物置小屋

１人向け・看病系

朝まで離れない(タイトルそのままです)

…あーあ、またあの夢だ。ここのところ見なくなってたのに、どうしてだろう。
寝るの、怖いな。夜風にあたろう。

晴れててよかった。月が綺麗に見える。
…ごめん。起こした？今夜もちょっと眠れなくて…星を見ようと思ってベランダに出たんだ。
これから紅茶でも飲もうかと思ってたんだけど、よかったら一緒に飲まない？…決まり。
その格好じゃ冷えちゃうから、この肩掛け羽織っておいて。すぐ淹れてくるから。

おまたせ。眠くない？…たしかに、今夜は星が綺麗に見えるね。
だから眠くないっていうのは理由になってない気もするけど…俺につきあってくれてありがとう。
だけど、疲れているなら無理せず休んでほしい。俺が眠れないのはいつものことだから、君は寝てていいんだよ。
…そんなに一緒にいたいって思っててくれたの？ありがとう、すごく嬉しい。
紅茶、美味しい？新しい茶葉を買ってみたんだけど、気に入ってくれたならよかった。
ベッドに行く？俺はもう少し起きてるから…急に腕を引っ張らないで。
俺はまだ起きてるから…。

…こういうとき、君は絶対譲ってくれないよね。
分かった、ちゃんと横になるよ。それで…どうして手を離してくれないの？逃げないよ？
…何その可愛い理由。そんな答え、予想してなかった…。
おやすみ。…あっという間に寝ちゃったな。
それにしても、手を繋いでいれば寝ても一緒にいられるなんて…狡いな。
ありがとう。君の優しさにいつも助けられてる。今はまだ眠れそうにないけど、人並みに眠れるようになったら夢の中でも会えるかな？
会えるといいな…。
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不眠な恋人を綴ってみました。