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1人向け・慰め系
寂しくなった夜に(ヴァンパイアハーフ)
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もしもし...おはよう。
今さっき起きたばっかりだけど、どうかしたの?
今夜?本屋でのバイトが終わってからでよければ行ってもいい?
...それにしても、君からかけてくれるなんて珍しいね。
もしかして寂しくなっちゃった?
最近全然会えてなかったし、僕も会いたいなって思ってた。
絶対に行くから、一緒に何か話そうね。
うん、それじゃあまた後で。
...今夜早く仕事を終わらせよう。
なんだか頑張れる気がしてきた...!
鍵がかかってる...気づいてないのかな?
まさか過労で倒れてるとか...とにかく中に入ってみよう。
いた...けど、寝てる?
...ねえ、起きて。起きてってば。大丈夫?
ごめん。本当は寝かせておくつもりだったんだけど、すごく魘されてたから...。
嫌な夢でも見た?やっぱりそうだったんだ...。
それなら起こして正解だったみたいだね。
眠れそうにないなら、一緒に夜更かしする?
僕は活動時間が基本的に夜だからいいけど、君は違うでしょ?
ハーフとはいえヴァンパイアだし、僕は寧ろ夜の方が元気なんだ。
そういえば、勝手に部屋に入ってごめん。
今夜会いに行くって約束してたから、具合が悪いんじゃないかと思って様子だけでも見ようと思ったんだ。
ただ寝ているだけなら帰ろうかとも思ったんだけど、すごく苦しそうだったからつい起こしちゃった。
何があったのかとか、不安なことがあるのかとか、君が話してくれるまで何も聞かないから...一緒にお茶しない?
丁度お菓子も持ってきたんだ。
どうして謝るの?
僕は君に会いたいって言ってもらえたの、すごく嬉しかったよ。
それに、僕に連絡をくれたってことは頼ってくれたってことでしょ?
君はいつもひとりで抱えて解決しようとするから、そうやってよりかかってもらえたことが嬉しかったんだ。
え、喉?...どうして今そんなことを聞くの?
それは、渇いてはいるけど...ちょっと、何してるの?
噛んでいいなんて、そんな簡単に言わないで。
というより、言っちゃ駄目だよ...。
確かに今この瞬間、噛みたいとは思ってる。
でも、僕は君とただの恋人として接したいんだ。
我慢できなくなっちゃったら終わりだって、そう思うから...。
ん!?いきなり指を口につっこんでくるなんて、そんな荒業...ごめん、牙が当たっちゃった。
気分が悪くなったりはしてない?
わっ、どうしたの、いきなり抱きついてきて...僕も我儘に?
君の家に夜しかこられなかったり、デートも僕の時間に合わせてもらったり...結構我儘を聞いてもらっていると思うんだけどな...。
それじゃあ、もう少しだけ会いに来る頻度を増やしてもいい?
これからだって吸血は我慢するし、君と会える時間を増やす為なら何だってできる気がする。
だけど、君のことが大好きだってことは変わらないし...お互いもっと沢山話をするようにしよう。
僕のことだけじゃなくて、君の気持ちも大切にしたいんだ。
...駄目?ありがとう。
さて、それじゃあお茶にしようか。
お菓子の用意もできたし、もっと君と話がしたいな。
こうして君とティータイムを楽しめるだけで、僕は充分だから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヴァンパイアハーフの彼、久しぶりに綴ったような気がします。
『ハーフ&ハーフ』という創作小説のキャラクターの原点になっているのですが、やはり台本の方が難しく感じます...。
今さっき起きたばっかりだけど、どうかしたの?
今夜?本屋でのバイトが終わってからでよければ行ってもいい?
...それにしても、君からかけてくれるなんて珍しいね。
もしかして寂しくなっちゃった?
最近全然会えてなかったし、僕も会いたいなって思ってた。
絶対に行くから、一緒に何か話そうね。
うん、それじゃあまた後で。
...今夜早く仕事を終わらせよう。
なんだか頑張れる気がしてきた...!
鍵がかかってる...気づいてないのかな?
まさか過労で倒れてるとか...とにかく中に入ってみよう。
いた...けど、寝てる?
...ねえ、起きて。起きてってば。大丈夫?
ごめん。本当は寝かせておくつもりだったんだけど、すごく魘されてたから...。
嫌な夢でも見た?やっぱりそうだったんだ...。
それなら起こして正解だったみたいだね。
眠れそうにないなら、一緒に夜更かしする?
僕は活動時間が基本的に夜だからいいけど、君は違うでしょ?
ハーフとはいえヴァンパイアだし、僕は寧ろ夜の方が元気なんだ。
そういえば、勝手に部屋に入ってごめん。
今夜会いに行くって約束してたから、具合が悪いんじゃないかと思って様子だけでも見ようと思ったんだ。
ただ寝ているだけなら帰ろうかとも思ったんだけど、すごく苦しそうだったからつい起こしちゃった。
何があったのかとか、不安なことがあるのかとか、君が話してくれるまで何も聞かないから...一緒にお茶しない?
丁度お菓子も持ってきたんだ。
どうして謝るの?
僕は君に会いたいって言ってもらえたの、すごく嬉しかったよ。
それに、僕に連絡をくれたってことは頼ってくれたってことでしょ?
君はいつもひとりで抱えて解決しようとするから、そうやってよりかかってもらえたことが嬉しかったんだ。
え、喉?...どうして今そんなことを聞くの?
それは、渇いてはいるけど...ちょっと、何してるの?
噛んでいいなんて、そんな簡単に言わないで。
というより、言っちゃ駄目だよ...。
確かに今この瞬間、噛みたいとは思ってる。
でも、僕は君とただの恋人として接したいんだ。
我慢できなくなっちゃったら終わりだって、そう思うから...。
ん!?いきなり指を口につっこんでくるなんて、そんな荒業...ごめん、牙が当たっちゃった。
気分が悪くなったりはしてない?
わっ、どうしたの、いきなり抱きついてきて...僕も我儘に?
君の家に夜しかこられなかったり、デートも僕の時間に合わせてもらったり...結構我儘を聞いてもらっていると思うんだけどな...。
それじゃあ、もう少しだけ会いに来る頻度を増やしてもいい?
これからだって吸血は我慢するし、君と会える時間を増やす為なら何だってできる気がする。
だけど、君のことが大好きだってことは変わらないし...お互いもっと沢山話をするようにしよう。
僕のことだけじゃなくて、君の気持ちも大切にしたいんだ。
...駄目?ありがとう。
さて、それじゃあお茶にしようか。
お菓子の用意もできたし、もっと君と話がしたいな。
こうして君とティータイムを楽しめるだけで、僕は充分だから。
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ヴァンパイアハーフの彼、久しぶりに綴ったような気がします。
『ハーフ&ハーフ』という創作小説のキャラクターの原点になっているのですが、やはり台本の方が難しく感じます...。
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