物置小屋

１人向け・看病系

1番の安定剤(眠れない恋人)

どうかしたの？もしかして、あんまり眠れそうにない？
まだ3時…寝はじめたのって1時半くらいじゃなかったっけ。
ごめん、謝らせたかったわけじゃないんだ。ただ、君の体が心配で…。
ちゃんと休めなかったら、体調を崩しやすくなるんじゃないかって思ったんだ。
だけど、眠れないのに無理矢理寝ろっていうのはおかしいでしょ？
俺でよければ夜ふかしにもつきあうよ。
あんまり無理しないで、そのまま休んでて。何か飲み物淹れてくるから。

…お待たせ。君がよく飲んでる抹茶ラテにしたんだけど、これでよかった？
俺のはただの珈琲だよ。普段はすぐカフェラテにするから、あんまり飲むイメージないかもしれないけど…結構好きなんだ。
やっぱり、こうやって一緒に過ごせるのはいいね。
そういえば、今日は流れ星がちょっとだけ見えたんだ。君が寝ている間に目が覚めちゃって…。
嘘なんて言ってないよ。本当にちょっと目が覚めちゃっただけなんだ。
…やっぱり君相手じゃ誤魔化せないか。
実はちょっとだけ仕事してた。もう終わったから問題ないけど、君は本当に寝なくても平気？最近、具合が悪いように見えたから気になってたんだ。
普段より頑張ったとか、そんなつもりは全然なかったんだけど…君にはそう見えてたんだね。
家事だって仕事のうちでしょ？だから、君だけに任せっぱなしにしたくないって思ったんだ。迷惑だった？
感謝されるようなことは何もしてないよ。俺はただ、俺にできることをやっただけで…。
そっか、こうやって話してるとちょっと安心するんだね。
なんだかほっとした顔をしてるから、そうなんだろうなって思っただけ。
というより、そう思ってくれてるといいなって思ったんだ。
わっ…どうしたの、いきなり抱きついてきて？
そっか。君が安心できる場所を作れているならよかった。
眠れないときはいつでも言って。今夜みたいに一緒に過ごすことくらいならできるから。
そんなに気にしなくても、俺は本当に大丈夫だよ。
君と話していれば、どんな疲れも吹き飛ばせるから。
…眠れそう？無理そうなら、もう少し話をしようか。
何を話すかなんて全然考えてないけど、君の話を聞きたいな。
飲み物淹れ直してくるから、その間に考えておいて。
どんな話が聞けるのか、楽しみにしてる。
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彼女にとっての彼は安定剤のようなもの…ということで綴ってみました。