物置小屋

黒蝶

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1人向け・看病系

不器用な調(裏稼業side-A)

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ごちそうさまでした。
まさかあれから毎食ずっと作ってくれるとは思わなかった。
迷惑とかじゃなくて、疲れないのかなって思っただけだよ。
俺は料理なんて全然できないし、君みたいに綺麗に掃除ができるわけじゃない。
だから、毎日すごく助かってる。...人に伝えるのって難しいね。
少しだけ仕事に行ってくるから、君は先に休んでて。
そんなに心配しなくても、その子たちと待ってて。その間にすぐ終わらせてくるから。
ただのぬいぐるみじゃないからね...俺にとっても、君にとっても。
それじゃあ、いってきます。


ただいま。なんだか顔色が悪いみたいだけど、大丈夫?
...昔の夢、また視たんだね。
今でも嫌なことを思い出す?...笑わないよ、俺も時々あるから。
やること全てを否定されてきたなら、それがどんなに恐ろしいものかを想像することはできる。
言ったでしょ、俺の場合は少し違うけど無償の愛なんてものは受けて育ってはいないから。
...あの人に拾ってもらうまでは。
俺の話なら構わないけど、あの人については言えない。
話そうとすると上手く息が吸えなくなるから...ごめん。
ただ、その前にひとつ聞かせて。
...その傷どうしたの?夕飯作ったときにできたのかなって思ったんだけど...やっぱり。
今更冷やしても遅いかもしれないけど、何もしないよりはいいはずだから手を出して。
別に怒ったりしない。
掃除も全部やってくれたんでしょ?本当にありがとう。
はい、これで手当て終わり。
だいぶ痛かったんじゃない?
すぐ気づかなくてごめん。もっと手早く手当てできればよかったんだけど...。
それでも、もっと早く気づきたかった。
君はいつも俺のことを気遣ってくれるけど、もっと欲張りになってほしい。
難しいとは思うけど、もっと思ってることを言葉にしてほしいんだ。
夢が怖いものばかりなのは知ってるし、俺も実際それで眠れないこともあるし...。
傷痕、だいぶ薄くなってきたね。
だけど、目にする度に嫌なことを思い出してる...違う?
言ったでしょ、俺がそうだったんだって。
ある人に助けてもらうまで、君と似たような生活だったんだ。
だから、どんな状態になっているのかはなんとなく理解してるつもり。
何か飲み物でも作ろうか。何もしないよりはきっと心休まるだろうから。
眠くなったら寝ていいから、君が話したいことを話して。
俺はもっと、君を知りたいんだ。

...ようやく寝たか。
俺の仕事についてはやっぱり話せないけど、それでも君がいてくれるのは嬉しい。
手、離してもらえそうにないな...朝までこのまま繋いでいよう。
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よく分からなくなってしまいました...。
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