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Until the day when I get married.-New dark appearance-
第115話
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ー**ー
「エリック」
『当日の警備は、俺の部下たちが行う』
「そうなんだ」
メルが寝たのを確認し、今夜もエリックと通信していた。
「俺は諦めない。どっちも、諦めないよ」
『カムイ...それならば、俺は全力でそれを支えるだけだ』
「ごめ、」
『俺は、ごめんじゃない言葉がほしい』
「...ありがとう」
『それでいい。だが、部下たちは巻きこみたくない。だから...』
人を巻きこみたくないというのは、俺も同じだった。
「分かった。俺たちだけで捕まえよう」
通信機を切ったあと、俺はふと空を見上げた。
月が沈みかけている。
こんな時間まで話していたのかと思うと、思わず苦笑がこぼれる。
それと同時に、エリックは仕事があるのにと申し訳なさでいっぱいになった。
(さて、折角だから朝食を作ろうかな)
俺はメルが起きるまでにハニートーストを完成させようと思った。
メルの腕の怪我は治りきっている訳ではないので、できるだけ無理をさせたくない。
(メル、喜んでくれるといいな)
ー*ー
ここ最近のカムイの様子がおかしい気がする。
(やっぱり、何かあったんでしょうか?)
キッチンの方からふんわりといい香りがしてきた。
「おはようございます、カムイ」
「おはよう。ハニートーストを作ったよ」
「わあ...ありがとうございます!」
私が好きだと知ってから、カムイが何度かハニートーストを作ってくれる。
「紅茶を淹れますね」
「メルは座ってて。今日は俺がやるから」
「でも、」
「お願い、やらせて...?」
「じゃあ、私のお願いを聞いていただけますか?」
「俺にできることなら」
私は深呼吸をして、カムイの方をじっと見た。
「一緒に、お昼寝してください」
ー**ー
寝ていないのがバレてしまったのだろうか。
「いいよ」
「ありがとうございます!」
「その代わり、メルは大人しく座っててね」
「はい!」
メルの笑顔を見ただけで、疲れがふきとぶような気がする。
俺が淹れた紅茶を、メルは美味しそうに飲んでくれた。
...メルが淹れたものの方が美味しいはずなのに。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「カムイ」
「どうしたの?」
昼食後、メルが不安そうな表情でこちらを見つめながら聞いてきた。
「全然寝ていらっしゃらないようですが、何かあったんですか...?」
やはりメルは鋭い。
寝不足を誤魔化すことはできないようだ。
「実は...本の続きが気になって、読み終わるまで寝なかったんだ」
メルに嘘をつくのは気がひける。
だが、メルを巻きこまないためにはこうするしかない。
「今度、その本のお話を聞かせてください」
「いいけど、どうして?」
「カムイが好きなものは、なんでも知りたいからです」
メルは本当に...どうしてこんなに可愛いことを突然言うのだろうか。
ー*ー
「あーもう、そんなに可愛いことを急に言わないで...」
カムイが耳まで真っ赤になって照れている。
「きゃっ...」
次の瞬間、私はカムイに抱きしめられて、そのままソファーに倒れこんでいた。
「このまま離してあげない」
「お昼寝、しましょうか...」
「そうだね」
私はカムイに抱きしめられたまま、いつの間にか眠ってしまっていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
夜、眠る前...ベッドの上で明日の話をしていた。
「明日はフェスティバルですね!」
「...そうだね」
カムイが一瞬沈んだように見えたのは、気のせいだろうか。
「明日は早いから、もう寝ようか」
「はい!」
「...おやすみ」
「か、カムイっ」
突然頬にキスをされて、私は驚くことしかできなかった。
カムイと笑いあったあと、私たちはおやすみなさいのキスをした。
(明日はどんな一日になるんでしょうか?)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「くくっ...」
深夜二時...闇夜に紛れて佇んでいたのは、左頬に十字架の切り傷がある男。
その服は騎士団のもの。
だが、それを脱ぎ捨てる。
俺は騎士団ではない。
騎士団だと思いこませているだけだ。
剣舞などどうでもいい。
剣舞に紛れるのが一番殺りやすい。
それだけのことだ。
俺は今日も目の前の命を狩る。
「恨むなら俺の依頼主を恨め」
ぐちゃぐちゃの絶望した顔、冷えきった体...。
それらはなんと美しいことか。
「ひっ...」
俺の殺しに、目撃者はいない。
俺はワイヤーで目の前の人形を壊す。
一人消すのも二人消すのも同じことだ。
(ああ、興奮が抑えきれない!早く、早く殺りたい!)
依頼とはいえ、殺りたくてしかたないのだ。
これは仕方のないこと。
それが、俺というものを形作っているものなのだから。
ーー実行まで、あと十二時間。
「エリック」
『当日の警備は、俺の部下たちが行う』
「そうなんだ」
メルが寝たのを確認し、今夜もエリックと通信していた。
「俺は諦めない。どっちも、諦めないよ」
『カムイ...それならば、俺は全力でそれを支えるだけだ』
「ごめ、」
『俺は、ごめんじゃない言葉がほしい』
「...ありがとう」
『それでいい。だが、部下たちは巻きこみたくない。だから...』
人を巻きこみたくないというのは、俺も同じだった。
「分かった。俺たちだけで捕まえよう」
通信機を切ったあと、俺はふと空を見上げた。
月が沈みかけている。
こんな時間まで話していたのかと思うと、思わず苦笑がこぼれる。
それと同時に、エリックは仕事があるのにと申し訳なさでいっぱいになった。
(さて、折角だから朝食を作ろうかな)
俺はメルが起きるまでにハニートーストを完成させようと思った。
メルの腕の怪我は治りきっている訳ではないので、できるだけ無理をさせたくない。
(メル、喜んでくれるといいな)
ー*ー
ここ最近のカムイの様子がおかしい気がする。
(やっぱり、何かあったんでしょうか?)
キッチンの方からふんわりといい香りがしてきた。
「おはようございます、カムイ」
「おはよう。ハニートーストを作ったよ」
「わあ...ありがとうございます!」
私が好きだと知ってから、カムイが何度かハニートーストを作ってくれる。
「紅茶を淹れますね」
「メルは座ってて。今日は俺がやるから」
「でも、」
「お願い、やらせて...?」
「じゃあ、私のお願いを聞いていただけますか?」
「俺にできることなら」
私は深呼吸をして、カムイの方をじっと見た。
「一緒に、お昼寝してください」
ー**ー
寝ていないのがバレてしまったのだろうか。
「いいよ」
「ありがとうございます!」
「その代わり、メルは大人しく座っててね」
「はい!」
メルの笑顔を見ただけで、疲れがふきとぶような気がする。
俺が淹れた紅茶を、メルは美味しそうに飲んでくれた。
...メルが淹れたものの方が美味しいはずなのに。
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「カムイ」
「どうしたの?」
昼食後、メルが不安そうな表情でこちらを見つめながら聞いてきた。
「全然寝ていらっしゃらないようですが、何かあったんですか...?」
やはりメルは鋭い。
寝不足を誤魔化すことはできないようだ。
「実は...本の続きが気になって、読み終わるまで寝なかったんだ」
メルに嘘をつくのは気がひける。
だが、メルを巻きこまないためにはこうするしかない。
「今度、その本のお話を聞かせてください」
「いいけど、どうして?」
「カムイが好きなものは、なんでも知りたいからです」
メルは本当に...どうしてこんなに可愛いことを突然言うのだろうか。
ー*ー
「あーもう、そんなに可愛いことを急に言わないで...」
カムイが耳まで真っ赤になって照れている。
「きゃっ...」
次の瞬間、私はカムイに抱きしめられて、そのままソファーに倒れこんでいた。
「このまま離してあげない」
「お昼寝、しましょうか...」
「そうだね」
私はカムイに抱きしめられたまま、いつの間にか眠ってしまっていた。
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夜、眠る前...ベッドの上で明日の話をしていた。
「明日はフェスティバルですね!」
「...そうだね」
カムイが一瞬沈んだように見えたのは、気のせいだろうか。
「明日は早いから、もう寝ようか」
「はい!」
「...おやすみ」
「か、カムイっ」
突然頬にキスをされて、私は驚くことしかできなかった。
カムイと笑いあったあと、私たちはおやすみなさいのキスをした。
(明日はどんな一日になるんでしょうか?)
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「くくっ...」
深夜二時...闇夜に紛れて佇んでいたのは、左頬に十字架の切り傷がある男。
その服は騎士団のもの。
だが、それを脱ぎ捨てる。
俺は騎士団ではない。
騎士団だと思いこませているだけだ。
剣舞などどうでもいい。
剣舞に紛れるのが一番殺りやすい。
それだけのことだ。
俺は今日も目の前の命を狩る。
「恨むなら俺の依頼主を恨め」
ぐちゃぐちゃの絶望した顔、冷えきった体...。
それらはなんと美しいことか。
「ひっ...」
俺の殺しに、目撃者はいない。
俺はワイヤーで目の前の人形を壊す。
一人消すのも二人消すのも同じことだ。
(ああ、興奮が抑えきれない!早く、早く殺りたい!)
依頼とはいえ、殺りたくてしかたないのだ。
これは仕方のないこと。
それが、俺というものを形作っているものなのだから。
ーー実行まで、あと十二時間。
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