133 / 1,897
1人向け・慰め系
たとえ、君からなくなったとしても。(理想です、ごめんなさい)
しおりを挟む
おはよう。朝ご飯できてるよ。
あんまり箸が進んでないみたいだけど、美味しくなかった?
昨日はお酒呑んでないから、呑みすぎなわけないし...ねえ、なんだか疲れてる?
なんでもないって顔じゃないよ、今の君...。
話してくれないなら、こうやって腕に閉じこめる。
駄目、何があったのか教えてくれるまで離さない。
今日は仕事休みなんでしょ?
だったら、ゆっくり話を聞きたいな。...駄目?
どうしたの、いきなり泣き出して...。
ごめん、もしかして強く抱きしめすぎた?
怖いって、一体何があったの?知らないもの、か...。
俺はこれが何か知ってるよ。
君がメモをとりすぎてノートがなくなりそうだって言ってたから、俺がそのときに持っていた新品のノートをあげたんだ。
...昨日のこと、どこまで覚えてる?
ああ、それなら家に帰るまでのことが飛んじゃってるのかもしれない...。
昨日の夜、一緒に外食した。
二人とも帰りが遅くなるからご飯を作れないって話になって...駅で待ち合わせて、レストランに入ったんだ。
君はいつものメニューを頼んで、デザートのパフェはふたりで食べた。
...すごく照れくさかったけど、楽しかったよ。
それから、星を見に行ったんだ。
偶然いい場所があって、ベンチに座って上を見ていたら流れ星が流れて...。
君は、『今日のことを忘れませんように』ってお願いしてた。
そのときに、今君が身につけている腕時計をあげたんだよ。
...覚えてない、よね。
分かるよ、きょとんとしてるから。
それに...泣くのを我慢しようとしてるから。
俺の前では我慢しなくていいんだよ。
もっと感情をぶつけてほしい。...君がどんなことを思っているのか知りたいんだ。
それがどれだけ暗いものでもいいから、俺だけはいつだって君の味方でいたい。
君が頑張っていたら、ちゃんと褒めたい。
君が忘れていることは、俺が補うよ。
...たとえ君が覚えていられなくても、絶対に無駄になんかしないから。
大丈夫、泣きたいときは泣いていいんだよ。
俺がいつだって、こうして支えるから。
...涙、少し止まった?
君がよければもう少し話しててもいい?...ありがとう。
やっぱり俺は、そのままの君が好きだよ。
たとえ何度分からなくなっても、君に想いを伝え続ける。
だから、いつまでも優しい君でいてね。
絶対に護るから。
それに、俺だけが可愛い君を独り占めしていたい...ううん、なんでもない。
そうだ、これからノートを見に行ってみない?
ふたりで選んだメモ帳に、ふたりの思い出が綴られるのっていいなって思ったんだけど...どうかな?
やった、それじゃあ決まり。準備ができたら早速行こう。
君と出掛けられるの、すごく楽しみだな...。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ごめんなさい、ちょっと色々あって心が折れてしまって...。
どうして私だけ覚えていられないんだろう、なんて考えてしまうのはいけないことでしょうか。
...昨夜から今朝にかけての記憶がなかったのです。
何かいいことがあったのだろう、とは思いますがあとは記録頼りです。
忘れたことによって誰かを傷つけてしまわないといいな...。
あんまり箸が進んでないみたいだけど、美味しくなかった?
昨日はお酒呑んでないから、呑みすぎなわけないし...ねえ、なんだか疲れてる?
なんでもないって顔じゃないよ、今の君...。
話してくれないなら、こうやって腕に閉じこめる。
駄目、何があったのか教えてくれるまで離さない。
今日は仕事休みなんでしょ?
だったら、ゆっくり話を聞きたいな。...駄目?
どうしたの、いきなり泣き出して...。
ごめん、もしかして強く抱きしめすぎた?
怖いって、一体何があったの?知らないもの、か...。
俺はこれが何か知ってるよ。
君がメモをとりすぎてノートがなくなりそうだって言ってたから、俺がそのときに持っていた新品のノートをあげたんだ。
...昨日のこと、どこまで覚えてる?
ああ、それなら家に帰るまでのことが飛んじゃってるのかもしれない...。
昨日の夜、一緒に外食した。
二人とも帰りが遅くなるからご飯を作れないって話になって...駅で待ち合わせて、レストランに入ったんだ。
君はいつものメニューを頼んで、デザートのパフェはふたりで食べた。
...すごく照れくさかったけど、楽しかったよ。
それから、星を見に行ったんだ。
偶然いい場所があって、ベンチに座って上を見ていたら流れ星が流れて...。
君は、『今日のことを忘れませんように』ってお願いしてた。
そのときに、今君が身につけている腕時計をあげたんだよ。
...覚えてない、よね。
分かるよ、きょとんとしてるから。
それに...泣くのを我慢しようとしてるから。
俺の前では我慢しなくていいんだよ。
もっと感情をぶつけてほしい。...君がどんなことを思っているのか知りたいんだ。
それがどれだけ暗いものでもいいから、俺だけはいつだって君の味方でいたい。
君が頑張っていたら、ちゃんと褒めたい。
君が忘れていることは、俺が補うよ。
...たとえ君が覚えていられなくても、絶対に無駄になんかしないから。
大丈夫、泣きたいときは泣いていいんだよ。
俺がいつだって、こうして支えるから。
...涙、少し止まった?
君がよければもう少し話しててもいい?...ありがとう。
やっぱり俺は、そのままの君が好きだよ。
たとえ何度分からなくなっても、君に想いを伝え続ける。
だから、いつまでも優しい君でいてね。
絶対に護るから。
それに、俺だけが可愛い君を独り占めしていたい...ううん、なんでもない。
そうだ、これからノートを見に行ってみない?
ふたりで選んだメモ帳に、ふたりの思い出が綴られるのっていいなって思ったんだけど...どうかな?
やった、それじゃあ決まり。準備ができたら早速行こう。
君と出掛けられるの、すごく楽しみだな...。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ごめんなさい、ちょっと色々あって心が折れてしまって...。
どうして私だけ覚えていられないんだろう、なんて考えてしまうのはいけないことでしょうか。
...昨夜から今朝にかけての記憶がなかったのです。
何かいいことがあったのだろう、とは思いますがあとは記録頼りです。
忘れたことによって誰かを傷つけてしまわないといいな...。
0
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる