最強のアラサー魔導師はかつての弟子達に迫られる~ただ冒険者を始めようとしただけなのに弟子達がそれを許してくれない~

おやっつ

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第3章:始まるは学院対抗戦

第47話:合宿2日目①│自信が低いことは自ら可能性に蓋をしていることと同義

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「ハルを先生に………ですか。」

そう小さく呟いたサラは、シューファに任せた時の不安とシューファに対する信頼が混ざり、複雑な顔をしていた。

「それは………どういった経緯でそう思われたのですか?」

今はサラは俺の弟子というより、ここの3人の教師だ。いくら俺とはいえ、任せるには責任が伴う。それらを踏まえた上で、サラは俺に問いかけをしてきた。

「まずはハルの魔力操作の質だ。魔術を組み立てるのに1番大切なのは魔力操作、それに俺も魔力操作は得意分野だから教えれることも多いはずだ。」

俺が今言った通り、俺は魔力操作が得意だ………というより、俺は魔力量が元から常人よりも多かった分、魔力操作さえ上達すれば戦略どうこう組み立てなくても勝てると思ったから、小さい頃は魔力操作だけを毎日、毎月、何年も練習していた。

それで今では世界最強だ。つまり魔力操作を高度にこなせるハルは、実際にどれくらいなのかは分からないが、魔力量さえ補えればリオナやセイハ以上になる可能性が大きく上がる。

「そうですか………シファ先生が言うなら、今回はシファ先生に任せてみましょう。しかしシファ先生………もしもハルに酷い練習をさせたら……承知しませんよ?」

「はは………肝に銘じておくよ。」

一体、いつからサラはそんな言葉を使うようになったんだ?それにしても、ハル………俺は学院対抗戦でハルを主軸とした戦略を考えるのがいいと思っている。

そのためにもまずはハル個人の強さを伸ばしていかなければならない。………何をしようか………。

「よし、それじゃあハル、1度これを解いてみれるか?」
「これは?」
「それは魔力を線の通りに注がなければ外れない、いわばパズルのようなものだ。」

俺がハルに渡したものは、2つの長方形がくっついた正方形の金属の板に線がいくつか入ったものだった。
この金属の板の線に魔力を均等に流し込まなければこの2つの長方形は外れない。

まぁ、簡単に言ってしまえば昨日のサラの作ったやつの簡易的なものと言ってしまえば、それであってるんだけどな。

「………解けました。」

そんなことを考えているうちに、ハルは黙々と作業を続け、そのパズルを解くことに成功していた。

「これは………すごいな。」

ただ外れさえすればいいものを、ハルは全ての線に俺が注視しなければ分からないほど、均等に魔力を注ぎ込んでいた。この魔力操作の腕があれば、時間と環境さえ整ってしまえば、2人以上………もしかしたら聖級魔導師にだってなれるかもしれない。それほどに、ハルの魔力操作の腕は確かなものだった。

「それじゃあ、次はこれだな。」
「魔石?」
「そう、これは魔石だ。これにハルの今ある魔力をありったけ詰め込んでくれ。」

次はハルの魔力の量を確かめるために、ハルに魔石を渡し、それに魔力を全て注ぎ込んでもらっていた。少ない………ということは無さそうだが、実力的には2人には劣るだろう。

しかし、これをやってみてどのくらいの魔力の量があるかさえわかってしまえば、学院対抗戦でもどのような感じで戦うか鮮明に考えることができる。

───ふらっ 
「大丈夫か?そこまででいいぞ。」

魔力を注ぎ続けたハルは、魔力切れで地面に倒れ込んでしまった。そこまでする必要はなかったかもしれないが………できるだけ正確な量を量れた方がいいだろう。

そうして俺はハルの魔力量を確認するため、その魔石を壊した………というのも、俺が魔石に魔力を注げば分かるのだが、1つの魔石に2人以上の異なる魔力が注ぎ込まれると魔石が爆発してしまうから、初めから壊してしまって、その魔力の放出量でハルの魔力を量るという戦法だ。

───バキッ

そうして俺は、手に握った魔石を“ただの力”だけで握りつぶした。その瞬間

───ドゴオオォオオォン!!

辺り一帯に轟音が鳴り響き、辺りは砂埃に包まれるのであった………。



・・・・・・・・・あとがき・・・・・・・・・
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