物置小屋

１人向け・看病系

どきまぎした瞬間(偏頭痛)

…ごめん、起こした？
まだぼんやりしてるみたいだね。そのまま寝てて。
説明？そう言われても…。何回インターホンを押しても出ないから、合鍵を使って入ったんだ。
そしたら君は廊下で倒れてるし、話しかけても反応ないし…。
だったら、そのまま寝かせておこうと思ってベッドまで運んだんだ。
今？夜の8時。そんなに謝らないで。体調崩してたんでしょ？仕方ないよ。
出掛けるのはまた今度にして、今夜はゆっくり休んで。
勝手だけど泊まらせてもらうから。
寒暖差が激しいから体調を崩すのも分かるよ。
だけど、そんな状態で無理して準備してデートしても、全然嬉しくない。
君が一緒に楽しめないならデートする意味がない。
…ねえ、口開けて。寝ている間にスープを作ったんだ。
これ食べたら、今日はそのまま休んでね。
薬は飲んだんでしょ？…ごみを握りしめてたから知ってる。
謝らないで。今頭痛が落ち着いてきてるならそれでいいんだ。
もう痛くない？…それならよかった。
薬はもう飲まなくていいの？…分かった。なら、水持ってくるね。

おまたせ。それじゃあ俺は向こうへ行くから…どうかしたの？
……わ、分かった。なら、君が眠るまでここにいる。
ゆっくり休んでね。

よかった、ぐっすり眠れてるみたいだ。
…いきなりあんなの反則でしょ。
袖を掴んで、行かないで、なんて…あんなの可愛すぎてどうしたらいいか分からないよ。
治ったらちょっと仕返ししようかな。
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偏頭痛の看病の話にしました。