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第二章 〜災厄の化身〜
ロミア帝国 皇帝
しおりを挟む~ロミア帝国 皇帝~
「宰相よ、ゴロッソルへの侵攻はどんな感じじゃ?」
「順調に行っておるようですよ。」
「そうか、そうか。SS級を2人とS級を6人も投入しておるからな。勝てないわけがないであろう」
「はい、その通りでございます。」
「あと、魔物教とかいう宗教にも感謝しなければいけないな。あそこにはゴロッソルを占領したあかつきに我が帝国内での庇護を約束してやろう」
「陛下のお心遣いに感謝する事でしょう」
「他の大国はどんな感じじゃ?」
「それが、共和国と神聖国は経済戦争を繰り広げております。近々、その影響下にある国々での戦争が始まるのではと噂されております。」
「ふむふむ、ならゴロッソルとの戦を邪魔される事はなさそうだな」
「はい。その通りかと」
「ゴロッソルを手に入れた後は、あの狂った神の国を滅ぼして、馬鹿な共和国どもをも潰して我らロミア帝国がこの大陸の覇者となるのだ」
「はっ、この私、陛下に最後までついていきまする」
「期待しておるぞ。近頃は我が帝国の近くにある島国が統一されそうな勢いであるからな。それまでにこの大陸で1番の力を手に入れなければならん」
「あの島国には煮え湯を何回も飲まされておりますからな。今度こそは滅ぼしてやりましょう」
「ああ、後ビルコ大森林に住んでいるとされているエルフどもは見つけたのか?」
「それがまだ見つかっておりません。兵士を2000ほど使っておるのですが、大森林の奥地には、強い魔物が多数生息しておるので、まだ詳しい調査は進んでおりません。」
「そうか。少しずつ調査を進めても良い。必ず見つけ出すのだ!最後に最近、我が帝国内のドワーフどもや獣人がうるさいからな。あいつらにそろそろ鞭を与えた方が良いかのう。」
「はい。最近は異種族の暴動が多いいですな。そろそろ我が帝国内の力を見せつけるべきかと。その為にS級を使って各地の暴動を鎮圧させましょうか?」
「いや、S級を使わずに鎮圧させろ。S級をこんな事で使っては、帝国の恥だ。」
「かしこまりました。そのように手配しておきます」
「うむ、そちのような宰相を持てて我は幸せだぞ」
「ありがたきお言葉ございます」
「うむ。ではデルモルド公爵さがってよい」
「はは、それでは失礼致します」
宰相デルモルドは皇帝の間から出て、すぐさま皇帝の指示を各所に伝えて回った。
やっぱりデルモルドは優秀だな。それに比べて他の貴族どもといえば、自分の利益しか考えとらん。
やはり、段階的に腐った貴族どもを排除しておくべきか。まぁゴロッソルを征服し終えてからだな。
人間から搾り取っている貴族どもを早く排除しなければ、薄汚いドワーフや獣人を搾り取るのは賛成だが、同種族から搾り取るのは我慢ならん。
エルフといえば、耳が長いとデルモルドは言っておったな。あいつらは人間と似た見た目をしておる、人モドキであるからな。見つけたら、
すぐに奴隷にしなければな。エルフの容姿は優れていると聞く、需要はあるであろう。
エルフをどんどん産ませて、売ればこの帝国の主要産物になるだろうな。人モドキが役に立つのじゃ。エルフどもも人間に貢献できて光栄に思うであろう。
「純潔の神」アルテミス様もこの行動を神界からお喜びになるであろう。
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今回はここまでです。
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今回の内容は、ロミア帝国ですね。ロミア帝国目線は今回が初めてではないでしょうか。後、今回のゴロッソル戦士国への侵攻の裏には、魔物教がいます。
ロミア帝国の宗教は多神教です。その中で人々は自分が特に尊敬している神を信仰しています。その宗教の名前はシャリーヤ教です。このシャリーヤ教は、ゴロッソル戦士国にも浸透しているのですが、ゴロッソル戦士国は「戦神」が1番信仰されています。
ロミア帝国の皇帝は「純潔の神」アルテミスを特に信仰しています。
シャリーヤ教は教皇がいなく、司祭が最上級の神官です。司祭は各神に1人ずついます。シャリーヤ教の物事の決め方は司祭が集まる会議で、多数決を取り、シャリーヤ教としての行動が決まります。
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