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1人向け・看病系
嬉しい勘違い、溶けかけのアイス(骨折している恋人に付き添う)
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ねえ、どこに行くつもり?
駄目だよ、1人でこんな時間に出掛けたら...。
怪我してるのに転んだら大変でしょ?
俺は骨折なんてしたことないから分からないけど、大変だってことだけは理解してるつもり。
迷惑だなんて思わないから、一緒に出掛けよう。
どこに行きたい?出掛けられるように準備してくるから、俺も一緒に行くよ。
深刻そうな顔をしてるからどこかと思えば、まさかの公園って...。
ごめんごめん、からかったつもりじゃなくて、海とかカフェとか行くつもりなんだと思ってたからちょっと吃驚しただけ。
そうだ、アイスでも食べない?
この近くにあるお店、車椅子の貸し出しがあったはずだから。
ずっと松葉杖で歩くのも辛いでしょ?
ほら、行ってみよう?
はい、これに乗ってて。
大丈夫だよ、ちゃんと慎重に押すから。
どれにするか決めた?よし、それじゃあレジまで押すよ。
すみません、ありがとうございます。
あの、何かおかしいことをしていますか?
え...はい、妻は転んで骨折してしまいまして、今日は一緒にこちらへ立ち寄りました。
いつもお世話になっております。
これからもどうか妻のことをお願いいたします。
...車椅子、ちゃんと返さないとね。
周りには、俺たちが夫婦に見えてるんだね。
なんだかちょっと嬉しいな...。
誤解を解かなかった理由?だって...解く必要がなかったから。
俺は君の側から離れるつもりはないし、君も俺のこと嫌いじゃないでしょ?
あ、照れてる。本当に可愛い...。
そうだ、早く食べないと溶けちゃいそうだよ?
...いただきます。はい、俺の分ひとくちあげる。
抹茶、好きでしょ?
その代わり、君の新しいのも味見させてほしいな。
ありがとう。それじゃあ早速...うん、美味しい。
抹茶はどう?それはよかった。
そういえば、どうして公園にこようと思ったの?
歩く練習...松葉杖でってこと?
それなら、言ってくれればいくらでもつきあうのに。
もし練習してて転んじゃったら意味がない。
それに...女の子が夜1人で出掛けるのは、やっぱり危ないよ。
だから、出掛けるときは俺に付き添わせて。...約束。
よし、冷えてきたしそろそろ戻ろうか。
無事家に到着...お疲れ様。え、急に倒れこんでどうしたの?
足が熱い?そういえば、お医者さんが熱を持つことがあるかもしれないって言ってたね。
...大丈夫、ベッドまで運ぶから。
何か冷やすものを持ってくるから、無理せずゆっくり休んでて。
疲れてるでしょ?眠かったら寝てていいから。
ちょっとギプスの回りを触るけど、痛かったらごめんね。
これで少しはマシになった?それならよかった。
そんなに寂しそうな顔をしなくても、今夜も君の隣で寝るから。
ほら、目を閉じて。...それじゃあ、おやすみ。
早く治るといいのにね...。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
病院で松葉杖を使っている方を見たとき、骨にヒビが入ったとき2ヶ月治らなかったな...というのを思い出し綴ってみました。
慣れるまでに結構時間がかかったりと苦戦したのは覚えています。
因みに私は階段を何度も上り降りして独りで練習しました。
駄目だよ、1人でこんな時間に出掛けたら...。
怪我してるのに転んだら大変でしょ?
俺は骨折なんてしたことないから分からないけど、大変だってことだけは理解してるつもり。
迷惑だなんて思わないから、一緒に出掛けよう。
どこに行きたい?出掛けられるように準備してくるから、俺も一緒に行くよ。
深刻そうな顔をしてるからどこかと思えば、まさかの公園って...。
ごめんごめん、からかったつもりじゃなくて、海とかカフェとか行くつもりなんだと思ってたからちょっと吃驚しただけ。
そうだ、アイスでも食べない?
この近くにあるお店、車椅子の貸し出しがあったはずだから。
ずっと松葉杖で歩くのも辛いでしょ?
ほら、行ってみよう?
はい、これに乗ってて。
大丈夫だよ、ちゃんと慎重に押すから。
どれにするか決めた?よし、それじゃあレジまで押すよ。
すみません、ありがとうございます。
あの、何かおかしいことをしていますか?
え...はい、妻は転んで骨折してしまいまして、今日は一緒にこちらへ立ち寄りました。
いつもお世話になっております。
これからもどうか妻のことをお願いいたします。
...車椅子、ちゃんと返さないとね。
周りには、俺たちが夫婦に見えてるんだね。
なんだかちょっと嬉しいな...。
誤解を解かなかった理由?だって...解く必要がなかったから。
俺は君の側から離れるつもりはないし、君も俺のこと嫌いじゃないでしょ?
あ、照れてる。本当に可愛い...。
そうだ、早く食べないと溶けちゃいそうだよ?
...いただきます。はい、俺の分ひとくちあげる。
抹茶、好きでしょ?
その代わり、君の新しいのも味見させてほしいな。
ありがとう。それじゃあ早速...うん、美味しい。
抹茶はどう?それはよかった。
そういえば、どうして公園にこようと思ったの?
歩く練習...松葉杖でってこと?
それなら、言ってくれればいくらでもつきあうのに。
もし練習してて転んじゃったら意味がない。
それに...女の子が夜1人で出掛けるのは、やっぱり危ないよ。
だから、出掛けるときは俺に付き添わせて。...約束。
よし、冷えてきたしそろそろ戻ろうか。
無事家に到着...お疲れ様。え、急に倒れこんでどうしたの?
足が熱い?そういえば、お医者さんが熱を持つことがあるかもしれないって言ってたね。
...大丈夫、ベッドまで運ぶから。
何か冷やすものを持ってくるから、無理せずゆっくり休んでて。
疲れてるでしょ?眠かったら寝てていいから。
ちょっとギプスの回りを触るけど、痛かったらごめんね。
これで少しはマシになった?それならよかった。
そんなに寂しそうな顔をしなくても、今夜も君の隣で寝るから。
ほら、目を閉じて。...それじゃあ、おやすみ。
早く治るといいのにね...。
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病院で松葉杖を使っている方を見たとき、骨にヒビが入ったとき2ヶ月治らなかったな...というのを思い出し綴ってみました。
慣れるまでに結構時間がかかったりと苦戦したのは覚えています。
因みに私は階段を何度も上り降りして独りで練習しました。
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