物置小屋

１人向け・イベント系

拝啓、凍えそうな季節より(手紙)

拝啓

こっちは冷えてきました。
最近こたつを出して、すき焼きを作ったよ。
そっちはどうですか？元気にしてますか？
僕は少し寂しいです。だけど、もう少し待てば君に会えそうだから我慢します。
心まで凍えそうだけど、去年君がくれた湯たんぽを毎日使ってます。
君はどんなことをして過ごしているのかな？
僕はやっぱり寂しくて、気づけば君のことを考えています。
おそろいのぬいぐるみも、交換したストラップも…見る度に君の顔がちらつきます。
早く会いたい…なんて言ったら、君は困った顔をするのかな？
それとも、君も同じことを考えてくれてる？もしそうなら嬉しいな。
必ず手紙を送るから、また時間があるときに読んでくれたら嬉しいです。


…寒い。心まで凍りそうだ。
今年も会いに来たよ。
君の返事はもうこないって分かっていても、どうしても書いちゃうんだ。
読まれることもないのにね。
今年も一緒に過ごせるって信じてた。
沢山おそろいや想い出を作っていけるって、当たり前に思ってた。
…まさか君が、手が届かないところへ行ってしまうとは思わなかったんだ。
やっぱり寂しいよ。君に会いたい。隣にいたい。
こうやって話しかけても、君が答えてくれることはもうないんだよね。
……また会いに来るよ。君が眠るこの場所へ。
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永遠の眠りについた恋人の墓前に手紙を供える話を綴ってみました。