165 / 234
5章
希望のアイテム
しおりを挟む
「あの、宜しければクオリアさんの知る、移動方法について教えて頂けますでしょうか」
「ええ。ですがお教えせずとも、大よその見当はついていると思います。大陸間の簡易移動を行うのなら、転移以外にありません」
「転移ですか……。でもそれは……」
歯切れ悪く答える私。大陸間を瞬時に移動しようとするならば、転移魔法を置いて他にないと私も考えてはいるのです。けれど、どうしても解決できない問題があり、転移魔法に頼る方法は除外しているのです。
「仰る通り、私も何度かその手段について考えてはみたのですけれど、移動距離を解決できなくて……」
「ええ、本来転移魔法を使用する際、移動距離が遠ければ遠い程に魔力消費もそれに合わせて大きく膨れ上がっていくそうですね」
「はい、それが一番の問題点なのです……」
いくら私の魔力総量が高いとは言え、船で一ヵ月もかかる距離を飛び越えるのは無理ですもの。何処かに中継となる島でもあるのでしたら、ミズファ母様の無限の魔力と合わせて数回に分けて転移する事も可能かもしれませんが……。
都合良く、そんな島がある訳無いのです。そもそも、一つや二つの島では駄目ですし、私とミズファ母様しか移動できませんものね。
「うぅ、もっと転移魔法をうまく扱えれば良いのですけれど……」
「そう、気を落とさずに。本題はここからです」
「す、すみません」
クオリアさんがテーブルにある紅茶を口にした後、暇そうにしていたエルノーラさんを招き寄せました。嬉しそうにしゃがんでクオリアさんの膝に抱き着くエルノーラの姿に気が緩む私。
「ユイシィスは仲間達から天翼の未来を託された後、転移魔法の理論に天翼の技術力と器の力をかけ合わせて研究を行っていました。人間が寿命を三度繰り返せるだけの時間を費やし、やがて古代鍵エンシェントキーと名付けた転移アイテムの作成に成功したのです」
「……あ。それってもしかしてこれですか?」
手の平を目の前に差し出し、血術空間から古代鍵を取り出しました。ユイシィスさんから渡された後、一度も使用せずに保管してあった物です。
「ええ、そのキューブです。所で今、何処から古代鍵を取り出したのですか?」
「あ、ええとですね。私固有の保管領域がありまして、そこから取り出しました。いわゆる収納能力です」
「収納能力……。東の大陸にはそのような能力を持つ者までいるのですか。その能力があれば、ユイシィスは計画を大幅に進める事が出来たかもしれませんね」
粛清計画とは違った形であれば、私の能力を喜んでお貸ししたのですけれど。復讐に狂ってしまった彼に私の声は届いていませんでした……。全てうまく事が運んでいたならば、この場に父親の姿もあったかもしれないのですよね。
ミズファ母様なら死亡して間もないユイシィスさんを蘇生魔法で生き返す事も出来ましたが、一番父親を必要としている筈のエルノーラさんが蘇生を拒否したのです……。全てを救うなどと生き込んでいた私は、ユイシィスさんの心を救えなかったのです。
「ミズキさん……?」
「……ふぇ?」
「すみません、何か嫌な事を思い出させてしまったようですね」
「あ、あのいえ」
私、直ぐ顔に出てしまいますから、クオリアさんに気を使わせてしまったようです。直ぐに笑顔を作ってみせました。わざとらしいのが丸解りだと思いますけれど。
「すみません、お話の途中に。それでええと……この古代鍵について、でしたね」
「……優しい子ですね」
「え?」
「いいえ、何でもありません。その古代鍵ですが、それは器からの魔力供給を大幅に抑えて転移出来る様になっています」
「そうだったのですか……。確かこれはエルノーラさんが器の代わりになっていたと記憶しています」
「この子も相当な魔力を有していて日々魔力が上昇していますが、転移魔法を扱うには全く足りていません。それでもユイシィスは持ち前の技術力の腕で転移可能の状態まで仕上げていたのです」
今のお話で、エルノーラさんが酷い仕打ちを受けた時の事を思い出さないかと心配しましたけれど、いつの間にかクオリアさんの膝を枕にして寝息を立てていました。そんな彼女の頭をクオリアさんが優しくなでております。
ここまで聞いた限り、ユイシィスさんは本当に凄い方だったのだと感心してしまいます。様々な機械を駆使し、転移アイテムまで作り上げた彼は、天翼人達の中でどの様な方だったのでしょうか。
「あの、ユイシィスさんは天翼人の技術者か何かなのですか?」
「ええ、ユイシィスは子供ながらも元々居た世界ではとても優秀な子だったのです。将来は天使の名を冠するとまで言われた逸材でした。魔族によってこの世界に無理やり転移させられた後も、子供ながらも必死に生き延びる為の解決策を打ち出していましたし」
クオリアさんはゆっくりと天井を見上げながら「その代わり、戦闘は大の苦手でいつも私の後ろに隠れていましたが」と昔を懐かしむ様に言いました。そのお話で、一つ疑問に残った事があります。
「あの、クラウスさんがエルノーラさんをラグナの姫と呼んでいました。つまり、ユイシィスさんは初代皇帝本人か血を引く血縁と言う事になる筈なのですけれど……」
「あぁ、それは違います。ユイシィスが昔、帝国の中枢に入り込む為に偽った嘘です。初代皇帝でも、血を引いている訳でもありません」
「う、嘘だったのですか」
「初代皇帝は魔族に召喚された訳では無く、別の理由で天翼の世界からここに飛ばされたようです。初代皇帝は私達とは別行動をしていたので、詳しい事は解りませんが……」
以前シャウラ母様が言っていましたね。ミズファ母様の様に、魔族とは一切無関係で異世界から飛ばされてくるものが居ると。ようやく、この大陸の謎が少し解ってきました。
「お話が脱線してしまいましたね」
「あの、いいえ。お気になさらず」
それにしましても、クオリアさんは小さい頃からユイシィスさんと一緒だったのですね……。いえ、ここでまた私が落ち込んではいけませんね。一番辛いのはクオリアさんです。
「話を戻しますが、ユイシィスが作り出した古代鍵には距離によって魔力消費が増えると言うような概念がありません。転移先を登録すれば、何処からでも特定の位置に転移する事が可能です」
「……そ、それは本当ですか!?」
暗い道に光が当たったかのような気持ちでソファを立ち上がる私。まさか距離による魔力消費を無視した転移だなんて……。ユイシィスさんの計画が不完全で良かったと改めて思いました。戦闘が苦手な方だとクオリアさんが仰っていましたけれど、それを差し引いても完全な状態の彼には勝てる見込みは薄かったでしょう。
「ええ、本当です。ただ……喜んでいる所で本当に申し訳ないのですが、ミズキさんが持つ古代鍵は既に転移位置が登録されています。ですから、それはもう使い物にはなりません」
「え……」
直ぐにしょんぼりしながらソファに座り直す私。やはり、早々うまいお話がある訳ないですよね……と思った所で。「その代わりですが」とクオリアさんが付け加えました。
「貴女方が元老院と呼んでいる前線基地に未完成の古代鍵がまだ保管されていると思います。以前、ユイシィスが近況を報告しに城へ戻って来た時にその様な事を言っていました」
「未完成品じゃと……?」
今まで黙って聞いていたシャウラ母様が会話に加わり「ふむ。なる程のぅ……」と呟きます。
「シャウラ母様、何か気になる点があるのですか?」
「ん、いや何。恐らく、その未完成品とやらを用いて、異例の魔物を大陸中にけしかけておったのじゃろうなと思うてな」
「あ……成程です。そう言う事だったのですね」
魔族と同じ様に研究に没頭しているユイシィスさんなら、魔物を生み出す事も容易いでしょう。この世界に魔物が出現する原因は、魔族が実験や研究をする事で発生する力の余波から生まれる為だと聞いています。ですから、転移を可能とする程の研究であれば、相当に強い魔物が現れても不思議ではありません。
「それで、その未完成品とやらでどの様に大陸間を移動するのじゃ?」
「いえ、未完成品を使うのでは無く、その技術を用いて新たに転移可能の建造物を作成すれば良いのです」
「新たに、ですか……?その様な事が出来るのでしょうか」
「魔道帝国の技術力ならば可能です。古代鍵のデータを流用するだけですから、それ程時間も必要としないでしょう」
「じゃあ……それで船を転移させる事も出来ますか?」
「そうですね……門の様な転移物を建造出来れば。物量制限も特に無い筈ですから」
満面の笑みで隣のシャウラ母様に抱き着いて喜びました。今度は間違いなく喜んでいいですよね。
クリスティアさんが言っていた事、今なら解る気がします。大陸間の移動を解決する手がかりは、こんなにも身近な場所にあったのですから。
早速クラウスさんにご報告して、ご協力をお願いしてみましょう。大陸間の移動が可能になれば両国にとって有益になりますし、私はミアさん達にいつでも会いに行けます。
問題はどれ程の時間を要するのか、でしょうか。クオリアさんはそれ程の時間はかからないと言っていますが、大変長命な天翼人の基準でそれ程、というのはどの程度を指すのか解りませんし。
先ずは古代鍵の構造を理解する事からでしょうし、転移可能な建造物の着手までに数十年かかってもおかしくはないでしょう……。
「ええ。ですがお教えせずとも、大よその見当はついていると思います。大陸間の簡易移動を行うのなら、転移以外にありません」
「転移ですか……。でもそれは……」
歯切れ悪く答える私。大陸間を瞬時に移動しようとするならば、転移魔法を置いて他にないと私も考えてはいるのです。けれど、どうしても解決できない問題があり、転移魔法に頼る方法は除外しているのです。
「仰る通り、私も何度かその手段について考えてはみたのですけれど、移動距離を解決できなくて……」
「ええ、本来転移魔法を使用する際、移動距離が遠ければ遠い程に魔力消費もそれに合わせて大きく膨れ上がっていくそうですね」
「はい、それが一番の問題点なのです……」
いくら私の魔力総量が高いとは言え、船で一ヵ月もかかる距離を飛び越えるのは無理ですもの。何処かに中継となる島でもあるのでしたら、ミズファ母様の無限の魔力と合わせて数回に分けて転移する事も可能かもしれませんが……。
都合良く、そんな島がある訳無いのです。そもそも、一つや二つの島では駄目ですし、私とミズファ母様しか移動できませんものね。
「うぅ、もっと転移魔法をうまく扱えれば良いのですけれど……」
「そう、気を落とさずに。本題はここからです」
「す、すみません」
クオリアさんがテーブルにある紅茶を口にした後、暇そうにしていたエルノーラさんを招き寄せました。嬉しそうにしゃがんでクオリアさんの膝に抱き着くエルノーラの姿に気が緩む私。
「ユイシィスは仲間達から天翼の未来を託された後、転移魔法の理論に天翼の技術力と器の力をかけ合わせて研究を行っていました。人間が寿命を三度繰り返せるだけの時間を費やし、やがて古代鍵エンシェントキーと名付けた転移アイテムの作成に成功したのです」
「……あ。それってもしかしてこれですか?」
手の平を目の前に差し出し、血術空間から古代鍵を取り出しました。ユイシィスさんから渡された後、一度も使用せずに保管してあった物です。
「ええ、そのキューブです。所で今、何処から古代鍵を取り出したのですか?」
「あ、ええとですね。私固有の保管領域がありまして、そこから取り出しました。いわゆる収納能力です」
「収納能力……。東の大陸にはそのような能力を持つ者までいるのですか。その能力があれば、ユイシィスは計画を大幅に進める事が出来たかもしれませんね」
粛清計画とは違った形であれば、私の能力を喜んでお貸ししたのですけれど。復讐に狂ってしまった彼に私の声は届いていませんでした……。全てうまく事が運んでいたならば、この場に父親の姿もあったかもしれないのですよね。
ミズファ母様なら死亡して間もないユイシィスさんを蘇生魔法で生き返す事も出来ましたが、一番父親を必要としている筈のエルノーラさんが蘇生を拒否したのです……。全てを救うなどと生き込んでいた私は、ユイシィスさんの心を救えなかったのです。
「ミズキさん……?」
「……ふぇ?」
「すみません、何か嫌な事を思い出させてしまったようですね」
「あ、あのいえ」
私、直ぐ顔に出てしまいますから、クオリアさんに気を使わせてしまったようです。直ぐに笑顔を作ってみせました。わざとらしいのが丸解りだと思いますけれど。
「すみません、お話の途中に。それでええと……この古代鍵について、でしたね」
「……優しい子ですね」
「え?」
「いいえ、何でもありません。その古代鍵ですが、それは器からの魔力供給を大幅に抑えて転移出来る様になっています」
「そうだったのですか……。確かこれはエルノーラさんが器の代わりになっていたと記憶しています」
「この子も相当な魔力を有していて日々魔力が上昇していますが、転移魔法を扱うには全く足りていません。それでもユイシィスは持ち前の技術力の腕で転移可能の状態まで仕上げていたのです」
今のお話で、エルノーラさんが酷い仕打ちを受けた時の事を思い出さないかと心配しましたけれど、いつの間にかクオリアさんの膝を枕にして寝息を立てていました。そんな彼女の頭をクオリアさんが優しくなでております。
ここまで聞いた限り、ユイシィスさんは本当に凄い方だったのだと感心してしまいます。様々な機械を駆使し、転移アイテムまで作り上げた彼は、天翼人達の中でどの様な方だったのでしょうか。
「あの、ユイシィスさんは天翼人の技術者か何かなのですか?」
「ええ、ユイシィスは子供ながらも元々居た世界ではとても優秀な子だったのです。将来は天使の名を冠するとまで言われた逸材でした。魔族によってこの世界に無理やり転移させられた後も、子供ながらも必死に生き延びる為の解決策を打ち出していましたし」
クオリアさんはゆっくりと天井を見上げながら「その代わり、戦闘は大の苦手でいつも私の後ろに隠れていましたが」と昔を懐かしむ様に言いました。そのお話で、一つ疑問に残った事があります。
「あの、クラウスさんがエルノーラさんをラグナの姫と呼んでいました。つまり、ユイシィスさんは初代皇帝本人か血を引く血縁と言う事になる筈なのですけれど……」
「あぁ、それは違います。ユイシィスが昔、帝国の中枢に入り込む為に偽った嘘です。初代皇帝でも、血を引いている訳でもありません」
「う、嘘だったのですか」
「初代皇帝は魔族に召喚された訳では無く、別の理由で天翼の世界からここに飛ばされたようです。初代皇帝は私達とは別行動をしていたので、詳しい事は解りませんが……」
以前シャウラ母様が言っていましたね。ミズファ母様の様に、魔族とは一切無関係で異世界から飛ばされてくるものが居ると。ようやく、この大陸の謎が少し解ってきました。
「お話が脱線してしまいましたね」
「あの、いいえ。お気になさらず」
それにしましても、クオリアさんは小さい頃からユイシィスさんと一緒だったのですね……。いえ、ここでまた私が落ち込んではいけませんね。一番辛いのはクオリアさんです。
「話を戻しますが、ユイシィスが作り出した古代鍵には距離によって魔力消費が増えると言うような概念がありません。転移先を登録すれば、何処からでも特定の位置に転移する事が可能です」
「……そ、それは本当ですか!?」
暗い道に光が当たったかのような気持ちでソファを立ち上がる私。まさか距離による魔力消費を無視した転移だなんて……。ユイシィスさんの計画が不完全で良かったと改めて思いました。戦闘が苦手な方だとクオリアさんが仰っていましたけれど、それを差し引いても完全な状態の彼には勝てる見込みは薄かったでしょう。
「ええ、本当です。ただ……喜んでいる所で本当に申し訳ないのですが、ミズキさんが持つ古代鍵は既に転移位置が登録されています。ですから、それはもう使い物にはなりません」
「え……」
直ぐにしょんぼりしながらソファに座り直す私。やはり、早々うまいお話がある訳ないですよね……と思った所で。「その代わりですが」とクオリアさんが付け加えました。
「貴女方が元老院と呼んでいる前線基地に未完成の古代鍵がまだ保管されていると思います。以前、ユイシィスが近況を報告しに城へ戻って来た時にその様な事を言っていました」
「未完成品じゃと……?」
今まで黙って聞いていたシャウラ母様が会話に加わり「ふむ。なる程のぅ……」と呟きます。
「シャウラ母様、何か気になる点があるのですか?」
「ん、いや何。恐らく、その未完成品とやらを用いて、異例の魔物を大陸中にけしかけておったのじゃろうなと思うてな」
「あ……成程です。そう言う事だったのですね」
魔族と同じ様に研究に没頭しているユイシィスさんなら、魔物を生み出す事も容易いでしょう。この世界に魔物が出現する原因は、魔族が実験や研究をする事で発生する力の余波から生まれる為だと聞いています。ですから、転移を可能とする程の研究であれば、相当に強い魔物が現れても不思議ではありません。
「それで、その未完成品とやらでどの様に大陸間を移動するのじゃ?」
「いえ、未完成品を使うのでは無く、その技術を用いて新たに転移可能の建造物を作成すれば良いのです」
「新たに、ですか……?その様な事が出来るのでしょうか」
「魔道帝国の技術力ならば可能です。古代鍵のデータを流用するだけですから、それ程時間も必要としないでしょう」
「じゃあ……それで船を転移させる事も出来ますか?」
「そうですね……門の様な転移物を建造出来れば。物量制限も特に無い筈ですから」
満面の笑みで隣のシャウラ母様に抱き着いて喜びました。今度は間違いなく喜んでいいですよね。
クリスティアさんが言っていた事、今なら解る気がします。大陸間の移動を解決する手がかりは、こんなにも身近な場所にあったのですから。
早速クラウスさんにご報告して、ご協力をお願いしてみましょう。大陸間の移動が可能になれば両国にとって有益になりますし、私はミアさん達にいつでも会いに行けます。
問題はどれ程の時間を要するのか、でしょうか。クオリアさんはそれ程の時間はかからないと言っていますが、大変長命な天翼人の基準でそれ程、というのはどの程度を指すのか解りませんし。
先ずは古代鍵の構造を理解する事からでしょうし、転移可能な建造物の着手までに数十年かかってもおかしくはないでしょう……。
0
あなたにおすすめの小説
神は激怒した
まる
ファンタジー
おのれえええぇえぇぇぇ……人間どもめぇ。
めっちゃ面倒な事ばっかりして余計な仕事を増やしてくる人間に神様がキレました。
ふわっとした設定ですのでご了承下さいm(_ _)m
世界の設定やら背景はふわふわですので、ん?と思う部分が出てくるかもしれませんがいい感じに個人で補完していただけると幸いです。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
縫剣のセネカ
藤花スイ
ファンタジー
「ぬいけんのせねか」と読みます。
--
コルドバ村のセネカは英雄に憧れるお転婆娘だ。
幼馴染のルキウスと共に穏やかな日々を過ごしていた。
ある日、セネカとルキウスの両親は村を守るために戦いに向かった。
訳も分からず見送ったその後、二人は孤児となった。
その経験から、大切なものを守るためには強さが必要だとセネカは思い知った。
二人は力をつけて英雄になるのだと誓った。
しかし、セネカが十歳の時に授かったのは【縫う】という非戦闘系のスキルだった。
一方、ルキウスは破格のスキル【神聖魔法】を得て、王都の教会へと旅立ってゆく。
二人の道は分かれてしまった。
残されたセネカは、ルキウスとの約束を胸に問い続ける。
どうやって戦っていくのか。希望はどこにあるのか⋯⋯。
セネカは剣士で、膨大な魔力を持っている。
でも【縫う】と剣をどう合わせたら良いのか分からなかった。
答えは簡単に出ないけれど、セネカは諦めなかった。
創意を続ければいつしか全ての力が繋がる時が来ると信じていた。
セネカは誰よりも早く冒険者の道を駆け上がる。
天才剣士のルキウスに置いていかれないようにとひた向きに力を磨いていく。
遠い地でルキウスもまた自分の道を歩み始めた。
セネカとの大切な約束を守るために。
そして二人は巻き込まれていく。
あの日、月が瞬いた理由を知ることもなく⋯⋯。
これは、一人の少女が針と糸を使って世界と繋がる物語
(旧題:スキル【縫う】で無双します! 〜ハズレスキルと言われたけれど、努力で当たりにしてみます〜)
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
家族に裏切られて辺境で幸せを掴む?
しゃーりん
恋愛
婚約者を妹に取られる。
そんな小説みたいなことが本当に起こった。
婚約者が姉から妹に代わるだけ?しかし私はそれを許さず、慰謝料を請求した。
婚約破棄と共に跡継ぎでもなくなったから。
仕事だけをさせようと思っていた父に失望し、伯父のいる辺境に行くことにする。
これからは辺境で仕事に生きよう。そう決めて王都を旅立った。
辺境で新たな出会いがあり、付き合い始めたけど?というお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる