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第1章:帝国での暮らしを始める
第6話:最強魔導師は、文字通り最強魔導師だった
「明日から!?」
いやいや、いくらなんでも急ぎすぎじゃないか?
「手続きもあるだろうし、いくらなんでも明日からは難しいんじゃないか?」
「いえ、シファ先生が帝国に来たという情報を仕入れてから手続きは進めてあるので、問題はありません。」
「そ、そうか。」
さも当たり前かのように言っているが、俺が教師になるところまで全てサラにはお見通しだったっていうことか?………恐るべし、だな。
───翌日
ついに俺が教師になる日………と言っても、それが決まってから丸1日も経っていないんだがな。
「………ん~」
俺は両手の指を絡めて上に大きく伸びていた。
「どうかしましたか?」
「いや、いざ教師になるっていうとなぁ。どうにも指南役をしていた王国を思い出して、サラ達に出会った嬉しい思い出反面、追放された苦い思い出を思い出しちゃってな。」
正直、今言ったこともあるが本当に俺に教師が務まるかの不安という気持ちの方が大きい。教師は簡単に言えば、生徒全員の将来を左右する職業だ。今の俺には仮に何かあっても、責任は取れない。
「まぁ、どうにかなるか。」
難しいことを考えるのはやめよう。ネガティブなことを考えると、それが実現する確率が上がるって誰かが言っていた………気がするしな。
───ガチャッ
俺はそのドアノブに手をかけ、教室の扉を開けた。
───ザワザワ
………やっぱりこうなったか。教室内では俺を尊敬する目をしているもの、軽い気持ちで俺を狙っている女子、そして、俺を嫌悪しているもの。急に担任が変わったこともあるのだろうが、やはりこの目を向けられるのは慣れないな。
「コホン、えーと新しく教師になったシューファだ。俺も急にサラに言われて着任したから困っていることもあるから、助けてくれると嬉しい。あまり話すことはないんだが………他になにか質問はあるか?」
───スッ
俺の問いかけに答えるように、1人の生徒が右手を綺麗にあげた。
「えーっと、リオナだったか。質問はなんだ?」
「はい。これは個人的な興味なのですがサラ学院長との繋がりともう少し詳しい自己紹介をしていただきたいです。」
詳しい話………か。怪しまれないためにも、ここは本当のことを喋っておいた方が良さそうだ。
「あぁ。恥ずかし話だがまず俺はついこの前歳のせいで追放されてしまったが王国魔導師団の指南役をしていてな。その時教えていて、その後師弟関係になったんだ。」
『王国魔導師団の指南役ってすごいんじゃないの?』
「先生は20代前半に見えるのですが、それでも追放されたのですか?」
「いや、俺は今年で30だぞ。」
その瞬間、生徒達がざわつき始めた。
『30!?もっと若く見えるな………。』
『30だとしても指南役の中だったら断トツで若い方でしょ。追放した人頭おかしいんじゃないの?』
だよな、俺もそう思う。でもあの場で言ったら、どんだけ腐っても一国の王なわけだし、殺されるのは確実だったから言えなかったけどな。
そんな話をしていると、段々とクラスのみんなが納得してくれているようだが、まだなにか言いたそうな人もいる。
『でもサラ学院長が未だに弟子と自称するほど強いのか?あのおっさん。』
グッ……自分で言っている分には別に問題ないが、自分よりも下の子におっさんと言われるとくるものがある。
「………あぁ、それなんだがね。詳しい自己紹介のついでに話すが俺は一応、“聖級魔導師”の“序列一位”だ。」
『聖級魔導師!?』
『しかも序列一位ってつまり………。』
『世界最強じゃねぇか!?』
「はは………まぁ、そういうことになるな。」
この世界の魔導師、まぁ少なからず剣士もいるがそれら全ての強さのランクがある。
下から順に
拝級(はいきゅう)←駆け出し
奏級(そうきゅう)←初心者
祀級(まつきゅう)←中級者、1番人が多い
彗級(すいきゅう)←上級者、大体の人の終着点
神級(しんきゅう)←各ギルドに1人程度、個人依頼も
聖級(せいきゅう)←世界に7人、国や王からの依頼も
このような配置順だ。その中でも最高ランクの聖級は世界に7人しか居なく、その中でも序列が決まっている。サラが2位だ。そして俺が1位。他の奴らは………俺やサラみたいにちょっとクセがあるやつらだったな。
今世界のトップに立っているのは帝国だが、俺は王国に居たから何度も帝王に帝国にこいと言われていた。
「そんなことを言われても、俺は帝王と会ったことはないんだけどな。」ボソッ
帝王はかつて世界最強と言われていたみたいだし、いつか会ってみたいな、と、この時の俺は実現しないであろうと思いそんなことを思っていた。
「ここの生徒は優秀なやつが多いし、学院トップは下位とはいえ神級魔導師もいると聞く。実に素晴らしいな。自己紹介はこれで以上だ!あ、言い忘れていた。もしかしたらサラとの手合わせをみていたやつは聞いたかもしれないが、俺は“四属性の魔術は使えない”から、そこはよろしくな。」
『4属性魔術が………使えない!?』
・・・・・・・・・あとがき・・・・・・・・・
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いやいや、いくらなんでも急ぎすぎじゃないか?
「手続きもあるだろうし、いくらなんでも明日からは難しいんじゃないか?」
「いえ、シファ先生が帝国に来たという情報を仕入れてから手続きは進めてあるので、問題はありません。」
「そ、そうか。」
さも当たり前かのように言っているが、俺が教師になるところまで全てサラにはお見通しだったっていうことか?………恐るべし、だな。
───翌日
ついに俺が教師になる日………と言っても、それが決まってから丸1日も経っていないんだがな。
「………ん~」
俺は両手の指を絡めて上に大きく伸びていた。
「どうかしましたか?」
「いや、いざ教師になるっていうとなぁ。どうにも指南役をしていた王国を思い出して、サラ達に出会った嬉しい思い出反面、追放された苦い思い出を思い出しちゃってな。」
正直、今言ったこともあるが本当に俺に教師が務まるかの不安という気持ちの方が大きい。教師は簡単に言えば、生徒全員の将来を左右する職業だ。今の俺には仮に何かあっても、責任は取れない。
「まぁ、どうにかなるか。」
難しいことを考えるのはやめよう。ネガティブなことを考えると、それが実現する確率が上がるって誰かが言っていた………気がするしな。
───ガチャッ
俺はそのドアノブに手をかけ、教室の扉を開けた。
───ザワザワ
………やっぱりこうなったか。教室内では俺を尊敬する目をしているもの、軽い気持ちで俺を狙っている女子、そして、俺を嫌悪しているもの。急に担任が変わったこともあるのだろうが、やはりこの目を向けられるのは慣れないな。
「コホン、えーと新しく教師になったシューファだ。俺も急にサラに言われて着任したから困っていることもあるから、助けてくれると嬉しい。あまり話すことはないんだが………他になにか質問はあるか?」
───スッ
俺の問いかけに答えるように、1人の生徒が右手を綺麗にあげた。
「えーっと、リオナだったか。質問はなんだ?」
「はい。これは個人的な興味なのですがサラ学院長との繋がりともう少し詳しい自己紹介をしていただきたいです。」
詳しい話………か。怪しまれないためにも、ここは本当のことを喋っておいた方が良さそうだ。
「あぁ。恥ずかし話だがまず俺はついこの前歳のせいで追放されてしまったが王国魔導師団の指南役をしていてな。その時教えていて、その後師弟関係になったんだ。」
『王国魔導師団の指南役ってすごいんじゃないの?』
「先生は20代前半に見えるのですが、それでも追放されたのですか?」
「いや、俺は今年で30だぞ。」
その瞬間、生徒達がざわつき始めた。
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『30だとしても指南役の中だったら断トツで若い方でしょ。追放した人頭おかしいんじゃないの?』
だよな、俺もそう思う。でもあの場で言ったら、どんだけ腐っても一国の王なわけだし、殺されるのは確実だったから言えなかったけどな。
そんな話をしていると、段々とクラスのみんなが納得してくれているようだが、まだなにか言いたそうな人もいる。
『でもサラ学院長が未だに弟子と自称するほど強いのか?あのおっさん。』
グッ……自分で言っている分には別に問題ないが、自分よりも下の子におっさんと言われるとくるものがある。
「………あぁ、それなんだがね。詳しい自己紹介のついでに話すが俺は一応、“聖級魔導師”の“序列一位”だ。」
『聖級魔導師!?』
『しかも序列一位ってつまり………。』
『世界最強じゃねぇか!?』
「はは………まぁ、そういうことになるな。」
この世界の魔導師、まぁ少なからず剣士もいるがそれら全ての強さのランクがある。
下から順に
拝級(はいきゅう)←駆け出し
奏級(そうきゅう)←初心者
祀級(まつきゅう)←中級者、1番人が多い
彗級(すいきゅう)←上級者、大体の人の終着点
神級(しんきゅう)←各ギルドに1人程度、個人依頼も
聖級(せいきゅう)←世界に7人、国や王からの依頼も
このような配置順だ。その中でも最高ランクの聖級は世界に7人しか居なく、その中でも序列が決まっている。サラが2位だ。そして俺が1位。他の奴らは………俺やサラみたいにちょっとクセがあるやつらだったな。
今世界のトップに立っているのは帝国だが、俺は王国に居たから何度も帝王に帝国にこいと言われていた。
「そんなことを言われても、俺は帝王と会ったことはないんだけどな。」ボソッ
帝王はかつて世界最強と言われていたみたいだし、いつか会ってみたいな、と、この時の俺は実現しないであろうと思いそんなことを思っていた。
「ここの生徒は優秀なやつが多いし、学院トップは下位とはいえ神級魔導師もいると聞く。実に素晴らしいな。自己紹介はこれで以上だ!あ、言い忘れていた。もしかしたらサラとの手合わせをみていたやつは聞いたかもしれないが、俺は“四属性の魔術は使えない”から、そこはよろしくな。」
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