物置小屋

黒蝶

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1人向け・看病系

秘密と甘い蜜(色々な怪我・恋人からのサプライズ)

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...ねえ、そろそろ入ってもいい?どうして駄目なの?
いつもは料理中だってキッチンで一緒にいさせてくれるのに、なんで今日はそんなに離れたがるの?
...悪かったね、うるさくて。
もういいよ、そんなに俺と一緒にいたくないなら邪魔しないから。
部屋にいるから、何か用があったら呼んで。それじゃあ。

...ああ、もう、俺の馬鹿!
さっきのはどう考えても言い過ぎたよね...。
ちゃんと話も聞かないで閉じ籠っちゃった。
もし嫌われたらどうしよう。
しつこくて嫌がられてたら...駄目だ、ちゃんと話をしに行こう。

...ねえ、どうしてここにいるの?料理してたんでしょ?
リビングに何か必要なものがあるからきたの?
俺は別に、飲み物を取りに行こうとしてただけで...ストップ。
手、出して。違う、逆の手。
これ、どうしたの?火傷みたいだけど冷やした?
ちゃんと冷やさないと痕が残るよ。
こっちきて。いいからキッチンに戻る。
とにかく今は水道水に当てておいて。
救急箱ならそっちの戸棚にもあったはずだし...って、なんで泣いてるの?
それは...俺もごめん。
君の話も聞かずに部屋に籠っちゃったから、来づらかったよね。
だけど、どうしてあんなことを言ったのか...キッチンに入らせてくれなかったのかは後でちゃんと教えてほしいんだ。
よし、できた。これでしばらくしたら痛みがひくはずだから、それまではあんまり無理して指を動かさないこと。
...そろそろ話してくれないかな?
何を持って...え、これを作ってたの!?
君、お菓子作りは得意じゃないって...もしかして、火傷したのはそのせい?
甘いものが食べたいなら教えてくれれば作ったのに...。
俺はお菓子しか作れないから、こんなときにしか役にたてないし...誕生日?誰の?
そういえば今月俺の誕生日だったんだっけ。
ごめん、今言われるまですっかり忘れてた。
平日だったし、君と過ごせれば何でもいいなって思っている間に終わっちゃってたんだね。
仕方ないよ、あの日は出張でいなかったんだし、そんなに気にしなくてもいいのに...。
ケーキが食べられなくなった?...用意してくれてただけで嬉しいんだけど。
誰だって転ぶときはあるよ、それがたまたまケーキを持ってた日だっただけで...。
その代わりにって作ってくれたのがこの蜂蜜たっぷりのクレープで、他にプレゼントまで用意してくれたの?
どうしよう、感動しすぎて言葉にならない。
ありがとう。だけど...怪我したならちゃんと言ってほしかったな。
足の絆創膏、貼りなおすからちょっとみせて。
これが転んだときの怪我なんでしょ?
駄目、誕生日命令です。...なんてね。
いいから俺に手当てさせて?
...嫌われてなくてよかった。
ううん、なんでもない!ちゃんと処置も終わったし、一緒に食べよう。
あ、ひとつ言い忘れてた。
誕生日、覚えててくれてありがとう。...愛してる。
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誕生日、あんまりお祝いされたことがないので想像で綴りました。
こんな感じでよかったのでしょうか...?
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