1,401 / 1,897
1人向け・イベント系
ロスト&デッド(夏の思い出・記憶障害の恋人)
しおりを挟む
ただいま。夕飯、一緒に作ろう。
ねえ、どうしたの?そんな顔をして…何かあった?
その写真は、一昨年のお祭りのときに撮ったものだよ。
あのとき、君は真っ先にりんご飴の屋台で姫りんごを買ったんだ。
それから人が少ないところで花火を見て、綺麗だったって話をして…。
そんな絶望したような顔をしないで。
忘れちゃってるってことは、君がそれだけ楽しんでくれたってことでしょ?
実は、今年はお祭りに行くのは難しいかもしれないと思って、帰りに色々買ってきたんだ。
りんご飴は流石に家じゃ作れないから、たこ焼きの材料を用意したよ。
あと、かき氷なら作れるようにしておいた。
少しでもお祭り気分を楽しまない?お礼を言われるようなことはしてないよ。
俺はただ、自分がやりたいものを用意しただけなんだから。…さあ、はじめようか。
ごちそうさまでした。思っていた以上に楽しかった。君はどうだった?
…そっか。喜んでもらえてよかった。
ねえ、最後に花火をしようよ。あの日みたいに大きいものがあるわけじゃないけど、ふたりでやったらきっと楽しいよ。
…決まり。準備は終わってるし、早速ベランダでやっちゃおうか。
どうだった?楽しかった?それはよかった。
最後に線香花火しようか。飲み物を持ってくるから、ちょっと待っててね。
…あの様子、もう忘れかけているのかもしれない。
どうか線香花火のように、彼女の記憶が一瞬で持っていかれませんように。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
恐らく久しぶりに綴ってみました。
ねえ、どうしたの?そんな顔をして…何かあった?
その写真は、一昨年のお祭りのときに撮ったものだよ。
あのとき、君は真っ先にりんご飴の屋台で姫りんごを買ったんだ。
それから人が少ないところで花火を見て、綺麗だったって話をして…。
そんな絶望したような顔をしないで。
忘れちゃってるってことは、君がそれだけ楽しんでくれたってことでしょ?
実は、今年はお祭りに行くのは難しいかもしれないと思って、帰りに色々買ってきたんだ。
りんご飴は流石に家じゃ作れないから、たこ焼きの材料を用意したよ。
あと、かき氷なら作れるようにしておいた。
少しでもお祭り気分を楽しまない?お礼を言われるようなことはしてないよ。
俺はただ、自分がやりたいものを用意しただけなんだから。…さあ、はじめようか。
ごちそうさまでした。思っていた以上に楽しかった。君はどうだった?
…そっか。喜んでもらえてよかった。
ねえ、最後に花火をしようよ。あの日みたいに大きいものがあるわけじゃないけど、ふたりでやったらきっと楽しいよ。
…決まり。準備は終わってるし、早速ベランダでやっちゃおうか。
どうだった?楽しかった?それはよかった。
最後に線香花火しようか。飲み物を持ってくるから、ちょっと待っててね。
…あの様子、もう忘れかけているのかもしれない。
どうか線香花火のように、彼女の記憶が一瞬で持っていかれませんように。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
恐らく久しぶりに綴ってみました。
0
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる