物置小屋

１人向け・other

再び回る(日常)​

おかえりなさいませ。御主人様、夕食の準備ができております。如何なさいますか？
…戸惑わせてごめん。こう言ったら、ちょっとは喜んでもらえるかなって思ったんだ。
というより、憧れだったホテル気分を味わえるかなって…。
まさか電車が停まるとは思わなかった。向こうは大雨みたいだね。
今日のためにって沢山頑張ってたでしょ？だから、何かご褒美があってもいいんじゃないかって…そのためにできることをやろうと思った。
君が楽しんでくれるならなんだってする。どんなことでもやってみたい。
コンシェルジュさん？って色々なことをやってくれるんだよね？
僕にはよく分からないけど、ゆっくりくつろげる場を提供する人なのかなって思って…。
上手く言えないけど、ただ君に笑ってほしかったんだ。
え、来月の予定？一応空いてるけど、どうして？
もう一度予約…それ、できるの？
朝落ちこんでたのに今元気なのは、そのおかげ？
そっか…よかった。ずっと楽しみにしてたもんね。
お礼を言われるようなことなんて何もしてないよ。
僕がただ一人でから回っただけで…ちょっと恥ずかしいな。
お願い？何すればいい？夕飯の後で映画館…いいね。
シャワー浴びたいって言ってたでしょ？これから浴びてきたら？実はまだ、盛り付け終わってなかったし。
僕はもう浴びたよ。だから、夕飯温めなおして待ってる。
ゆっくりでいいからね。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
元気づけたかった話にしました。