最強のアラサー魔導師はかつての弟子達に迫られる~ただ冒険者を始めようとしただけなのに弟子達がそれを許してくれない~

おやっつ

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第3章:始まるは学院対抗戦

第44話:神頼み(?)

「雲行きが怪しくなってきたな………。」

聖女、彼女は15歳という最年少で聖級魔導師になった実力者だ。彼女自身の強さは神級にも満たないだろうが、味方がいると彼女の価値はグンと上がる。

そうなると………3人で相手は神級上位ほどの実力者パーティーになるだろうな………。これはまずい、こちらは神級下位2人なのに対して相手は神級上位2人+聖女。普通に考えれば勝てるわけが無い。

「これは………本気でやらないと勝てないな。」
「明日その3人を呼ぶので、シファ先生も明日の昼頃またここに来てください。」

「あぁ、わかった。」  

サラとの話し合いが終わり、俺は学院長室を後にしていた。それにしてもこの状況………勝つのは至難の業だ。俺もできる限りのことは尽くすが………

「あとは3人の潜在能力次第、か。」

ここはもう神頼みだ。俺は限界まで成長させることは出来るが、限界を突破させることはできない。
できる限りの事を尽くしても、結局は3人次第………

「頼んだぞ………。」  

ちなみにこの学院対抗戦に本気になっているのには理由がある。この学院対抗戦の結果で、今年の学院の資産が変わるからだ。

それが変わったら、つまりサラにも迷惑をかける………師としてそれは避けたい、だから俺はこの学院対抗戦に本気を出す。

───ガクッ
話し合いですっかり忘れていたが、今日は疲れがすごく溜まっていたんだ。早く寮に行って寝よう………疲れ果てた思考の中には、早く寝るという選択肢以外は思い浮かばないのであった。

───翌日

昨日の話し合いから、俺はこの学院対抗戦でどのような策を取るかを考えていた。正直、聖国と当たるのは決勝戦らしくそこまでは余裕で勝ち進める。

これは決勝戦までは普通に進み、決勝戦で新しい作戦を実行すればワンチャンって感じか………その新しい作戦を考えるのが難しいんだが………そこはおいおい考えるとしよう。

そんなことを考えながら学院長室に着いた俺はその扉を開けた。

───ギイィィ
その扉を開けた先にはリオナ、セイハ、それと見知らぬ顔の女生徒が1人だ。

「それではシファ先生も来たことだし、これからの方針と作戦を練りましょうか。」
『はい!』
「わかった。」
 
3人とも元気いっぱいだな………いや、これは緊張しすぎているのか。普通に考えればここの部屋には世界1位と2位がいる、普通の人間が緊張しないわけが無い。

だけどこれから戦う相手は俺らと同じ聖級魔導師、こんなので緊張してたらダメだ。

「やっぱり、俺の考えたメニューをやらせるか……。」
「………はい?」

そんなことを呟くと、サラは驚いた様子で聞き返してきた。………どうしたのだろうか?
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