物置小屋

１人向け・看病系

寝るまでは(不器用彼氏)

ただいま。…なんかふらついてるね。
大丈夫、か。なんだか顔が青いみたいだけど、本当に大丈夫なの？
…ふーん。ならいいけど。君はご飯食べないの？分かった。それじゃあ、いただきます。

ごちそうさまでした。…嘘つき。やっぱり具合悪いんじゃん。
いいから黙って大人しくしてて。…水分だけはとっておいた方がいいだろうけど、このままベッドまで連れていく。
俺のことより自分の心配しなよ。
君の大丈夫は本当に信用できない。具合が悪いときくらいそう言えばいいのに。
…なんでわざわざご飯まで用意して起きて待ってるの？
別に謝らせたかったわけじゃないし、息苦しいんでしょ？飲み物持ってくるまで動かないで。
熱は…うわ、だいぶ高そうじゃん。
こんな状態で大丈夫なわけないでしょ。もう喋らなくていい。

…ああ、起きた？
別に。うなされてたから横にいただけ。
感謝されるほどのことはしてない。…さっきより顔色よさそうだね。
最近眠れてなかったんでしょ？別に謝ることじゃない。
ただ、そういうときは俺を起こしてよ。
仕事で疲れてるとか考えなくていいから、ちゃんと寄りかかって。
…じゃないと、一緒にいる意味がないみたいじゃん。
なんでもない。もう起きられそうならこれでも食べて。
それからまたゆっくり休めばすぐよくなるよ。
朝までこの部屋にいるから。
別に、心配だからいるわけじゃないし。寝るかどうかの監視というか…。
こんな俺にお礼を言うなんて、君って本当に変な子。
…まあ、そういうところが好きになったんだけど。
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不器用だけど優しい塩対応をイメージした…つもりです。