物置小屋

１人向け・看病系

見たいもの(感覚が敏感な恋人)

お疲れ様。電車、結構混んでたね…。
もしよかったらだけど、少しだけ休憩していかない？…決まり。
近くにコンビニあるし、イートインで軽く何か食べようか。

…ここならどうかな？人があんまりいないし、気分悪くならないんじゃないかって…勘違いだったらごめん。
体調を崩してるんじゃないかって思ったんだ。
人が多い場所に長くいると具合が悪くなるって言ってたでしょ？
だったら、早く帰るより少し休憩を挟んだ方がいいかもって思ったんだ。
BGMも流れてないし、静かな場所にいられたら安心かもって…お礼を言われるほどのことはしてないよ。
俺はただ、そうやって君に笑ってほしかっただけなんだ。
これ食べたら帰ろうか。どうしたの、急に手を掴んで…帰りたくない？
それなら、今夜は俺の家においで。迷惑なんて思ってないよ。
君がいつ来てもいいように散らかさないようにしてるし、俺ももう少し側にいたいって思ってたんだ。
ひとりで帰すのも心配だし、一緒にいられる時間が増えるのは嬉しい。
…ここも少し騒がしくなってきたね。丁度渡したいものがあったんだ。
…そう、耳あて。今の時期ならしててもおかしくないでしょ？
プレゼント？俺に？わあ、マフラーだ。俺が買うか迷ってるって話したの、わざわざ覚えててくれたんだね。
ありがとう。大切にする。
これ以上人が増える前に行こうか。ふたりきりの時間を楽しみたいから。
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気遣いを気遣いだと思わせない人って尊敬するな…なんて思いながら綴ってみました。