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第3章:始まるは学院対抗戦
第53話:合宿4日目③│経験は壁を感じ、壁を壊せる機会
「火炎竜巻(ファイアートルネード)を囮にして、3人が気にしてなかった泥を使って背後でゴーレムを作るなんて、サラは戦略を考える力が強いな。」
そう、3人が倒されたのは3人の魔術構築を邪魔するためと思われた泥で作られたゴーレムだったのだ。
まさか3人とも泥が本命とは思わず、まんまとサラの手のひらの上で踊らせられてしまったのだ。
「結果的には勝つことができましたが、もしかしたら………というのを作られただけでも、3人はこの数日間で大きく成長していると思います。」
「だよなぁ。特に3人とも、この数日間練習した守護結界の使い方が上手になっている。頭を柔らかく使ってドーム状に結界を張るとかしていたら、ゴーレムの攻撃も防げていたかもな………。」
「それはまだ3人にとって酷だと思います。」
「それもそうか………。」
でも3人ともこの調子で応用とかがきいてきたら、本当に“聖女”にすら勝ててしまうんじゃないか、と思うほどに見違える成長を遂げている。
「セイハのリーダーシップ、リオナの火力の高い魔術、そしてハルの完成度の高い魔術。たまたま集まった3人だっけど、バランスがいいよな。」
「バランスというのは、何人かで共に過ごしたら良くなっていくことなんですよ。」
「そういうものなんだな………。」
現に教師をしているサラの言葉は説得力ある言葉だった。つまりバランスのいいこの3人は、この合宿を通して仲良くなっているってことだよな………それなら良かった。
合宿初日は急にサラが何を言い出すのだと不安になっていたが、結果オーライってことか………。もしかしたらここまでサラの思い通りだったり?………流石にそれはないか。
「それにしても、こうやって子供の子達に魔術を教えていると、サラ達のことを思い出すよな………。」
「私はもっと小さかったですけどね。」
「………そうだったな。あの雨が降っていた日、俺がサラと出会っていなかったら今頃どうなっているんだろうな………。」
「んぅ………。」
「3人とも起きたか。そろそろログハウスに着くからもう少し待っててな。」
そうやってサラと話していると、目に見えるところにログハウスが見えてきた。そして狸寝入りでもしていたのではないかと疑うほどにタイミング良く3人同時に目を開いた。
「さすがに疲れましたね。」
「そうだな。」
サラをここまで消耗させたのは、紛れもないこの3人だ。戦いが終わった後はもう少しでサラに勝てそうとも思ったが、あれから山をいくつも歩いて乗り越える程体力が余っていたことを考えると、まだまだ余裕があったようにも感じる。
───ガチャッ
3人もようやく歩けるようになり、5人揃ってその家に歩いて帰った。3人が疲れ果ててぐったりしたその時、サラが口を開いた。
「今日は3人とも頑張りましたし、明日は休日としましょう。」
『本当ですか!?』
休みと聞いた時の3人の食いつきようは、獲物を見つけた捕食者と勘違いするほどに凄まじかった。それほど3人は疲れていたのだろう。
「じゃあ夜ご飯は俺が作るよ。サラも疲れてるだろ?」
「それでは、お言葉に甘えて。」
「先生って料理もできるんだ。」
「意外かも。」
意外ってなんだ意外って。別に俺だって家事をしないわけではないのに………。
「でも俺の故郷の味付けだからいつもと違うかもしれないけど、残さないでくれよ。」
「そういえば先生の育った所ってどこなんですか?」
俺が料理しながらみんなで楽しく話している途中、セイハが突拍子もなくそんなことを聞いてきた。
「エルフの里だ。」
「エルフの………里……。」
「言っておくが、ついこの間行ってきたばかりだから当分行かないぞ。」
目を輝かせて魔術オタクを発動しそうになったセイハを止めるために一応言ったが、その瞬間「ちぇ~」と言わんばかりの顔をしてセイハは顔を机に乗せた。
「この間はミラと行ったし、今度はヒュイとミラとここのみんなで一緒に行ってもいいかもな。母さんも喜びそうだし。」
「………ミラさんと行ったんですか?」
その瞬間、サラの雰囲気が少しだけ怖くなった気がして、背筋がブルブルっと震え上がった。
「あぁ、さ、サラとヒュイも誘おうと思ったんだが、2人とも忙しそうでな。今度はみんなの予定を合わせていこう!」
………なんとか乗り切ったのか………?サラは時折、俺でも手に負えないほどの殺気を出すよな………。
そう、3人が倒されたのは3人の魔術構築を邪魔するためと思われた泥で作られたゴーレムだったのだ。
まさか3人とも泥が本命とは思わず、まんまとサラの手のひらの上で踊らせられてしまったのだ。
「結果的には勝つことができましたが、もしかしたら………というのを作られただけでも、3人はこの数日間で大きく成長していると思います。」
「だよなぁ。特に3人とも、この数日間練習した守護結界の使い方が上手になっている。頭を柔らかく使ってドーム状に結界を張るとかしていたら、ゴーレムの攻撃も防げていたかもな………。」
「それはまだ3人にとって酷だと思います。」
「それもそうか………。」
でも3人ともこの調子で応用とかがきいてきたら、本当に“聖女”にすら勝ててしまうんじゃないか、と思うほどに見違える成長を遂げている。
「セイハのリーダーシップ、リオナの火力の高い魔術、そしてハルの完成度の高い魔術。たまたま集まった3人だっけど、バランスがいいよな。」
「バランスというのは、何人かで共に過ごしたら良くなっていくことなんですよ。」
「そういうものなんだな………。」
現に教師をしているサラの言葉は説得力ある言葉だった。つまりバランスのいいこの3人は、この合宿を通して仲良くなっているってことだよな………それなら良かった。
合宿初日は急にサラが何を言い出すのだと不安になっていたが、結果オーライってことか………。もしかしたらここまでサラの思い通りだったり?………流石にそれはないか。
「それにしても、こうやって子供の子達に魔術を教えていると、サラ達のことを思い出すよな………。」
「私はもっと小さかったですけどね。」
「………そうだったな。あの雨が降っていた日、俺がサラと出会っていなかったら今頃どうなっているんだろうな………。」
「んぅ………。」
「3人とも起きたか。そろそろログハウスに着くからもう少し待っててな。」
そうやってサラと話していると、目に見えるところにログハウスが見えてきた。そして狸寝入りでもしていたのではないかと疑うほどにタイミング良く3人同時に目を開いた。
「さすがに疲れましたね。」
「そうだな。」
サラをここまで消耗させたのは、紛れもないこの3人だ。戦いが終わった後はもう少しでサラに勝てそうとも思ったが、あれから山をいくつも歩いて乗り越える程体力が余っていたことを考えると、まだまだ余裕があったようにも感じる。
───ガチャッ
3人もようやく歩けるようになり、5人揃ってその家に歩いて帰った。3人が疲れ果ててぐったりしたその時、サラが口を開いた。
「今日は3人とも頑張りましたし、明日は休日としましょう。」
『本当ですか!?』
休みと聞いた時の3人の食いつきようは、獲物を見つけた捕食者と勘違いするほどに凄まじかった。それほど3人は疲れていたのだろう。
「じゃあ夜ご飯は俺が作るよ。サラも疲れてるだろ?」
「それでは、お言葉に甘えて。」
「先生って料理もできるんだ。」
「意外かも。」
意外ってなんだ意外って。別に俺だって家事をしないわけではないのに………。
「でも俺の故郷の味付けだからいつもと違うかもしれないけど、残さないでくれよ。」
「そういえば先生の育った所ってどこなんですか?」
俺が料理しながらみんなで楽しく話している途中、セイハが突拍子もなくそんなことを聞いてきた。
「エルフの里だ。」
「エルフの………里……。」
「言っておくが、ついこの間行ってきたばかりだから当分行かないぞ。」
目を輝かせて魔術オタクを発動しそうになったセイハを止めるために一応言ったが、その瞬間「ちぇ~」と言わんばかりの顔をしてセイハは顔を机に乗せた。
「この間はミラと行ったし、今度はヒュイとミラとここのみんなで一緒に行ってもいいかもな。母さんも喜びそうだし。」
「………ミラさんと行ったんですか?」
その瞬間、サラの雰囲気が少しだけ怖くなった気がして、背筋がブルブルっと震え上がった。
「あぁ、さ、サラとヒュイも誘おうと思ったんだが、2人とも忙しそうでな。今度はみんなの予定を合わせていこう!」
………なんとか乗り切ったのか………?サラは時折、俺でも手に負えないほどの殺気を出すよな………。
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