物置小屋

１人向け・慰め系

沢山のありがとうを、あなたに。(理想です、ごめんなさい)

おまたせ、ご飯できたよ。今夜は俺の当番だったでしょ？
ほら、座って。お腹すいてないなら後にするけど...分かった、それじゃあもう少ししてから食べようか。
...ねえ、今日は何かいいことあった？
そっか、あんまり覚えてないんだ...。
俺の聞き方が悪かった。というより、意地悪な質問だったね。
実は...俺たちはついさっきまでふたりで紅茶を飲みながら、今年どんなことをしたのかを話していたんだ。
そんなに謝らなくて大丈夫だよ。...だって、そんなに大切にノートを持ってるってことは、沢山書いてあるんでしょ？
え、このページを見ていいの？ありがとう。
これは...手紙？
《手を繋いで歩いてくれてありがとう。
色々な場所に一緒に行ってくれてありがとう。
辛いときはいつも側にいてくれてありがとう。
いつも忘れてしまう私に、沢山のことを教えてくれてありがとう。
忘れてしまう私を許してくれてありがとう》
...これ、全部感謝の言葉でできてるんだね。
どうしよう、嬉しすぎて泣きそう...。
それで、これを書く前にちゃんと今日の出来事を書いてくれたんだね。
...だけど、いつも救われてるのは俺の方なんだよ。
君は1日1日を懸命に生きていて、傷つくことや悲しいことがあったり...それでも俺と一緒にいてくれて、いつも助けられてる。
隣にいることを選んでくれて、本当にありがとう。
君が笑ってくれるだけで、俺も頑張ろうって思える。
君に沢山の幸せをあげたいなって思うんだ。
これから先、君の記憶がもっと早くなくなっていくことになってしまったとしても...側にいさせてね。
ごめん、泣かせるつもりじゃ...わっ!?
いきなり抱きついてこられるとは思わなかったから、ちょっと吃驚しちゃった。
今日もお疲れ様。よく頑張りました。
はじめはどこかへ食事に行こうって話してたんだけど、今夜は家でぬくぬくしながら食べたいねって話になって...結局すき焼きにしたんだ。
これ、好きでしょ？俺も好きだよ。
料理もだけど、君のことも。
隣にいて、側にいたい、大好きだよ...どんな言葉でも足りないくらいに愛してる。
君が忘れたとしても、何度だって話すから...だから、ずっとこうして一緒に過ごそうね。
...そろそろ食べようか！温めなおすから、そこに座ってて。
何、伝えたいことって？さっきの手紙じゃ足りなかったってこと...？
こういう両手が塞がってるときに、私も愛してるなんて言うのは反則だよ...。
...だって、抱きしめられないでしょ？
俺はもっと君のことを甘やかしたいのに...。
あ、照れてる。君は本当に可愛いね。
そういうところも大好きだよ。
よし、できた。熱いから気をつけて。
それから...ちょっとだけ抱きしめさせて。
君のことをずっと愛していくから、これからもよろしくね。
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もし、こういう相手がいたら...というのを創ってみました。
私がありがとうを伝えたかった人には、もう直接伝えることができません。
だからどうか、勇気を出して伝えてみてください。
...少しの言葉の力で、明日が変わるかもしれないから。