物置小屋

１人向け・看病系

消えてほしいもの(元・執事シリーズです)

お嬢様、今夜もお休みにならないおつもりですか？
…なんてね。ごめん、やっぱり昔からの癖ってなかなか抜けないみたいだ。
また嫌な夢でも見たの？俺は…ちょっと仕事してた。
だけどもう終わったから、これから一息つこうと思ってたところ。
何か飲む？珈琲…いや、カモミールティーにしよう。
はい、どうぞ。眠れそうにないならマカロンでも食べる？
嫌なことがあったとき、君は昔からこれを食べてたでしょ？
覚えてるよ。大切な相手のことだから。
そんなに照れなくてもいいのに…まあ、そういうところもいいと思うけどね。
どう？あんまり渋くならないように淹れたつもりだったけど…そっか、それならよかった。
こうやってお茶を淹れるのは、俺がそうしたいから。
たしかに淹れ方の癖は昔ながらのものだけど、君相手だからこうして一緒にお茶するのが楽しいんだ。
どうして、か…君が不安そうな顔をしてたから、言わずにいられなかった。
嫌なことを思い出してるんだろうなって、見ただけで分かる。
君はちょっとだけ他の人より分かりやすいところがあるから…まあ、そういうところも含めて好きなんだけどね。
マカロン、まだあるけど食べる？仕事内容についてはあんまり詳しく話せないけど、今日君がどんなことをしてたのか知りたい。
嫌なことがあったのか、それとも楽しかったのか…君が話したいと思ったことを話してほしいんだ。
最近帰りが遅くてそんな会話もしてなかったから、どんな話が聞けるか今から楽しみだよ。
いつかその心の傷が消えてくれると1番嬉しいけどね。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
すみません、なんだか最後が締まりませんでした…。