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1人向け・看病系
側にいたいから(ヴァンパイアハーフな恋人)
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こんばん...うわっ、それどうしたの?
どうして全身びしょ濡れなのっていう意味だよ。
お風呂に入ってたって...嘘はよくないと思うな。
僕が会いにくる日には、絶対にお風呂とか全部済ませてくれてるでしょ?
それに、ご飯のにおいがしない。
いつもなら何か食べようって作って待っててくれてるけど、君が食べた痕跡もない。
服も、いつもの部屋着じゃないし...ごめん、ちょっとだけ噛むよ。
...今、体調よくないでしょ?
前にも言ったけど、血があんまり甘くなくなるからすぐ分かる。
僕は大丈夫だよ、ハーフだから。
毎日呑まなきゃとか、そういうわけじゃないから。
こんなときまで僕の心配をしてくれるのはすごく嬉しいけど...今は君のことが心配だよ。
急に降ってきて、傘を持ってなかった?...言ってくれれば迎えに行ったのに。
当たり前でしょ、僕は君の恋人なんだから。
何か食べたいものはある?...それよりもお風呂に入っておいでよ。
冷蔵庫のなかのもので、何か軽く作っておくから...。
でも、じゃない。問答無用だから。
僕だってちゃんと料理できるから、そこは心配しなくても大丈夫。
それじゃあ...いってらっしゃい。
...危なかった。何か飲んでおけば、誤魔化すことはできるかな?
どうしよう、今日はなんとか我慢しないと...。
だけど、どうして彼女からはいつも甘いにおいがするんだろう。
...これが『恋愛の代償』なんだよね、きっと。
それなら尚更我慢しなきゃ...。
熱測ろうか。...うーん、微熱とはいえちょっと心配だね。
そうだ、お粥作ったよ。食べられそう?
それじゃあ、あーん。...美味しい?それならよかった。
一緒に食べようって?それじゃあ、そうさせてもらおうかな。
ふたりで食べた方が、ご飯って美味しいもんね。
君には僕が食べさせてあげる。
そんなに恥ずかしがらなくても、さっきだって普通に食べてたでしょ?
...無意識だったの?もう、本当に可愛いな。
美味しかったなら本当によかった。
だいぶ辛そうだね...こっちおいで、ベッドまで運んであげる。
ところで、何か心配なことがあるの?
いや、さっきそういう顔してたから...不安で堪らないって顔。
僕のことなら、本当に大丈夫だから。
好きな人を苦しめてまで血液なんて呑まなくても...僕は人間の食事でもちゃんと満腹になるから。
他のヴァンパイアたちと違ってよかったって思える部分なんだ。
こうやって、君と美味しいってご飯を食べられるところ。
それから、君のことを毎晩襲わなくていいこと。
...どっちも僕がハーフだからできることだって教えてくれたのは、君だから。
ほら、もう寝て?
どうしたの、服の袖を掴んで?...置いていかないでって、勿論だよ。
今夜は絶対に独りにしない。
だから、安心して眠って?...それじゃあ、おやすみ。
寝ちゃった、よね?...食器を片づけてこよう。
そうすれば、少しは欲求を誤魔化せるはず。
...君の側にいる為なら、僕は何だってするよ。
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ヴァンパイアハーフの恋人、久しぶりに書きました。
欲求を抑えるのは、難しいと思うんです。
因みに、全身びしょ濡れになったのは、私が今日実際にあったことです。
どうして全身びしょ濡れなのっていう意味だよ。
お風呂に入ってたって...嘘はよくないと思うな。
僕が会いにくる日には、絶対にお風呂とか全部済ませてくれてるでしょ?
それに、ご飯のにおいがしない。
いつもなら何か食べようって作って待っててくれてるけど、君が食べた痕跡もない。
服も、いつもの部屋着じゃないし...ごめん、ちょっとだけ噛むよ。
...今、体調よくないでしょ?
前にも言ったけど、血があんまり甘くなくなるからすぐ分かる。
僕は大丈夫だよ、ハーフだから。
毎日呑まなきゃとか、そういうわけじゃないから。
こんなときまで僕の心配をしてくれるのはすごく嬉しいけど...今は君のことが心配だよ。
急に降ってきて、傘を持ってなかった?...言ってくれれば迎えに行ったのに。
当たり前でしょ、僕は君の恋人なんだから。
何か食べたいものはある?...それよりもお風呂に入っておいでよ。
冷蔵庫のなかのもので、何か軽く作っておくから...。
でも、じゃない。問答無用だから。
僕だってちゃんと料理できるから、そこは心配しなくても大丈夫。
それじゃあ...いってらっしゃい。
...危なかった。何か飲んでおけば、誤魔化すことはできるかな?
どうしよう、今日はなんとか我慢しないと...。
だけど、どうして彼女からはいつも甘いにおいがするんだろう。
...これが『恋愛の代償』なんだよね、きっと。
それなら尚更我慢しなきゃ...。
熱測ろうか。...うーん、微熱とはいえちょっと心配だね。
そうだ、お粥作ったよ。食べられそう?
それじゃあ、あーん。...美味しい?それならよかった。
一緒に食べようって?それじゃあ、そうさせてもらおうかな。
ふたりで食べた方が、ご飯って美味しいもんね。
君には僕が食べさせてあげる。
そんなに恥ずかしがらなくても、さっきだって普通に食べてたでしょ?
...無意識だったの?もう、本当に可愛いな。
美味しかったなら本当によかった。
だいぶ辛そうだね...こっちおいで、ベッドまで運んであげる。
ところで、何か心配なことがあるの?
いや、さっきそういう顔してたから...不安で堪らないって顔。
僕のことなら、本当に大丈夫だから。
好きな人を苦しめてまで血液なんて呑まなくても...僕は人間の食事でもちゃんと満腹になるから。
他のヴァンパイアたちと違ってよかったって思える部分なんだ。
こうやって、君と美味しいってご飯を食べられるところ。
それから、君のことを毎晩襲わなくていいこと。
...どっちも僕がハーフだからできることだって教えてくれたのは、君だから。
ほら、もう寝て?
どうしたの、服の袖を掴んで?...置いていかないでって、勿論だよ。
今夜は絶対に独りにしない。
だから、安心して眠って?...それじゃあ、おやすみ。
寝ちゃった、よね?...食器を片づけてこよう。
そうすれば、少しは欲求を誤魔化せるはず。
...君の側にいる為なら、僕は何だってするよ。
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ヴァンパイアハーフの恋人、久しぶりに書きました。
欲求を抑えるのは、難しいと思うんです。
因みに、全身びしょ濡れになったのは、私が今日実際にあったことです。
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