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1人向け・慰め系
話せる相手がいるだけで(『峽-はざま-』を参考にしました)
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ただいま。...もしかしてコンビニ行ってるのか?
それとも、部屋にいるのか?
いつものをやってる可能性もあるな。
...おい、入るぞ。
悪い、途中だったか?
そっか。...美味しかった?
呑んだんだろ、血。
口の端についてるからすぐ分かる。
なんで謝るんだ?おまえにとってそれが美味いものなら仕方ない。
けど、いつか絶対に俺が作ったものを美味しいって感じさせてみせるから。
カフェのバイト、出られそうか?
店長が出られそうなら俺とふたりで頼むって言われて、保留にしてある。
...行けそうにないなら断っとくけど、おまえはどうしたい?
分かった、なら店長にはふたりでシフト入るって言っておく。
それより、どうしてそんなに元気がないんだ?
深く切りすぎた?ああ、たしかにまだまだ暑いし、袖を捲る機会は多いと思うけど...メイクで隠すのは無理そうか?
大丈夫、一緒に考えてやるから。
ファンデーションで隠すのもいいのかもしれないな。
ただ...滲みて痛くならないか?
そうか、この前包帯巻いてて先輩たちに怪我は大丈夫かって心配されてたもんな...。
それが嫌だから、別の方法をとりたいのか。
...分かった、ひとまず消毒液で少し傷口綺麗にしてからやろう。
よし、できた。
それじゃあ、ファンデーション塗ってくな。
痛かったらすぐ言え。
...大丈夫そうか?それならよかった。
どうした?...ちょっと待ってろ。
ん?指を軽く切りつけただけ。
呑みたいなら俺のを呑め。
欲求、抑えられないんだろ?いいから...ほら。
っ、平気だ。これくらいなんてことない。
だから...そんなに泣きそうな顔をする必要なんてない。
生きる為に必要なら、俺はいくらでも俺自身を差し出す。
おまえが望んでないのは分かってるけど、今みたいに苦しんでいるおまえを独りにしたくないんだ。
もっと頼ってほしいんだ...こ、恋人だから。
やっと笑った。いや、なんでもない。
それより、ほら。涙拭くから動くな。
何?してほしいことがあるなら言ってくれないと分からないんだけど。
そんなことでいいのか?分かった、それじゃあ気が済むまで抱きしめてやる。
そんなに不安がらなくても大丈夫だから。
おまえは頑張ってる。他の人に気を遣わせないようにっていつも欲求を抑えて...誰にでも優しく接して。
すごいなって思うよ。
...ちょっと元気出た?やっぱり笑顔の方が似合うな。
な、なんでもない!それより、何か食べられそうか?
栄養は必要だろ?今日はふわふわ卵のオムライスにする。
だから...一緒に食べてくれるか?ありがとう。
ひとつだけ言っておく。
...これからどんなことがあっても、俺が支えるから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
切る理由は人それぞれ。
ストレスが溜まっている人もいれば、生きていると実感する人もいる...。
私は今回の台本の『普通の食事は無味、血液が食事のような感覚になる』タイプです。
人からもらうなんてことはできないので、誰かを傷つけない為にはこうするしかないのです。
因みに今回は自分の創作小説『峽-はざま-』に登場するキャラクターで綴りました。
それとも、部屋にいるのか?
いつものをやってる可能性もあるな。
...おい、入るぞ。
悪い、途中だったか?
そっか。...美味しかった?
呑んだんだろ、血。
口の端についてるからすぐ分かる。
なんで謝るんだ?おまえにとってそれが美味いものなら仕方ない。
けど、いつか絶対に俺が作ったものを美味しいって感じさせてみせるから。
カフェのバイト、出られそうか?
店長が出られそうなら俺とふたりで頼むって言われて、保留にしてある。
...行けそうにないなら断っとくけど、おまえはどうしたい?
分かった、なら店長にはふたりでシフト入るって言っておく。
それより、どうしてそんなに元気がないんだ?
深く切りすぎた?ああ、たしかにまだまだ暑いし、袖を捲る機会は多いと思うけど...メイクで隠すのは無理そうか?
大丈夫、一緒に考えてやるから。
ファンデーションで隠すのもいいのかもしれないな。
ただ...滲みて痛くならないか?
そうか、この前包帯巻いてて先輩たちに怪我は大丈夫かって心配されてたもんな...。
それが嫌だから、別の方法をとりたいのか。
...分かった、ひとまず消毒液で少し傷口綺麗にしてからやろう。
よし、できた。
それじゃあ、ファンデーション塗ってくな。
痛かったらすぐ言え。
...大丈夫そうか?それならよかった。
どうした?...ちょっと待ってろ。
ん?指を軽く切りつけただけ。
呑みたいなら俺のを呑め。
欲求、抑えられないんだろ?いいから...ほら。
っ、平気だ。これくらいなんてことない。
だから...そんなに泣きそうな顔をする必要なんてない。
生きる為に必要なら、俺はいくらでも俺自身を差し出す。
おまえが望んでないのは分かってるけど、今みたいに苦しんでいるおまえを独りにしたくないんだ。
もっと頼ってほしいんだ...こ、恋人だから。
やっと笑った。いや、なんでもない。
それより、ほら。涙拭くから動くな。
何?してほしいことがあるなら言ってくれないと分からないんだけど。
そんなことでいいのか?分かった、それじゃあ気が済むまで抱きしめてやる。
そんなに不安がらなくても大丈夫だから。
おまえは頑張ってる。他の人に気を遣わせないようにっていつも欲求を抑えて...誰にでも優しく接して。
すごいなって思うよ。
...ちょっと元気出た?やっぱり笑顔の方が似合うな。
な、なんでもない!それより、何か食べられそうか?
栄養は必要だろ?今日はふわふわ卵のオムライスにする。
だから...一緒に食べてくれるか?ありがとう。
ひとつだけ言っておく。
...これからどんなことがあっても、俺が支えるから。
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切る理由は人それぞれ。
ストレスが溜まっている人もいれば、生きていると実感する人もいる...。
私は今回の台本の『普通の食事は無味、血液が食事のような感覚になる』タイプです。
人からもらうなんてことはできないので、誰かを傷つけない為にはこうするしかないのです。
因みに今回は自分の創作小説『峽-はざま-』に登場するキャラクターで綴りました。
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