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奪われた王国
二十一話目 *医師VS第二近衛騎士
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「この俺を獣と呼ぶか。女」
第二近衛騎士は、職業医師である林鴎鵺に話しかけた。
「女を性処理の対象にしか見てないような奴は、獣以外何者でもないでしょうが、つぅか、もう喋るな。声を聞くだけも気持ち悪い」
「ふん、まぁいい、四肢を切り取ってから後で楽しませて貰おう、なかなか顔はいいしな」
第二近衛騎士は、笑いながら鴎鵺の体を見た。
「気色悪い。生きていることを後悔させてやる」
鴎鵺はそう言うと、手に持ったメスを第二近衛騎士に奮った。
「あ?。そんな小さな小刀で何しようってんだ?」
第二近衛騎士はそう言い、手に持った剣を構えようとした時に違和感を感じた。
「なんだ?」
その違和感を第二近衛騎士は確認すべく、剣を持った手を確認した。
「剣が落ちて」
第二近衛騎士が持っていた筈の剣が地面に刺さっていた。
そして、その剣を掴もうとしたとき、感じていた違和感の正体に気づく。
「手が動かない」
第二近衛騎士の手は彼自身の意思を受け付けていないかのように全く動かせなくなってしまっていた。
この現象を引き起こしたと思われる存在を睨み付ける。
「何をした。女!」
鴎鵺は第二近衛騎士の言葉を無視して、再びメスを振るう。
すると、今度は第二近衛騎士は足の感覚がなくなり地面に膝まずく。
「何が?!」
第二近衛騎士は自身の見に起きている現象を理解することなど出来なかった。しかし、諦める事はなく魔法を唱える。
「時の流れを閉ざす深淵に潜みし、闇の....」
第二近衛騎士が魔法を唱えようとしたとき、今度は声が出なくなった。
すると、第二近衛騎士の目の前まで鴎鵺が近づく。
「ッ……?!」
鴎鵺は手に持ったメスで第二近衛騎士の頬を切った。すると、第二近衛騎士は声の出ない叫びを上げながら、唯一動く胴体と首を顔に苦痛の表情を浮かべながら暴れまわる。
「ちょっと、動かないで」
鴎鵺はそういうと、再びメスを空に振るう。すると、第二近衛騎士の体がビタッと止まり、第二近衛騎士が動かすことが出来るのはその顔だけとなった。
「大丈夫。苦しいのはこれからだから、それと誰も助けに来ないよ。じゃあ始めましょう」
鴎鵺は全く動かなくなった第二近衛騎士の体にメスを入れ始めた。
☆
「ああ、千歳ちゃん!。どうしたの?。......これは何って?」
鴎鵺は千歳との念話をしていた。
「これはね、獣の解剖をしていたのよ。でも、大丈夫まだ生きてるから」
鴎鵺の目下には、完全に体を開かれ内臓がむき出しの死体が転がっている。しかし、鴎鵺はこの死体をまだ生きていると千歳に話した。
「えっ!。千歳ちゃん。こいつね気色な悪い獣だから、今この世に生まれたことを後悔させてるの。私のスキルで、痛みは通常の何倍も受けるけど、決して気絶もできないし、死ぬこともできない。ちゃんと、痛みを感じ続けるの。
それに、ほら、心臓は動いてるでしょ。だからまだ生きてるよ」
鴎鵺の第二近衛騎士に対する対応は完全に常軌を逸していた。
「そろそろ、戦場に戻ってって?。ああ!。ごめんなさい。私むかつくと周りが見えなくなっちゃう癖があって。うん。わかった」
鴎鵺はそういうと、左手で第二近衛騎士のむき出しの心臓を掴む。心臓を掴まれた第二近衛騎士の表情が先ほどまでの苦痛の表情とは打って変わって、和らいだ表情になった。
それを見た鴎鵺は第二近衛騎士にいった。
「あっ!、今。やっと死ねるって思ったでしょ?。たかが数十分で終わるわけないでしょ。少なくともあいつと同じく一週間はかけないと」
鴎鵺は第二近衛騎士に笑顔で語り掛けると、心臓を掴んだ左手が輝きだし、第二近衛騎士の体も光に包まれる。
「神の裁き・拷問」
光が収まった時には第二近衛騎士の体は消え去っていた。
「なんだ。もうほとんど終わりそうじゃない」
鴎鵺の視界にはすでに戦場に立っている兵士の数は最初にいた数の半分以下になっているようだった。戦場に転がっている死体には当然敵兵士以外にも、味方の冒険者達の物もがあった。
「千歳ちゃん、劣化勇者君は今どんな感じ?」
鴎鵺は千歳に語り掛けた。
☆
【医師、林鴎鵺のスキルは以下です】
・狂人
このスキルと同系統のスキルを持っていない相手に対し精神的優位に立ち恐怖心を与える
・五感支配
専用スキルのため確認できず
・改造術
専用スキルのため確認できず
・悪魔の証明
専用スキルのため確認できず
・虚無の右手、神判の左手
専用スキルのため確認できず
千歳はモニター越しに映る鴎鵺と話していた。
「鴎鵺さんが解剖している間に王様までたどり着いたよ。
......でも大丈夫。まだ、先輩達は死んでないから。そう。まぁ、別にあいつは勝手に死んでくれって感じだけど、先輩転移者達は出来るだけ生かしておいた方がいいと思って、死ぬと蘇生させてもスキル以外はリセットされるらしいから貴重な十何年の積み重ねたステータスが消えるのは極力避けたいの。
......うん。おねがいします」
千歳は鴎鵺に頼みごとをすると、メインモニターを切り替え、独り言を呟いた。
「まぁ、今のところ、スキルがすべてって感じだけどね」
第二近衛騎士は、職業医師である林鴎鵺に話しかけた。
「女を性処理の対象にしか見てないような奴は、獣以外何者でもないでしょうが、つぅか、もう喋るな。声を聞くだけも気持ち悪い」
「ふん、まぁいい、四肢を切り取ってから後で楽しませて貰おう、なかなか顔はいいしな」
第二近衛騎士は、笑いながら鴎鵺の体を見た。
「気色悪い。生きていることを後悔させてやる」
鴎鵺はそう言うと、手に持ったメスを第二近衛騎士に奮った。
「あ?。そんな小さな小刀で何しようってんだ?」
第二近衛騎士はそう言い、手に持った剣を構えようとした時に違和感を感じた。
「なんだ?」
その違和感を第二近衛騎士は確認すべく、剣を持った手を確認した。
「剣が落ちて」
第二近衛騎士が持っていた筈の剣が地面に刺さっていた。
そして、その剣を掴もうとしたとき、感じていた違和感の正体に気づく。
「手が動かない」
第二近衛騎士の手は彼自身の意思を受け付けていないかのように全く動かせなくなってしまっていた。
この現象を引き起こしたと思われる存在を睨み付ける。
「何をした。女!」
鴎鵺は第二近衛騎士の言葉を無視して、再びメスを振るう。
すると、今度は第二近衛騎士は足の感覚がなくなり地面に膝まずく。
「何が?!」
第二近衛騎士は自身の見に起きている現象を理解することなど出来なかった。しかし、諦める事はなく魔法を唱える。
「時の流れを閉ざす深淵に潜みし、闇の....」
第二近衛騎士が魔法を唱えようとしたとき、今度は声が出なくなった。
すると、第二近衛騎士の目の前まで鴎鵺が近づく。
「ッ……?!」
鴎鵺は手に持ったメスで第二近衛騎士の頬を切った。すると、第二近衛騎士は声の出ない叫びを上げながら、唯一動く胴体と首を顔に苦痛の表情を浮かべながら暴れまわる。
「ちょっと、動かないで」
鴎鵺はそういうと、再びメスを空に振るう。すると、第二近衛騎士の体がビタッと止まり、第二近衛騎士が動かすことが出来るのはその顔だけとなった。
「大丈夫。苦しいのはこれからだから、それと誰も助けに来ないよ。じゃあ始めましょう」
鴎鵺は全く動かなくなった第二近衛騎士の体にメスを入れ始めた。
☆
「ああ、千歳ちゃん!。どうしたの?。......これは何って?」
鴎鵺は千歳との念話をしていた。
「これはね、獣の解剖をしていたのよ。でも、大丈夫まだ生きてるから」
鴎鵺の目下には、完全に体を開かれ内臓がむき出しの死体が転がっている。しかし、鴎鵺はこの死体をまだ生きていると千歳に話した。
「えっ!。千歳ちゃん。こいつね気色な悪い獣だから、今この世に生まれたことを後悔させてるの。私のスキルで、痛みは通常の何倍も受けるけど、決して気絶もできないし、死ぬこともできない。ちゃんと、痛みを感じ続けるの。
それに、ほら、心臓は動いてるでしょ。だからまだ生きてるよ」
鴎鵺の第二近衛騎士に対する対応は完全に常軌を逸していた。
「そろそろ、戦場に戻ってって?。ああ!。ごめんなさい。私むかつくと周りが見えなくなっちゃう癖があって。うん。わかった」
鴎鵺はそういうと、左手で第二近衛騎士のむき出しの心臓を掴む。心臓を掴まれた第二近衛騎士の表情が先ほどまでの苦痛の表情とは打って変わって、和らいだ表情になった。
それを見た鴎鵺は第二近衛騎士にいった。
「あっ!、今。やっと死ねるって思ったでしょ?。たかが数十分で終わるわけないでしょ。少なくともあいつと同じく一週間はかけないと」
鴎鵺は第二近衛騎士に笑顔で語り掛けると、心臓を掴んだ左手が輝きだし、第二近衛騎士の体も光に包まれる。
「神の裁き・拷問」
光が収まった時には第二近衛騎士の体は消え去っていた。
「なんだ。もうほとんど終わりそうじゃない」
鴎鵺の視界にはすでに戦場に立っている兵士の数は最初にいた数の半分以下になっているようだった。戦場に転がっている死体には当然敵兵士以外にも、味方の冒険者達の物もがあった。
「千歳ちゃん、劣化勇者君は今どんな感じ?」
鴎鵺は千歳に語り掛けた。
☆
【医師、林鴎鵺のスキルは以下です】
・狂人
このスキルと同系統のスキルを持っていない相手に対し精神的優位に立ち恐怖心を与える
・五感支配
専用スキルのため確認できず
・改造術
専用スキルのため確認できず
・悪魔の証明
専用スキルのため確認できず
・虚無の右手、神判の左手
専用スキルのため確認できず
千歳はモニター越しに映る鴎鵺と話していた。
「鴎鵺さんが解剖している間に王様までたどり着いたよ。
......でも大丈夫。まだ、先輩達は死んでないから。そう。まぁ、別にあいつは勝手に死んでくれって感じだけど、先輩転移者達は出来るだけ生かしておいた方がいいと思って、死ぬと蘇生させてもスキル以外はリセットされるらしいから貴重な十何年の積み重ねたステータスが消えるのは極力避けたいの。
......うん。おねがいします」
千歳は鴎鵺に頼みごとをすると、メインモニターを切り替え、独り言を呟いた。
「まぁ、今のところ、スキルがすべてって感じだけどね」
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