物置小屋

黒蝶

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1人向け・イベント系

聖夜の過ごし方・共通話(失声症の恋人・クリスマス)

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おはよう。今日は出掛けるって話だったけど、行けそう?
それじゃあ準備してくるね。…どうしたの?
『疲れてない?』…君は優しいんだね。
だけど、君と買い物に行くのを楽しみにしてたんだ。
そんなに気を使わないで。そんなに心配そうな顔をしなくても、本当に疲れてないから。
それじゃあ、人が少なそうな時間に行こうか。


よかった、やっぱりこの時間帯ならあんまり混んでないんだね。
やりたいこと、考えてくれた?そんなに慌てなくても、俺はちゃんと待つよ。
『あっちに新しい雑貨屋さんができたって広告を見たんだ。だから、できれば行ってみたい』…いいよ、そこから行こうか。
俺は特に考えてなかったんだ。あ、だけどいつもクッキーを買うお店には行きたい。
今の時期からもう福袋が出てるらしいよ。楽しみだね。
…手、繋ごうか。こういうの久しぶりだから、緊張しちゃうな。

あ、そのストラップ可愛いね。えっと…ああ、どっちが俺がつけてお揃いにしようってことか。
君のジェスチャー、だいぶ分かるようになった気がする。
どうかしたの?…いきなり背伸びして頭を撫でてくるなんて反則。
俺も買ったものがあるからお会計してくるね。

あれ、もしかして…待たせてごめん。
俺の恋人に何か用ですか?…じゃあなんで彼女が泣きそうな顔してるんですか?
…成程。俺たちがジェスチャーや筆談でやりとりして、あなたに迷惑をかけましたか?
そうです。俺、怒ると面倒くさいんで去ってください。ああ、すみません。俺たちが去りますね。
本当にごめん。怪我はない?…『ごめんなさい。私は大丈夫』…嘘つき。
手首、掴まれたでしょ?赤くなってる。
今日はもう帰ろうか。どうして首を横にふるの?
『星が見える丘に行く約束だったでしょ?』…また今度でも見えるはずだから、別の機会にしようよ。
どのみち、今は帰ろう。嫌なことがあった場所に長くいさせたくない。
夜の予定は帰ってから決めよう。荷物持つね。
そんなに落ちこまないで。君に笑っていてほしいんだ。
それに、俺はふたりで過ごせるだけで幸せだから。
一旦帰ろうか。手、繋ごう。今度こそ離さないから。
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今回の共通話はここまでで終了です。
失声症の恋人とのクリスマスを綴ってみました。
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