物置小屋

１人向け・看病系

大切な君(失声症の恋人)

今日もお疲れ様。どうかした？大丈夫？
具合悪い？首を動かすのも辛い感じ、かな…。一旦次の駅で降りようか。

…どう？少しは調子よくなった？『ごめんなさい。また体調を崩して迷惑をかけてしまった』…謝らないで。
君が悪いわけじゃないんだし、気にしないでほしいな。
それに、具合が悪いときくらい頼ってもらえると嬉しい。
『どうしても人混みが苦手で、息が苦しくなったんだ』…電車、いつもより混んでたもんね。
少しでも楽になったならよかった。ここからあと一駅分歩くことになるけど、それでもいい？
どうして、って言いたげだね。…君を見ていると、なんとなく分かるんだ。
また電車に乗るのは辛いんじゃないかと思ったんだ。
だからといって、タクシーはあんまり得意じゃないでしょ？
運転手さんの厚意を潰してしまう気がする、だっけ？君が話してたことはちゃんと覚えてるよ。
『話しかけてくれるのがありがたいのに、ちゃんと返事できないのが申し訳ないんだ』…やっぱり君は優しいね。
本当はレンタカーでも借りられればよかったんだけど、今免許証を持ってないんだ。
持ち歩いておけばよかった…。どうかした？
大丈夫だよ。ちゃんと待ってるから、ゆっくり教えて。
『もう大丈夫だから、電車に乗りたい。だけどもし、また駄目だったらまた迷惑になるよね…』
そんなことないよ。君がやってみたいならそうしよう。
大丈夫じゃないと思ったら、ずっと手を繋いでるよ。
それで無理そうなら、またこうやって降りて休めばいい。
俺は君といられる時間が増えれば楽しいから。
だから、我慢と無理だけはしないでね。…約束だよ。
電車きたし、手を繋いでいようか。
いきなり『好き』って言うのは狡いよ…。俺も君のこと、愛してるけどね。
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よく分からなくなってしまいました…。