森の王は何を思う?

ソヨナ

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第二章 〜災厄の化身〜

ゴロッソル戦士国での活動 その1

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チェルシー歴1930年

~ゴロッソル戦士国 王都 スレイアル~



 あの戦いからもう2年かあ~
エジスはこの2年間で急速に人間社会での地位を高めていっていた。始めに、ゴロッソル戦士国で新しい宗教を始めた。


 その名も魔物教であった。



 この宗教の神は「魔神」エジルであり、最近、現れたフェンリルはエジルの息子と謳っている。


 この魔物教では、魔物とは神が作った神聖な生き物であり、今は神から与えられた役割を忘れているが、じきに思い出し、この世界に正義をもたらすという教義である。


 この魔物教では、魔物を殺すのは必要最低限だけで、それ以上の魔物を殺そうとしたり、殺した人には裁きを与えなければいけない。その為、ゴロッソル戦士国ではつい半年前に邪教扱いされている。


 この魔物教では、信者はゴロッソル戦士国だしかいなく、約2万人と少ないが、2年間でここまで増やしたのは凄いことであろう。


 元々、ゴロッソル戦士国では、「戦神」アレスが信仰されてきた。


 それに対抗できるようにエジスは魔物教を強くしていき、世界が更に混沌とすることをのぞんでいた。

 

 はあ~~最近は、西の方が落ち着いてきたなあ~もう少し、粘ってくれればよかったのに。それにしても、この国は対応が早いな。計画の見直しをするべきか。

 

 なら信者を少しずつ西のロミア帝国に移すか。

 

  あそこは報告によれば貴族の腐敗が酷くて、民衆達の不満も高まってるみたいだし、信者を増やすにはもってこいかな。


「ルーク」


「はっ、なんのご用でしょうか?」


 彼は、魔物教での諜報や暗殺を担当している部署の隊長である。


「ロミア帝国に信者を100人ほど送るからその者達の護衛とロミア帝国での諜報を増やしといて。その代わり、これからはゴロッソル戦士国とロミア帝国だけに諜報員を放っといて」


「分かりました。」


 そう言いルークはまた闇に隠れるのであった。


 諜報員をもっと増やさないとなあ~
できるだけ、他の宗教の半分ぐらいまで増やして、争いを起こさないと計画が進まないか。


 ゴロッソル戦士国の戦力も削らないとだし、やる事はたくさんあるな!


 じゃ、早速ゴロッソル戦士国のS級を殺しに行きますか!


 エジスは、この2年間でゴロッソル戦士国のS級を2人も殺していて、ゴロッソル戦士国はS級の失踪に、焦っているのであった。


………………………………………………………………

今回はここまでです。

感想といいねよろしくお願いします。

 さて、今回は2年後に飛びましたね。エジスは新しく魔物教を立ち上げました。そこの創始者として、魔物教を牛耳っています。

 魔物教では、信者は約2万人ですが、戦える人は少なく、600人程度です。しかも最高ランクがBなので、まだまだ弱いですね。
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