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【ゼロ(No.00)】
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私が幼い頃、隣には彼がいた。
私は彼の手を握り、彼は私の手を握った。泣き虫な彼が弟で、しっかりしている私が姉だった。
私たちは同じ母の胎から生まれた姉弟だった。母の顔も父の顔もぼんやりとしか覚えていないけれど、私たち2人が血の繋がりを持っていることだけは分かった。
「さむい」
「さむいね」
「おなかすいた」
「おなかすいたね」
半分、半分でわたしがあなた。
半分、半分であなたがわたし。
互いに名前はなく、呼び合う記号を持たない。持たなくたってやっていける。確かな繋がりを持っている私たちにとっては、名前なんて荷物以外の何物でも無かった。
だって私の世界はあなただけなのだから。
懐からパンを取り出して、隣で地面を這う蟻を数えるのに夢中になっている弟の肩を突っつく。
「ほら、これあげる」
「パンだ。どこで拾ったの?」
「ちょっとね」
「盗んだんだね、良くないよ」
「……そういうこと言う奴にはあげない」
「わっ、嘘だよ。ごめんごめん」
慌ててすがりついてくる弟にパンを渡す。2人で笑いながら、パンをかじる。彼の言う通り、近くの家に空き巣に入ってきたものだ。
テーブルの上にあった食糧。銀貨1枚と銅貨3枚。これさえあれば、2週間は暮らすことができる。
「食べたら眠くなっちゃった」
パンを食べ終わって満足そうな顔をした弟の頭を撫でる。私より一回り小さい彼は、まだ頼りないところが多い。臆病で優柔不断で甘えん坊だ。
「だめだよ、ほら本も持ってきたから、これでも読んでて」
「あ、『トルールの冒険』読みたかったやつだ。ありがとう!」
嬉しそうに弟はボロボロの本を広げた。貸本屋の軒先に置かれている安売りの本のおかげで、私たちは少しだけ読み書きを覚えるようになった。
彼は私が守らなきゃ。
そんな風に考えて小さな頭を撫でていると、弟は本から目を離して心配そうな顔で私の顔を見上げていた。
「ねぇ、そんな盗みばっかりして大丈夫? 危険じゃない? 悪い人に追っかけられたりしていない?」
「大丈夫。大丈夫だよ。そんなにたくさんは盗んでいないし、ここの街の人はこれっぽちのことじゃ怒らない」
「そうなの?」
「うん、誰も私たちのことを気にしていないし、気にも留めない。空気みたいなものだよ。空気がテーブルの上のビンを倒しても、誰もなんとも思わないでしょ? だからそれと一緒」
「それって……なんだか透明人間みたいだね! すごいや!」
弟は嬉しそうに飛び上がりながら、はしゃいだ。
彼の声は狭い路地に静かに反響する。その声に反応するのは残飯あさりをするネズミくらいだ。
「透明人間……」
間違っていない。
私たちがいる場所はイザーブという都市の路地裏だ。
まともな区画整理もされずに建てられたこの都市には、人の眼につかない路地裏がたくさんある。
高級品店と高級品店の間の路地裏。きらびやかやな服屋の裏。グルメ人の舌をうならせる繁盛店のダクトの横。
その全てが私たちの住みかだった。
路地裏のゴミ箱が私たちの食料庫で、クローゼットで、金庫だった。大抵のものはそれがあれば揃うし、寒い冬も凍死することなく生きることが出来る。
足りなくなれば、今日みたいに『仕事』をする。近くの家の窓から忍び込んで、必要なものを拝借する。
最低限のものだけ取っていけば、誰も気にしない。有り余るほどの金を持つイザーブ市民にとって、銀貨2、3枚など落ちていても拾わないくらいの少額だ。
「ねぇ、お姉ちゃんは子どもさらいの噂って知ってる?」
ページに目をやりながら、唐突に弟がポツリとつぶやいた。
「子どもさらい?」
「うん。2丁目のミィちゃんが言っていたの。子どもさらいって大きな黒い服を来たやつのこと。背丈がお家ぐらいあって、僕たちみたいな子どもをさらうんだってさ」
「私たちをさらってどうするの?」
「食べちゃうんだよ、きっと」
「バカみたい。孤児なんか骨だけで美味しくないわよ」
「でもミィちゃんは最近、2丁目の子どもがたまに消えるんだって言ってる。それで夜中に子どもさらいが、子どもを連れて行くのを見たって」
「ふぅん……」
ミィちゃんというのは、弟と同じくらいの5歳くらいの孤児の女の子だ。2丁目にあるコミュニティに属しているけれど、縄張りが近いので4丁目の私たちのところまで遊びにくる。
私たちみたいな親のいない子どもたちは他にもいて、同じように路地裏で暮らしている。14、5歳の年長のリーダーがいて、その手下としていくつもの子どもがいるというのがだいたいの構成だ。
「どうせ夢でも見たんでしょう」
ミィちゃんはまだ5歳にもならない。
そんな子どもが言うことなんて、いちいち間に受けるのも馬鹿らしい。
「本当だって! 本当だよ!」
「はいはい、分かった分かった。さて今日のご飯は何にしようかな」
「あー、もう。信じてないなー」
頬を膨らませて、私のことを睨む弟から目を逸らす。
建物と建物の隙間からは、狭い空が見える。雲は流れて、次から次へと形を変えていく。
その日暮らしの生活は、不安だけれど少なくとも自由ではあった。あの雲のように誰からも気にとめることもなく、消えていく。
透明人間とはよく言ったものだ。
「さて、行こうかな」
「どこいくの?」
「食料調達に行ってくる。最近は食料庫の具合も悪いし、また仕事に行ってこなきゃ。明るいうちに行った方が良いし」
「ぼくもいく!」
パタンと勢い良く本を閉じて、弟は立ち上がった。目をキラキラと輝かせて、嬉しそうな声で言った。
「僕も仕事行く! おねえちゃんと一緒に行く!」
「だめだめ! ここで待ってて。危ないから」
「危険じゃないってさっき言ったじゃん!」
そういうところだけ、きちんと覚えている。
騒ぐ弟の頭を小突いて、寝ぐらの方を指差した。もう住民が帰ってこない、電気の通っていない空き家の方へと、彼の身体を向けさせた。
「ほら、あんたはあっち。すぐ帰ってくるから待ってて」
「……はぁい」
やけに素直だ。いつもだったらもっと抵抗して、嫌だ嫌だと泣き叫ぶまで止めないのに。
「おとなしく本でも読んでなさい」
「うん、わかった」
素直なことは良いことだ。いよいよ彼も姉の言うことを聞くということを覚えたらしい。
「帰るときは4回と、間を空けて2回ノックね。それ以外は空けちゃだめだからね」
「……うん」
弟の背中を押して、「さぁ行って」と言って押し出す。弟はとぼとぼとした足取りで寝ぐらの方へと言った。時折様子を伺うよう私の方を向きながら、本を抱えた彼は寝ぐらへと続く角へと歩いて行った。
「行くか」
まだ弟を仕事には連れて行けない。いくら危険が無いと言っても、私がやっていることは泥棒だ。リスクはある。
辺りに誰もいないことを確認して、私は寝ぐらと反対の方向、今日の仕事場へと早足で進むことにした。
私は彼の手を握り、彼は私の手を握った。泣き虫な彼が弟で、しっかりしている私が姉だった。
私たちは同じ母の胎から生まれた姉弟だった。母の顔も父の顔もぼんやりとしか覚えていないけれど、私たち2人が血の繋がりを持っていることだけは分かった。
「さむい」
「さむいね」
「おなかすいた」
「おなかすいたね」
半分、半分でわたしがあなた。
半分、半分であなたがわたし。
互いに名前はなく、呼び合う記号を持たない。持たなくたってやっていける。確かな繋がりを持っている私たちにとっては、名前なんて荷物以外の何物でも無かった。
だって私の世界はあなただけなのだから。
懐からパンを取り出して、隣で地面を這う蟻を数えるのに夢中になっている弟の肩を突っつく。
「ほら、これあげる」
「パンだ。どこで拾ったの?」
「ちょっとね」
「盗んだんだね、良くないよ」
「……そういうこと言う奴にはあげない」
「わっ、嘘だよ。ごめんごめん」
慌ててすがりついてくる弟にパンを渡す。2人で笑いながら、パンをかじる。彼の言う通り、近くの家に空き巣に入ってきたものだ。
テーブルの上にあった食糧。銀貨1枚と銅貨3枚。これさえあれば、2週間は暮らすことができる。
「食べたら眠くなっちゃった」
パンを食べ終わって満足そうな顔をした弟の頭を撫でる。私より一回り小さい彼は、まだ頼りないところが多い。臆病で優柔不断で甘えん坊だ。
「だめだよ、ほら本も持ってきたから、これでも読んでて」
「あ、『トルールの冒険』読みたかったやつだ。ありがとう!」
嬉しそうに弟はボロボロの本を広げた。貸本屋の軒先に置かれている安売りの本のおかげで、私たちは少しだけ読み書きを覚えるようになった。
彼は私が守らなきゃ。
そんな風に考えて小さな頭を撫でていると、弟は本から目を離して心配そうな顔で私の顔を見上げていた。
「ねぇ、そんな盗みばっかりして大丈夫? 危険じゃない? 悪い人に追っかけられたりしていない?」
「大丈夫。大丈夫だよ。そんなにたくさんは盗んでいないし、ここの街の人はこれっぽちのことじゃ怒らない」
「そうなの?」
「うん、誰も私たちのことを気にしていないし、気にも留めない。空気みたいなものだよ。空気がテーブルの上のビンを倒しても、誰もなんとも思わないでしょ? だからそれと一緒」
「それって……なんだか透明人間みたいだね! すごいや!」
弟は嬉しそうに飛び上がりながら、はしゃいだ。
彼の声は狭い路地に静かに反響する。その声に反応するのは残飯あさりをするネズミくらいだ。
「透明人間……」
間違っていない。
私たちがいる場所はイザーブという都市の路地裏だ。
まともな区画整理もされずに建てられたこの都市には、人の眼につかない路地裏がたくさんある。
高級品店と高級品店の間の路地裏。きらびやかやな服屋の裏。グルメ人の舌をうならせる繁盛店のダクトの横。
その全てが私たちの住みかだった。
路地裏のゴミ箱が私たちの食料庫で、クローゼットで、金庫だった。大抵のものはそれがあれば揃うし、寒い冬も凍死することなく生きることが出来る。
足りなくなれば、今日みたいに『仕事』をする。近くの家の窓から忍び込んで、必要なものを拝借する。
最低限のものだけ取っていけば、誰も気にしない。有り余るほどの金を持つイザーブ市民にとって、銀貨2、3枚など落ちていても拾わないくらいの少額だ。
「ねぇ、お姉ちゃんは子どもさらいの噂って知ってる?」
ページに目をやりながら、唐突に弟がポツリとつぶやいた。
「子どもさらい?」
「うん。2丁目のミィちゃんが言っていたの。子どもさらいって大きな黒い服を来たやつのこと。背丈がお家ぐらいあって、僕たちみたいな子どもをさらうんだってさ」
「私たちをさらってどうするの?」
「食べちゃうんだよ、きっと」
「バカみたい。孤児なんか骨だけで美味しくないわよ」
「でもミィちゃんは最近、2丁目の子どもがたまに消えるんだって言ってる。それで夜中に子どもさらいが、子どもを連れて行くのを見たって」
「ふぅん……」
ミィちゃんというのは、弟と同じくらいの5歳くらいの孤児の女の子だ。2丁目にあるコミュニティに属しているけれど、縄張りが近いので4丁目の私たちのところまで遊びにくる。
私たちみたいな親のいない子どもたちは他にもいて、同じように路地裏で暮らしている。14、5歳の年長のリーダーがいて、その手下としていくつもの子どもがいるというのがだいたいの構成だ。
「どうせ夢でも見たんでしょう」
ミィちゃんはまだ5歳にもならない。
そんな子どもが言うことなんて、いちいち間に受けるのも馬鹿らしい。
「本当だって! 本当だよ!」
「はいはい、分かった分かった。さて今日のご飯は何にしようかな」
「あー、もう。信じてないなー」
頬を膨らませて、私のことを睨む弟から目を逸らす。
建物と建物の隙間からは、狭い空が見える。雲は流れて、次から次へと形を変えていく。
その日暮らしの生活は、不安だけれど少なくとも自由ではあった。あの雲のように誰からも気にとめることもなく、消えていく。
透明人間とはよく言ったものだ。
「さて、行こうかな」
「どこいくの?」
「食料調達に行ってくる。最近は食料庫の具合も悪いし、また仕事に行ってこなきゃ。明るいうちに行った方が良いし」
「ぼくもいく!」
パタンと勢い良く本を閉じて、弟は立ち上がった。目をキラキラと輝かせて、嬉しそうな声で言った。
「僕も仕事行く! おねえちゃんと一緒に行く!」
「だめだめ! ここで待ってて。危ないから」
「危険じゃないってさっき言ったじゃん!」
そういうところだけ、きちんと覚えている。
騒ぐ弟の頭を小突いて、寝ぐらの方を指差した。もう住民が帰ってこない、電気の通っていない空き家の方へと、彼の身体を向けさせた。
「ほら、あんたはあっち。すぐ帰ってくるから待ってて」
「……はぁい」
やけに素直だ。いつもだったらもっと抵抗して、嫌だ嫌だと泣き叫ぶまで止めないのに。
「おとなしく本でも読んでなさい」
「うん、わかった」
素直なことは良いことだ。いよいよ彼も姉の言うことを聞くということを覚えたらしい。
「帰るときは4回と、間を空けて2回ノックね。それ以外は空けちゃだめだからね」
「……うん」
弟の背中を押して、「さぁ行って」と言って押し出す。弟はとぼとぼとした足取りで寝ぐらの方へと言った。時折様子を伺うよう私の方を向きながら、本を抱えた彼は寝ぐらへと続く角へと歩いて行った。
「行くか」
まだ弟を仕事には連れて行けない。いくら危険が無いと言っても、私がやっていることは泥棒だ。リスクはある。
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