最強のアラサー魔導師はかつての弟子達に迫られる~ただ冒険者を始めようとしただけなのに弟子達がそれを許してくれない~

おやっつ

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第2.5章:いきなり始まるダンジョン生活

第42話:魔石の進化の条件は

「………え?それだけって………。」

商業ギルドにてお母さんの妹であるセリスさんに、魔石の進化についてなにか知ってることはないか聞いてみたのだが………、

「あぁ、まずは魔石の進化の条件を話そうか。
まず、魔石は通常紫色なんだよ。それが、込められた魔力が多かったり、周りの魔力濃度が高くなると、赤紫、赤という順番に“進化”していくんだ。」

「そ、そういうことなんですか………。」

確かにそれならこれまでの2回の魔石の進化に対しての説明がつく。杖の魔石は俺が込めた魔力で、ミノタウロスは周りの魔力濃度に+αして俺らが魔力を放ったからだ。ダンジョンではその後、隠密魔術で魔力を抑えていたから魔物の魔石が進化することはなかった、ということか。

「まぁ、条件は簡単なんだが、魔石を進化するには少し大きい課題があってね。」
「課題………ですか?」

「そう、そんなわけでとりあえず魔力を込めたら魔石は進化するのだが、その込めないといけない魔力量が膨大すぎてね、人間には不可能なんだ。」
「不可能………でも、俺にはできましたが。」

人間には不可能………といっても、人間である俺は魔石に魔力を込めたら赤色の魔石に進化した。その証拠に、今椅子に立てかけている杖の魔石は鮮やかな赤色にかがやいている。

「多分、その子達のおかげだと思うよ。」

セリスさんは俺から目線を外し、俺の少し後ろの方に目線を送った。その先にいたのは

「フェン!?アクア!?なんでここに………。」

俺の後ろにはフェンとアクアがいた。里にいた頃に、俺みたいに契約しているものや他の精霊と契約しているもの以外には姿を見えなくする“幻獣化”と“精霊化”があるのは知っていたが………まさか3日間の間俺が気づかないとは………。

「君は元から魔力が膨大だ。その上子達と契約したことによって君の魔力量は人間のそれを超えている。もしかしたらというか………恐らく君の魔力量は私たちエルフすらも超えている。」

「そんなにですか………。」

確かにフェンと契約した時に魔力量が増えるという説明を受けたし、実際に感覚はあったからわかるが、アクアや他の精霊たちと契約した時にも魔力量は増えていたんだな。

「それで………なぜ魔石の進化のことを国や他のみんなに隠しているんですか?」

「え?それは………教えたら商売にならないじゃないか。」
「………。」

そう言われるとそうだ。せっかく自分だけが知っている稼ぐ方法があるとしたら、それを教えるわけないじゃないか。

「ハアァァ………。」

何事もないとわかった瞬間、体全体にどっと疲れが回ってきた。まさか魔石の進化やミノタウロスのイレギュラーは俺が原因で公になっていないのは商売のためだったなんて………。

「何を考えていたんだ俺は………。」
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