
メルは小さくうなって、寝返りをうった。
...今すぐ抱きしめたい。
俺はその横に寝転び、そのまま朝まで眠りについていた。
ー*ー
翌朝。
早く目が覚めてしまった私は、掃除をしていた。
(ノートが...)
『メル
俺は...沢山のありがとうを、きみに伝えたい。
こうして毎日メルと一緒にいられるのが、とても幸せだよ。
いつも紅茶を淹れてくれたり、手を繋いでくれたり...側にいてくれて、ありがとう。
次は、事件に巻きこまれずに、どこかへ行けるといいよね。
また二人で、どこかに出掛けようね』
「カムイ...」
私はいつも、カムイに喜ばされてばかりだ。
その言葉だけで、今日も一日頑張れるような気がした。
俺は部屋に戻ったあと、真っ先にメルを抱きしめた。
「カムイ...?」
「メル、お願いだから...本当にもう二度とあんなことしないで」
メルはそっと俺の背中に手をまわす。
「カムイが怪我をしたら、私も痛いです」
この子は、どうしてこんなにもいい子なんだろうか。
痛みを知っている分、人の痛みも分かるのだろう。
だが、それは俺も同じ事だ。
「俺は、メルが怪我をすると、すごく痛い。どうしてって、思ってしまうんだ」
「私もカムイも、ちょっとだけそっくりさんなんですね」
メルの顔を見ると、とてもにこにこしている。
本当は相当痛いはずなのに、全く表情に出さない。
「痛かったら、痛いって言っていいんだよ」
「カムイの方が、痛そうです...」
「俺の、方が...?」
「...はい。さっきから、苦しそうな顔をしています」
俺は、いつの間にそんな表情をしていたのだろう。
全く気づいていなかった。
(いつから表情を隠すのが苦手になったんだろう)
ー*ー
カムイは苦しそうな顔をしている。
私のせい、なのだろうか。
「ごめん。俺がもっと早く気づいていれば...」
「カムイは悪くないです。私が、もっと上手に避けられていれば...」
(二人とも、怪我をすることはありませんでした)
私が下を向いていると、カムイが私の顔に手を添えた。
「この話は、終わりにしよう。...どっちも悪くない。誰も悪くないんだ。それじゃ、ダメかな?」
「いいえ、ダメじゃありません。悪い人はちゃんと捕まえられましたし、それでいいですよね」
「...うん」
二人の距離が、一気にゼロになる。
「...っ」
私たちは、しばらくそうしていた。
唇が離れたあと、少しだけ寂しいような気分になった。
「もっと、してみる?」
カムイが恥ずかしそうに言った。
「もっとって、どういうことですか...?」
「ううん、なんでもない!メルが知らなくてもいいことだよ」
ー**ー
しまった、口から出ていたとは思っていなかった...。
メルはきょとんとしていたが、俺が話を無理やり終わらせた。
「失礼いたします。お食事を持ってきました」
それは、明らかにワンランク上の食事だった。
「あの、間違っていませんか...?」
「いえ、間違ってなどいません。こちらをどうぞ。外にワゴンと一緒に出しておいていただければ、係の者が片づけますので...失礼いたしました。ごゆっくりおくつろぎくださいませ」
どうやら、支配人が気を遣ってくれたらしい。
「豪華なお料理ですね...!」
メルが喜んでいるので、それでよしとしよう。
「それじゃあ...いただきます」
「いただきます」
そのあと、俺たちは何事もなかったかのように食事をとった。
「メル、ソースがついてるよ」
俺はメルの口許を拭い、その指をそのままくわえた。
「...!」
ー*ー
その仕草がとてもかっこよく見えた私は、思わずそのままじっと見つめてしまっていた。
「ソース、美味しいね」
指をぺろりと舐めたカムイが、とても綺麗に見えた。
「メル?」
「は、はい!とっても美味しいですね!」
(なんだか恥ずかしいです...)
「この辺りって、『とっても綺麗な華』があるんらしいんだ。明日が見頃だって聞いたんだけど...」
「見たいです!」
「あまり遅くなると、帰るのが遅くなるから...夕方あたりに行ってみようか」
「はい!」
明日の楽しみが増え、私は気分が晴れわたった。
お風呂に入り、それからまたノートに書いた。
『カムイ
いつもありがとうございます。
今回も色々ありましたが、とてもいい旅行になりました。
本当にありがとうございます。
メル』
私は疲れていたからか、先に眠ってしまっていた。
ー**ー
「メル...?」
お風呂あがり、ベッドルームへと向かう。
「すぅ...」
(ぐっすりだな)
俺はメルの顔をそっと覗きこんだ。
その顔は、安心したような表情をしていた。
「...!」
メルがノートを書いていた。
俺は急いで返事を書く。
「『ありがとう』なんて、それは俺の台詞だよ」
いつの間にか、ぽつりとそう呟いていた。
「うう...ん」
メルは小さくうなって、寝返りをうった。
...今すぐ抱きしめたい。
俺はその横に寝転び、そのまま朝まで眠りについていた。
ー*ー
翌朝。
早く目が覚めてしまった私は、掃除をしていた。
(ノートが...)
『メル
俺は...沢山のありがとうを、きみに伝えたい。
こうして毎日メルと一緒にいられるのが、とても幸せだよ。
いつも紅茶を淹れてくれたり、手を繋いでくれたり...側にいてくれて、ありがとう。
次は、事件に巻きこまれずに、どこかへ行けるといいよね。
また二人で、どこかに出掛けようね』
「カムイ...」
私はいつも、カムイに喜ばされてばかりだ。
その言葉だけで、今日も一日頑張れるような気がした。
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