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奪われた王国
二十四話目 *近衛魔導士VS劣化勇者
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「場所を変えさせてもらおう」
ネルソンはそう言うと、杖で地面を二回ほど叩いた。すると、杖の先から波紋が広がると外行を包み込む。
すると、周囲の景色が歪みだし周囲にだれもいない荒野にネルソンと外行の二人だけが立っていた。
「ここは?」
外行はネルソンに質問した。
「そうだな。言うなれば異界とでも呼ぼうか。元の世界とは違う場所だ」
「?」
「理解しろとは言わない。何しろこれは魔法ではなくオリジナルだからな」
「オリジナル?」
「冥土の土産だ。オリジナルとは、『神の導書』と呼ばれるアーティファクトに記載されていない未知のスキルの事だ。
どれだけの種類があり、同じスキルを持つ者が他にいるのかすら誰も知らない。そういったスキルを総称してオリジンとこの世界では言っている」
「そうか、わざわざありがとう」
「大したことではない。始めようか。この世界から出たくば、私を殺す以外ないぞ少年」
「いくよ」
外行はそういうと、手に持った剣を構える。すると、剣は煌々と光り出す。そしてその剣を振るった。
「光斬」
「吸壁」
外行の放った光の斬撃とネルソンの作り出した光の壁がぶつかり合う。すると、光の斬撃は光の壁に吸収されるようにして消失する。
「そんな!?」
「確か、すべてを切り伏せる光の剣。だったか?」
「えっ?」
「知っているぞ。そのスキル」
ネルソンは不敵に笑いながら言葉を発した。それに対し外行はすぐさま次の手段に出る。
「これなら」
外行は剣だけでなく、自身の体を光らせ姿をけす。
「無駄だ」
ネルソンはそういうと杖で地面を叩く。すると、波紋が広がる。そして、ゆっくりと後ろを振り向くと、そこには動きが遅くなった外行が、ネルソンに斬りかかろうとしていた。
「言い忘れていたが、ただのスキルとオリジンでは圧倒的な能力差がある。オリジンに対抗するためにはオリジンしかないのだよ。少年。反発」
ネルソンはそういうと、杖を外行に向ける。すると、杖の先から衝撃波が発生し外行を吹き飛ばす。
「グハッ」
「ここは私の世界だ。この世界で私に勝てる者はいない」
「それでも僕は諦めない」
外行はそう言うと再び体を光らせる。
「無駄なことを。反発」
外行はネルソンの杖から出る衝撃波により、再び吹き飛ばされる。しかし、何度も何度も果敢に斬りかかる。
「そろそろ、諦めたらどうだ。少年。お前の剣は私には届かない」
ネルソンは呆れながら外行に語り掛ける。しかし、外行は諦めることなく攻め続ける。すると、一瞬だけ外行は行き飛ばされるのを耐えた。
「!...今のは?」
外行は自身の体の変化に気付き始める。徐々にネルソンに吹き飛ばされるときの距離が近づいてゆく。
その状況に焦りを見せたのかネルソンが再び杖で地面を叩く。すると、波紋が広がり外行の速度が遅くなってゆく。
「いくら速くなろうとも、時間を遅くしてしまえばそれまで。
そろそろ諦めるつもりはないのか?」
「僕は決してあきらめない。この命が尽きるまで」
外行がそう言葉を発すると、再び外行の体が強く輝き始める。
「ほう」
ネルソンはその様子を見て一瞬だが感心した様子を見せた。そして、外行の姿は光が散光するのと同時に消える。
「ん?。どこに消えた?」
ネルソンは姿を消した外行を見つけようと周囲を見渡す。
「探さなくても堂々と戦うさ」
どこからともなく、外行の声が聞こえるとネルソンの目の前で光が集束し、光り輝く外行が現れる。
「わざわざ、姿を見せるとはな。だがどうするのだ?。お前は未だに俺に触れることすら出来ていないぞ?」
「さっきから、戦っていて気付いたよ」
「?」
「それだけの力があるのに、すぐに僕を殺さないことに疑問を持ったんだ。そこで一つの仮説を立ててみた。
君のオリジンの力は完璧ではなく制限があるんだろ」
「!」
外行の推理にネルソンは驚いた表情を見せる。
「さっきから、僕に聞いてきたよね。諦めるかって、つまりここは精神の世界かそれに近い何かなんだろ。だから、直接触ろうとせずに心を折りに来る」
「ふっ、ははははっ。それが分かったからどうした。お前にはこの世界を同行する力はないだろう?」
「次の攻撃を止めれたら、諦めてあげるよ」
外行はネルソンにそういうと、光る剣を構える。
「いいだろう。来い」
ネルソンはそう言うと、杖で地面を叩き時間の流れを遅くする。
「光速斬」
外行は時の流れにを追いついた。
「僕の勝ちかな?」
外行はネルソンの目の前に立ち剣を振るっていた。ネルソンの体は斜めに切断されており、その切断面は血肉ではなく黒い闇のような物が見える。
「ああ、お前の勝ちだ」
ネルソンは杖で軽く外行の額を叩くと、不敵な笑みを浮かべたまま姿を消した。すると、ネルソンの作り上げた世界が崩壊し始め、周囲の景色が歪み始める。
「ここは......戻ってきたのか」
外行は元の戦場に帰ってきていた。
「ネルソンはどうした?」
外行が周囲を確認しようとすると、王が質問した。
「消えたよ。跡形もなくね」
「バカな。ネルソンが貴様のような餓鬼にやられたなど」
「信じられなくても、それが真実だよ」
外行は王にそう言うと剣を構える。
「降参する気は?」
外行がそう質問すると、外行のもとに先輩転移者パーティが到着する。そして、真が話しかける。
「少年。早いな!」
「透さんが、透過させてくれた後、すぐに来たからね」
「そうか、怪我をしているようだが、交代してもいいんだぞ」
「いいところだけ取る気でしょ」
「バレたか」
「もう勝った気でいるのか?」
外行と真が話していると王が遮る。
「私はこの国の王だ。すべては私の命令に従うだけの駒に過ぎない。連戦連勝で気分がいいだろうが、それも終わりだ反逆者ども。
テラー・ベルン・レオルタの名において命ずる。死しても我が敵を殲滅せよ。王命である」
☆
【勇者である真道外行のスキルは以下です】
・光の勇者
光の特殊魔法を習得し、使用の際に詠唱が入らず、周囲の魔素を用いて魔法を無限の魔力で行使できる。
・諦めない心
専用スキルのため確認できず
ネルソンはそう言うと、杖で地面を二回ほど叩いた。すると、杖の先から波紋が広がると外行を包み込む。
すると、周囲の景色が歪みだし周囲にだれもいない荒野にネルソンと外行の二人だけが立っていた。
「ここは?」
外行はネルソンに質問した。
「そうだな。言うなれば異界とでも呼ぼうか。元の世界とは違う場所だ」
「?」
「理解しろとは言わない。何しろこれは魔法ではなくオリジナルだからな」
「オリジナル?」
「冥土の土産だ。オリジナルとは、『神の導書』と呼ばれるアーティファクトに記載されていない未知のスキルの事だ。
どれだけの種類があり、同じスキルを持つ者が他にいるのかすら誰も知らない。そういったスキルを総称してオリジンとこの世界では言っている」
「そうか、わざわざありがとう」
「大したことではない。始めようか。この世界から出たくば、私を殺す以外ないぞ少年」
「いくよ」
外行はそういうと、手に持った剣を構える。すると、剣は煌々と光り出す。そしてその剣を振るった。
「光斬」
「吸壁」
外行の放った光の斬撃とネルソンの作り出した光の壁がぶつかり合う。すると、光の斬撃は光の壁に吸収されるようにして消失する。
「そんな!?」
「確か、すべてを切り伏せる光の剣。だったか?」
「えっ?」
「知っているぞ。そのスキル」
ネルソンは不敵に笑いながら言葉を発した。それに対し外行はすぐさま次の手段に出る。
「これなら」
外行は剣だけでなく、自身の体を光らせ姿をけす。
「無駄だ」
ネルソンはそういうと杖で地面を叩く。すると、波紋が広がる。そして、ゆっくりと後ろを振り向くと、そこには動きが遅くなった外行が、ネルソンに斬りかかろうとしていた。
「言い忘れていたが、ただのスキルとオリジンでは圧倒的な能力差がある。オリジンに対抗するためにはオリジンしかないのだよ。少年。反発」
ネルソンはそういうと、杖を外行に向ける。すると、杖の先から衝撃波が発生し外行を吹き飛ばす。
「グハッ」
「ここは私の世界だ。この世界で私に勝てる者はいない」
「それでも僕は諦めない」
外行はそう言うと再び体を光らせる。
「無駄なことを。反発」
外行はネルソンの杖から出る衝撃波により、再び吹き飛ばされる。しかし、何度も何度も果敢に斬りかかる。
「そろそろ、諦めたらどうだ。少年。お前の剣は私には届かない」
ネルソンは呆れながら外行に語り掛ける。しかし、外行は諦めることなく攻め続ける。すると、一瞬だけ外行は行き飛ばされるのを耐えた。
「!...今のは?」
外行は自身の体の変化に気付き始める。徐々にネルソンに吹き飛ばされるときの距離が近づいてゆく。
その状況に焦りを見せたのかネルソンが再び杖で地面を叩く。すると、波紋が広がり外行の速度が遅くなってゆく。
「いくら速くなろうとも、時間を遅くしてしまえばそれまで。
そろそろ諦めるつもりはないのか?」
「僕は決してあきらめない。この命が尽きるまで」
外行がそう言葉を発すると、再び外行の体が強く輝き始める。
「ほう」
ネルソンはその様子を見て一瞬だが感心した様子を見せた。そして、外行の姿は光が散光するのと同時に消える。
「ん?。どこに消えた?」
ネルソンは姿を消した外行を見つけようと周囲を見渡す。
「探さなくても堂々と戦うさ」
どこからともなく、外行の声が聞こえるとネルソンの目の前で光が集束し、光り輝く外行が現れる。
「わざわざ、姿を見せるとはな。だがどうするのだ?。お前は未だに俺に触れることすら出来ていないぞ?」
「さっきから、戦っていて気付いたよ」
「?」
「それだけの力があるのに、すぐに僕を殺さないことに疑問を持ったんだ。そこで一つの仮説を立ててみた。
君のオリジンの力は完璧ではなく制限があるんだろ」
「!」
外行の推理にネルソンは驚いた表情を見せる。
「さっきから、僕に聞いてきたよね。諦めるかって、つまりここは精神の世界かそれに近い何かなんだろ。だから、直接触ろうとせずに心を折りに来る」
「ふっ、ははははっ。それが分かったからどうした。お前にはこの世界を同行する力はないだろう?」
「次の攻撃を止めれたら、諦めてあげるよ」
外行はネルソンにそういうと、光る剣を構える。
「いいだろう。来い」
ネルソンはそう言うと、杖で地面を叩き時間の流れを遅くする。
「光速斬」
外行は時の流れにを追いついた。
「僕の勝ちかな?」
外行はネルソンの目の前に立ち剣を振るっていた。ネルソンの体は斜めに切断されており、その切断面は血肉ではなく黒い闇のような物が見える。
「ああ、お前の勝ちだ」
ネルソンは杖で軽く外行の額を叩くと、不敵な笑みを浮かべたまま姿を消した。すると、ネルソンの作り上げた世界が崩壊し始め、周囲の景色が歪み始める。
「ここは......戻ってきたのか」
外行は元の戦場に帰ってきていた。
「ネルソンはどうした?」
外行が周囲を確認しようとすると、王が質問した。
「消えたよ。跡形もなくね」
「バカな。ネルソンが貴様のような餓鬼にやられたなど」
「信じられなくても、それが真実だよ」
外行は王にそう言うと剣を構える。
「降参する気は?」
外行がそう質問すると、外行のもとに先輩転移者パーティが到着する。そして、真が話しかける。
「少年。早いな!」
「透さんが、透過させてくれた後、すぐに来たからね」
「そうか、怪我をしているようだが、交代してもいいんだぞ」
「いいところだけ取る気でしょ」
「バレたか」
「もう勝った気でいるのか?」
外行と真が話していると王が遮る。
「私はこの国の王だ。すべては私の命令に従うだけの駒に過ぎない。連戦連勝で気分がいいだろうが、それも終わりだ反逆者ども。
テラー・ベルン・レオルタの名において命ずる。死しても我が敵を殲滅せよ。王命である」
☆
【勇者である真道外行のスキルは以下です】
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