13 / 47
13 後腐れない女友達 ※
しおりを挟む
シャルリンテは、無言でスーリの手を払い、無防備に開いていた体をぎゅっと閉じて、横を向いて縮こまった。
赤かった顔は、次第に青くなっていく。
シャルリンテはスーリと一緒にいる事に、急に居心地の悪さを感じ始める。
てっきり、スーリは自分の事を…。
そんなシャルリンテを見て、スーリは優しく語りかけた。
「…ああ、シャルリンテ様…誤解しないでください。あなたの事はとても好きですよ。愛してはいないだけで…。少なくとも、命がけで一緒に逃げようと思うぐらいの友情はあるはず…です」
「……友情?」
シャルリンテは、そう言われ、涙の滲んだ瞳でスーリを見た。
──友達とは、体を繋げるものだったかしら…?
シャルリンテは自分が世間の常識に疎い…という事は自覚していた。
生まれてから、王宮の外に出た事など数えるほどだった。
知っている情報は、王宮で見聞きした下世話な話のみ…だ。
確か下級騎士達が集まると、男女関係の話に花が咲いて…。
──『都合のいい女を抱くのは好きだ…。後腐れなく、肉便器になってくれる女と友達になりたい。もし、俺が避妊魔法が使えるぐらいの魔力を持っていたら毎回、中に出して…やりまくる。愛している人との情事とは、また別に…な』
──『……くずだな』
──『正直になれよ。男の本能だろ…』
──『まあな…ハハハッ……』
シャルリンテは、そんな話を思い出した。
その時は、言っている意味がまるで分からなかったが…。
今なら、パズルのピースがピタリとはまったように理解できる…。
「……それは、肉便器…という事かしら?!」
やっと解せた…という顔で起き上がると、シャルリンテはスーリにきらきらとした瞳を向けた。
「──!あなたは…信じられないくらい下品だな…」
スーリは一瞬、目を細め、辛そうにシャルリンテを見た。
「…二度と…そんな言葉…口にしないでください」
スーリはそう言うと、シャルリンテの頬にそっと手をやった。
「あなたを愛していない男に抱かれるのは…嫌ですか?」
正直、愛と好きの違いもシャルリンテには、よく分からなかった。
「…あなた、私を抱きたいの?友情でも…何でも…」
「ええ…。朝の分も含め…事後は、ちゃんと避妊魔法も施します…」
愛をそぎ落とし、そこに残っているのはきっと男の欲望だけだろう…。
後腐れない女との友情……。
けれど、それでも別によかった。
シャルリンテは、ただスーリに優しく抱いてもらいたかった。
なるべく重くならないように、軽い口調でさらっとシャルリンテは言った。
「じゃ…まぁ…私の体でよければ…好きに使って…?」
「…使う……?」
スーリは小さい声で呟くと、落ち葉のベッドにシャルリンテをゆっくりと押し倒した。
シャルリンテは友達らしく、精一杯さばさばと言った。
「恋人ではないんだから、丁寧にしなくていい。すぐに挿れていい。手も…汚れる」
スーリはふっと笑うと、シャルリンテの口をキスでふさいだ。
「…そんな悲しい事…言わないでください」
そして、ゆっくりと秘所を指でならし始めた。
体が溶けてしまいそうになるキスも、繰り返ししてくれる。
スーリのものが、シャルリンテに挿ってきた時、二回目ではあったが、甘い痛みがシャルリンテに走った。
そして耳元でスーリが言った。
「…王宮であなたにしたのが…私の初めて…だったんですよ……」
「………」
その言葉を聞いて、シャルリンテの瞳からは訳の分からない涙がこぼれた。
あんな中で、スーリは…と思うと悲しみの伴った切なさが湧く。
優しく貫きながら、何度も耳元で名前を呼んでくれるスーリとの交わりは、シャルリンテにとって幸せ以外の何物でもなかった。
そして、ふと思った。
これが恋人との交わりでないのなら、本当の恋人との交わりというのはどういうものなのだろうか…?
少なくとも、こんなに幸福な気分にさせてくれる交わり以上のものがあるとは思えない…。
シャルリンテは、スーリの腕の中で思いを巡らせ、そのうち深い眠りに入った…。
赤かった顔は、次第に青くなっていく。
シャルリンテはスーリと一緒にいる事に、急に居心地の悪さを感じ始める。
てっきり、スーリは自分の事を…。
そんなシャルリンテを見て、スーリは優しく語りかけた。
「…ああ、シャルリンテ様…誤解しないでください。あなたの事はとても好きですよ。愛してはいないだけで…。少なくとも、命がけで一緒に逃げようと思うぐらいの友情はあるはず…です」
「……友情?」
シャルリンテは、そう言われ、涙の滲んだ瞳でスーリを見た。
──友達とは、体を繋げるものだったかしら…?
シャルリンテは自分が世間の常識に疎い…という事は自覚していた。
生まれてから、王宮の外に出た事など数えるほどだった。
知っている情報は、王宮で見聞きした下世話な話のみ…だ。
確か下級騎士達が集まると、男女関係の話に花が咲いて…。
──『都合のいい女を抱くのは好きだ…。後腐れなく、肉便器になってくれる女と友達になりたい。もし、俺が避妊魔法が使えるぐらいの魔力を持っていたら毎回、中に出して…やりまくる。愛している人との情事とは、また別に…な』
──『……くずだな』
──『正直になれよ。男の本能だろ…』
──『まあな…ハハハッ……』
シャルリンテは、そんな話を思い出した。
その時は、言っている意味がまるで分からなかったが…。
今なら、パズルのピースがピタリとはまったように理解できる…。
「……それは、肉便器…という事かしら?!」
やっと解せた…という顔で起き上がると、シャルリンテはスーリにきらきらとした瞳を向けた。
「──!あなたは…信じられないくらい下品だな…」
スーリは一瞬、目を細め、辛そうにシャルリンテを見た。
「…二度と…そんな言葉…口にしないでください」
スーリはそう言うと、シャルリンテの頬にそっと手をやった。
「あなたを愛していない男に抱かれるのは…嫌ですか?」
正直、愛と好きの違いもシャルリンテには、よく分からなかった。
「…あなた、私を抱きたいの?友情でも…何でも…」
「ええ…。朝の分も含め…事後は、ちゃんと避妊魔法も施します…」
愛をそぎ落とし、そこに残っているのはきっと男の欲望だけだろう…。
後腐れない女との友情……。
けれど、それでも別によかった。
シャルリンテは、ただスーリに優しく抱いてもらいたかった。
なるべく重くならないように、軽い口調でさらっとシャルリンテは言った。
「じゃ…まぁ…私の体でよければ…好きに使って…?」
「…使う……?」
スーリは小さい声で呟くと、落ち葉のベッドにシャルリンテをゆっくりと押し倒した。
シャルリンテは友達らしく、精一杯さばさばと言った。
「恋人ではないんだから、丁寧にしなくていい。すぐに挿れていい。手も…汚れる」
スーリはふっと笑うと、シャルリンテの口をキスでふさいだ。
「…そんな悲しい事…言わないでください」
そして、ゆっくりと秘所を指でならし始めた。
体が溶けてしまいそうになるキスも、繰り返ししてくれる。
スーリのものが、シャルリンテに挿ってきた時、二回目ではあったが、甘い痛みがシャルリンテに走った。
そして耳元でスーリが言った。
「…王宮であなたにしたのが…私の初めて…だったんですよ……」
「………」
その言葉を聞いて、シャルリンテの瞳からは訳の分からない涙がこぼれた。
あんな中で、スーリは…と思うと悲しみの伴った切なさが湧く。
優しく貫きながら、何度も耳元で名前を呼んでくれるスーリとの交わりは、シャルリンテにとって幸せ以外の何物でもなかった。
そして、ふと思った。
これが恋人との交わりでないのなら、本当の恋人との交わりというのはどういうものなのだろうか…?
少なくとも、こんなに幸福な気分にさせてくれる交わり以上のものがあるとは思えない…。
シャルリンテは、スーリの腕の中で思いを巡らせ、そのうち深い眠りに入った…。
21
あなたにおすすめの小説
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
すれ違いのその先に
ごろごろみかん。
恋愛
転がり込んできた政略結婚ではあるが初恋の人と結婚することができたリーフェリアはとても幸せだった。
彼の、血を吐くような本音を聞くまでは。
ほかの女を愛しているーーーそれを聞いたリーフェリアは、彼のために身を引く決意をする。
*愛が重すぎるためそれを隠そうとする王太子と愛されていないと勘違いしてしまった王太子妃のお話
贖罪の花嫁はいつわりの婚姻に溺れる
マチバリ
恋愛
貴族令嬢エステルは姉の婚約者を誘惑したという冤罪で修道院に行くことになっていたが、突然ある男の花嫁になり子供を産めと命令されてしまう。夫となる男は稀有な魔力と尊い血統を持ちながらも辺境の屋敷で孤独に暮らす魔法使いアンデリック。
数奇な運命で結婚する事になった二人が呪いをとくように幸せになる物語。
書籍化作業にあたり本編を非公開にしました。
発情王女の夫選び
山田ランチ
恋愛
〈あらすじ〉
王家熱を発症した者が女王になれる国、テーレフルミ王国の第一王女サンドラは、よりにもよってたまたま通りすがった騎士団長ジュール・ベルナールの前で王家熱を発症してしまう。王家熱を発症するとより多くの子孫を残そうと発情してしまうという厄介な体質になってしまったサンドラは、抗えない衝動によってジュールを襲い後悔する。その日は丁度、功績を上げた褒美としてジュールが騎士団長になり、侯爵という高位の爵位を賜った日でもあった。
女王になれば複数の愛妾を持つ定めのサンドラは、ジュールに惹かれていく気持ちになんとか蓋をしようとする。そんな中、二人を引き裂くようにサンドラの夫候補としてグランテーレ王国から第三王子のアレシュがやってくる。そしてサンドラはアレシュの前で発情してしまい……。
〈登場人物〉
テーレフルミ王国
サンドラ・フルミ 第一王女 17歳
ジュール・ベルナール ベルナール侯爵、騎士団長、26歳。
シルヴィオ・フルミ 第一王子 22歳
シルビア・フルミ 第二王女 8歳
レア・フルミ 女王、53歳
シュバリエ 女王の愛妾 55歳
シレンヌ・ベル 宰相、ベル伯爵、53歳
アレッサ・シャスール シャスール子爵家の長男、騎士団副隊長、28歳。
シェイラ・シャスール シャスール子爵家の長女で、アレッサの双子の妹。ジュールの元婚約者。
グランテーレ王国
アレシュ 第三王子 18歳
最強魔術師の歪んだ初恋
黒瀬るい
恋愛
伯爵家の養子であるアリスは親戚のおじさまが大好きだ。
けれどアリスに妹が産まれ、アリスは虐げれるようになる。そのまま成長したアリスは、男爵家のおじさんの元に嫁ぐことになるが、初夜で破瓜の血が流れず……?
お買い上げありがとうございます旦那様
キマイラ
恋愛
借金のかたに嫁いだ私。だというのに旦那様は「すまないアデライン、君を愛することはない。いや、正確には恐らく私は君を愛することができない。許してくれ」などと言ってきた。
乙女ゲームのヒロインの姉に転生した女の結婚のお話。
「王太子殿下に魅了をかけてしまいました。大至急助けてください」にチラッと出てきたアデラインが主人公です。単体で読めます。
【完結】夢見たものは…
伽羅
恋愛
公爵令嬢であるリリアーナは王太子アロイスが好きだったが、彼は恋愛関係にあった伯爵令嬢ルイーズを選んだ。
アロイスを諦めきれないまま、家の為に何処かに嫁がされるのを覚悟していたが、何故か父親はそれをしなかった。
そんな父親を訝しく思っていたが、アロイスの結婚から三年後、父親がある行動に出た。
「みそっかす銀狐(シルバーフォックス)、家族を探す旅に出る」で出てきたガヴェニャック王国の国王の側妃リリアーナの話を掘り下げてみました。
ハッピーエンドではありません。
届かぬ温もり
HARUKA
恋愛
夫には忘れられない人がいた。それを知りながら、私は彼のそばにいたかった。愛することで自分を捨て、夫の隣にいることを選んだ私。だけど、その恋に答えはなかった。すべてを失いかけた私が選んだのは、彼から離れ、自分自身の人生を取り戻す道だった·····
◆◇◆◇◆◇◆
読んでくださり感謝いたします。
すべてフィクションです。不快に思われた方は読むのを止めて下さい。
ゆっくり更新していきます。
誤字脱字も見つけ次第直していきます。
よろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる