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1人向け・慰め系
勿忘草に想いをこめて。(慰め系...?・記憶が持たない恋人)
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やっぱりこのお店すごいね!
君の苺パフェ、一口頂戴?俺の抹茶パフェと一口ずつ交換しよう。
...やっぱり疲れたときには甘いものだよね。
君だって疲れてたでしょ?色々お疲れ様。
こういうお洒落なカフェって、男で入る勇気がなくて...。
だけど、今日君とこられて本当によかった。
ん?付箋?ああ、そういえばノート忘れたって言ってたっけ?
こういうのしかないけど、これでよければ使って。
...折角美味しいんだから、そのこともしっかり書いておいて。
また二人でこられるようにしたいから...。
美味しかったね!それにしても、相変わらず速記、しかも達筆...。
いやいや、俺の方が字汚いよ。
...あれ?あの子迷子かな?ほら、あそこで風船持ってる女の子。
声、かけてみようか。
こんにちは。もしかしてお母さんとはぐれちゃった?
お兄さんたちも一緒に探すから、見つけたら教えてね。
どうするのって...肩車!
お母さんいた?行ってみよう。...勿論、君もくるでしょ?
案外すぐ見つかってよかったね。
もう陽が傾いてるから、一軒だけどこか寄っていこうか。
そこの雑貨屋さん、さっきから気になってたんだよね?
どうしてって...君のことならなんでも分かるよ。
はぐれないように、手、繋いでおこう。
何かいいものがあるといいね。...ん?これならお揃いで使えるんじゃないかな?
俺に花は似合わないかもしれないけど...ほら、ネクタイピンにするから。
それに、君にはこのヘアピンがすごく似合うと思うから。
これにしよう。ね?
今日は楽しかったね。
ん?お願いって?...分かった。明日必ず声をかけるよ。約束する。
だから、安心して眠って?...おやすみ。
おはよう。
昨日は楽しかったね。
...?昨日、何があったか覚えてない?
一緒にパフェ食べたり、迷子の子どもの家族を探したり...。
そんなに慌てなくていいから、日記とかメモとかゆっくり読んでて。
お茶淹れてくるから、本当にゆっくりでいいからね。
やっぱり駄目だったか...。
少しだけでもと思ったけど、そっか。
...多分そろそろ読み終わってる頃かな。
おまたせ。...って、どうしたの?
忘れてごめんって...お願い、泣かないで。君が忘れてしまっても、俺がちゃんと覚えてる。
だから、そんなに申し訳なさそうにする必要なんて...あれ?どうして俺、涙が...ごめん。
弱くてごめんね。だけど、きっとこれが印になるから。
そう。昨日買ったお揃いのだよ。
君のはヘアピンで、俺のはネクタイピン。
やっぱり君にはそれが似合ってる。
え?俺が読んでいいの?それじゃあ、少しだけ。
...!『俺が選んだから、嬉しかった』って、そう思ってくれたんだね。
なんだかもう、それだけで充分だよ。
君だって涙で顔ぐしゃぐしゃだよ、俺のこと言えないくらい。
...今日は無理だけど、パフェ、また食べに行こうね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は超がつくほどの不健康な体で、様々な問題をかかえています。
...因みに、記憶も消えます。
そういう毎日を過ごすなか思いつきました。
多分私は、自分がどんな内容の台本や物語を創ったのかそのうち全く分からなくなります。
...もしかすると、もう既に忘れてしまっている物語もあるのかもしれません。
いい感情が伴った場合のみ、その記憶は私の頭に残ってくれません。
人の顔も、大切な相手だと写真が残っていないと分からなくなります。
原因は不明、よって治療できるものでもありません。
日記をつけて、少しでも思い出せればと思うのですが...思い出すことはなく、記録として残っています。
記憶ってそんな簡単には戻らない、私の十年以上の空白は埋まらない。
...ただ、忘れられる辛さも分かります。
だからこそいつも人との距離に悩みます。
相手の傷ついた顔が一番心に残ります。
傷つけない為には、人を遠ざけるしかないのか。
それとも、そんな私を知っても側にいてくれる人はいるのか。
事実、私が本当のことを話すと冗談だと笑い飛ばされるか重いからと離れられるか...どちらかのパターンになるので、大抵の場所では隠します。
色々考えているとどんどん暗くなってしまいます...。
前にも書いたかもしれませんが、勿忘草の花言葉は、『私を忘れないで』『真実の愛』です。
私が好きな花なので使いたかっただけなのですが、少しでもこの物語が彩づいてくれることを祈ります。
君の苺パフェ、一口頂戴?俺の抹茶パフェと一口ずつ交換しよう。
...やっぱり疲れたときには甘いものだよね。
君だって疲れてたでしょ?色々お疲れ様。
こういうお洒落なカフェって、男で入る勇気がなくて...。
だけど、今日君とこられて本当によかった。
ん?付箋?ああ、そういえばノート忘れたって言ってたっけ?
こういうのしかないけど、これでよければ使って。
...折角美味しいんだから、そのこともしっかり書いておいて。
また二人でこられるようにしたいから...。
美味しかったね!それにしても、相変わらず速記、しかも達筆...。
いやいや、俺の方が字汚いよ。
...あれ?あの子迷子かな?ほら、あそこで風船持ってる女の子。
声、かけてみようか。
こんにちは。もしかしてお母さんとはぐれちゃった?
お兄さんたちも一緒に探すから、見つけたら教えてね。
どうするのって...肩車!
お母さんいた?行ってみよう。...勿論、君もくるでしょ?
案外すぐ見つかってよかったね。
もう陽が傾いてるから、一軒だけどこか寄っていこうか。
そこの雑貨屋さん、さっきから気になってたんだよね?
どうしてって...君のことならなんでも分かるよ。
はぐれないように、手、繋いでおこう。
何かいいものがあるといいね。...ん?これならお揃いで使えるんじゃないかな?
俺に花は似合わないかもしれないけど...ほら、ネクタイピンにするから。
それに、君にはこのヘアピンがすごく似合うと思うから。
これにしよう。ね?
今日は楽しかったね。
ん?お願いって?...分かった。明日必ず声をかけるよ。約束する。
だから、安心して眠って?...おやすみ。
おはよう。
昨日は楽しかったね。
...?昨日、何があったか覚えてない?
一緒にパフェ食べたり、迷子の子どもの家族を探したり...。
そんなに慌てなくていいから、日記とかメモとかゆっくり読んでて。
お茶淹れてくるから、本当にゆっくりでいいからね。
やっぱり駄目だったか...。
少しだけでもと思ったけど、そっか。
...多分そろそろ読み終わってる頃かな。
おまたせ。...って、どうしたの?
忘れてごめんって...お願い、泣かないで。君が忘れてしまっても、俺がちゃんと覚えてる。
だから、そんなに申し訳なさそうにする必要なんて...あれ?どうして俺、涙が...ごめん。
弱くてごめんね。だけど、きっとこれが印になるから。
そう。昨日買ったお揃いのだよ。
君のはヘアピンで、俺のはネクタイピン。
やっぱり君にはそれが似合ってる。
え?俺が読んでいいの?それじゃあ、少しだけ。
...!『俺が選んだから、嬉しかった』って、そう思ってくれたんだね。
なんだかもう、それだけで充分だよ。
君だって涙で顔ぐしゃぐしゃだよ、俺のこと言えないくらい。
...今日は無理だけど、パフェ、また食べに行こうね。
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私は超がつくほどの不健康な体で、様々な問題をかかえています。
...因みに、記憶も消えます。
そういう毎日を過ごすなか思いつきました。
多分私は、自分がどんな内容の台本や物語を創ったのかそのうち全く分からなくなります。
...もしかすると、もう既に忘れてしまっている物語もあるのかもしれません。
いい感情が伴った場合のみ、その記憶は私の頭に残ってくれません。
人の顔も、大切な相手だと写真が残っていないと分からなくなります。
原因は不明、よって治療できるものでもありません。
日記をつけて、少しでも思い出せればと思うのですが...思い出すことはなく、記録として残っています。
記憶ってそんな簡単には戻らない、私の十年以上の空白は埋まらない。
...ただ、忘れられる辛さも分かります。
だからこそいつも人との距離に悩みます。
相手の傷ついた顔が一番心に残ります。
傷つけない為には、人を遠ざけるしかないのか。
それとも、そんな私を知っても側にいてくれる人はいるのか。
事実、私が本当のことを話すと冗談だと笑い飛ばされるか重いからと離れられるか...どちらかのパターンになるので、大抵の場所では隠します。
色々考えているとどんどん暗くなってしまいます...。
前にも書いたかもしれませんが、勿忘草の花言葉は、『私を忘れないで』『真実の愛』です。
私が好きな花なので使いたかっただけなのですが、少しでもこの物語が彩づいてくれることを祈ります。
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