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泣かないver.
久しぶりの味
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「今日はどれにする?」
「そうだな...このチョコレートミントバナナにしようかな」
「それってチョコミントなのか?それとも、チョコレートとミント?」
「写真からするとチョコレートとミントみたいだよ。大翔はどれにする?」
ふたりでそんな話をしながら、ワゴンのすぐ前に到達してしまう。
「すみません、こっちのいちごチョコてんこ盛りとチョコレートミントバナナをください」
なかなか長い名称ばかりで、少し驚いてしまう。
なんとか噛まずに言い終わると、あっという間に商品が出てきた。
「スプーンは...あ、あった」
「...セルフサービス制か、確かに回転率をあげるならその方がいいだろうな」
久遠がスプーンを取る姿を見て、ついそんな言葉が出てしまう。
町に出る度カフェ研究はしてみるものの、まだまだしっくりくるものがあるわけではない。
「...大翔、アイスがついてる」
「ん?ああ、ありがとな」
勿論美味しくないわけではない。
だが、油断すれば送辞に未来に色々なことを考えてしまう。
今はただこの時間を楽しみたいのに、どうしても別のことが入ってきてしまうのだ。
「大翔」
「どうした?」
「それはこっちの台詞だよ。...何か悩みごと?それとも、具合悪い?」
久遠は本当に鋭い。
俺より俺のことが分かっているんじゃないかと思うと、なんだか悩んでいたこと全てがちっぽけに感じられて笑ってしまった。
「私、何か変なことを、」
「...いや。ありがとな。側にいてくれてよかった」
やはり先のことへの不安より今この瞬間を楽しみたい。
「久遠、もし時間があるならちょっとだけデートしないか?」
「寄り道ってこと?」
「おう」
どうせなら色々なものを食べ歩いてしまおう、それが俺が決めたことだった。
「どこか行く場所は決まってるの?」
「いや、これから考える」
「成りゆき旅っていうのもいいかもしれないね」
「...それもありだな」
手を繋いでただふたりで歩き出す。
そうして人気がない道に入りこみ、強引に口づけた。
「ひ、大翔...!?」
「俺は大丈夫だから、そんな不安そうな表情をするな。
...送辞の文とか卒業式のことを色々考えてただけだから」
「わ、分かった...」
自分でも何故そんなことをしたのか分からない。
ただ目の前にいる恋人が愛しくて可愛くて、堪らず勢いでやってしまったようだ。
久しぶりのキスは、いつもよりも甘い味がした。
「そうだな...このチョコレートミントバナナにしようかな」
「それってチョコミントなのか?それとも、チョコレートとミント?」
「写真からするとチョコレートとミントみたいだよ。大翔はどれにする?」
ふたりでそんな話をしながら、ワゴンのすぐ前に到達してしまう。
「すみません、こっちのいちごチョコてんこ盛りとチョコレートミントバナナをください」
なかなか長い名称ばかりで、少し驚いてしまう。
なんとか噛まずに言い終わると、あっという間に商品が出てきた。
「スプーンは...あ、あった」
「...セルフサービス制か、確かに回転率をあげるならその方がいいだろうな」
久遠がスプーンを取る姿を見て、ついそんな言葉が出てしまう。
町に出る度カフェ研究はしてみるものの、まだまだしっくりくるものがあるわけではない。
「...大翔、アイスがついてる」
「ん?ああ、ありがとな」
勿論美味しくないわけではない。
だが、油断すれば送辞に未来に色々なことを考えてしまう。
今はただこの時間を楽しみたいのに、どうしても別のことが入ってきてしまうのだ。
「大翔」
「どうした?」
「それはこっちの台詞だよ。...何か悩みごと?それとも、具合悪い?」
久遠は本当に鋭い。
俺より俺のことが分かっているんじゃないかと思うと、なんだか悩んでいたこと全てがちっぽけに感じられて笑ってしまった。
「私、何か変なことを、」
「...いや。ありがとな。側にいてくれてよかった」
やはり先のことへの不安より今この瞬間を楽しみたい。
「久遠、もし時間があるならちょっとだけデートしないか?」
「寄り道ってこと?」
「おう」
どうせなら色々なものを食べ歩いてしまおう、それが俺が決めたことだった。
「どこか行く場所は決まってるの?」
「いや、これから考える」
「成りゆき旅っていうのもいいかもしれないね」
「...それもありだな」
手を繋いでただふたりで歩き出す。
そうして人気がない道に入りこみ、強引に口づけた。
「ひ、大翔...!?」
「俺は大丈夫だから、そんな不安そうな表情をするな。
...送辞の文とか卒業式のことを色々考えてただけだから」
「わ、分かった...」
自分でも何故そんなことをしたのか分からない。
ただ目の前にいる恋人が愛しくて可愛くて、堪らず勢いでやってしまったようだ。
久しぶりのキスは、いつもよりも甘い味がした。
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