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知られてはならない過去
帰還
しおりを挟むスイさんとリナと城下町で別れた僕は、屋敷へとつながる道を歩いていた。
スイさんとリナは今度、屋敷に二人は遊びに来てくれるらしく、リナには僕のパートナーのルナの仲良くして欲しいと頼んできた。
「ただいま~」
「フェル!!」
騎士団の屯所に入ると、白のネグリジェ姿のルナが僕に抱きついてくる。
「ルナ……体調はもういいの?」
「良くなった。だからもう置いてかないで……」
ルナは僕を見つめて、ぽろぽろと涙を溢す。やはり寂しかったらしく、僕はそんなルナを抱きしめ、頭を撫でる。
「ごめんね。急な仕事が入ってさ……」
「知ってる。リア様から聞いた。けど………寂しかった……」
鼻をぐずぐず鳴らしながら告げるルナを強く抱きしめると、目の前に困った顔をしたリアがいたあ。
「悪いフェル。ルナ、起きてからお前が居ないって寂しがったから、玄関で待たせてた」
「謝らなくていいよリア。こっちこそ、ルナの世話を任せてごめんね」
騎士としての自覚が出てきたと言え、体調が悪い時のルナはとても甘えん坊だ。
そんな所も可愛いのだけど……きっとリアにはかなり迷惑をかけたと思う。
今日はこのまま休ませてあげたい。
「リア。僕達は部屋に戻るよ。また明日ね」
「ああ。人探しのやつどうなったか教えろよ?」
「もちろんだよ」
龍が本当に居た。そんなことを言ったらきっと驚くと思う。
僕はルナを抱き上げて、リアに『またね』と言ってから部屋に向かう。
部屋に戻る最中に、腕の中にいるルナを見つめると、ネグリジェの胸元が開いており、ルナの可愛らしい胸の尖が目に入った。
……やばい。これ、今の僕には刺激が強い
ただでさえ、ルナの病を目覚めた光龍の力で癒し、エッチしたいと思って帰ってきたわけなので、頭の中がエロいばかりになっていく。
僕、亡くなった時が高校生だから、スイッチ入るとやばいんだよなぁ
男子高校生の欲を舐めたらいけなかった。
そう思いながら、僕はルナの胸元から目を逸らし、やばいことばかり浮かぶ頭の中をクリアにしようと、騎士団のことを考えながら、部屋に向かったのだった。
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