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第3章:始まるは学院対抗戦
第54話:合宿5日目│2人で過ごす休日
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「できたぞ~。」
あれから程なくして数十分が経ち、俺はみんなに振る舞うための夕食を作り終えた。
それは……………シンプルにチャーハンだ!
「美味しそう………!!」
食卓を彩るために沢山作った料理を行ったり来たりして運んでいると、みんなの目に星があるのではないかと疑うほどに目を輝かせていた。
「全員で食べ始めるからもう少し待ってな。」
『………は~い。』
さっきまであんな戦いをしていたというのに………今ではただ早くご飯を食べたい子供のようだ。
こういうのをギャップとでも言うのだろうか………食卓を囲む4人の姿を眺めながら、俺はそんなことを考えていた。
「よし、全員揃ったな。それじゃあ………」
『いただきます!』
その言葉を唱えた瞬間、まるで拘束が解けたかのようにみんなが勢いよくご飯を食べ始めた。今の俺があんなに勢いよくご飯を食べたら、喉をつまらせそうだ…………。まぁ、みんなが美味しそうに食べてくれるのなら、作った側からするといちばん嬉しいのだが。
「たしかにこれまで食べてきたチャーハンとはまた違った味がしますが、これもまた美味しいですね。」
そんな嬉しいことを言ってくれるセイハに、俺は思わず頬が緩んだ。正直、ご飯を作るのは久しぶりだったから不安があったけど喜んでくれて良かった。
その微笑ましい状況を眺めながら、今日も今日とて日が暮れ落ちていった………。
───翌日
ボ~っと眺める天井に差し込む陽の光を発するお天道さまは、もう空の真上に昇っていた。
今日は練習もないし、久しぶりに長く寝てしまっていた………と言っても。
───コツコツコツ………ガチャッ
開けた扉の先には誰もいない。つまりは………まだ全員寝ているのだろうな、時計の針が正午を回っているというのに。
休みの日ぐらい、ゆっくりさせてやるか………。
サラがおすすめしてくれたコーヒーを淹れながら、俺はゆっくりと思考を回らせる。
ただまぁ、この数日間で使い果たした頭で思考を回らせることは至難の業だった。
「ふぅぅ………ゆっくりと過ごせるなら、ここもただの良い別荘なんだけどな………。」
窓の外に広がる山が連なる景色を眺めながら、俺は1人小さく呟く。いくら年寄りとはいかなくとも、30ともなれば若い頃と同じようにはいかない。この筋肉痛に震えてコーヒーカップすらまともに握れない右手を見れば、嫌でもそう思ってしまう。
「俺が本当の母さんの子供だったら、これからももっと成長していけたのだろうか………。」
なんだか感傷に浸ってしまった俺は、答えが返ってくることのない問いかけを宙に吐き捨てた。
俺の本当の親は俺を捨てて、今何をして、どのように生きているのだろうか。それとも俺を捨てたわけではないのか、俺を捨てなければならない理由があったのか………。
「先生?」
「ん、どうしたんだ?ハル。」
「………一応隠密魔術使っていたんですけどね。」
そんな恐ろしいことしてくるなよ………ただ、隠密魔術を使ったとしても、相手が自分より実力が高ければ気づかれる可能性は高まる。仮にハルが俺よりも強かったとしたら、俺の心臓は体を破って出てきてきていただろうな。
「そういえば、他のみんなはまだなのか?」
俺が起きてから大体1時間が経とうとしているが、ハル以外は誰もこの部屋に来ていない。そんなに疲れているのか………?
「さっき起こしに行っても他の2人はまだ寝てたし、サラさんもまだ部屋にいると思う。」
「わかった、ありがとな。」
この数日間で、俺とハルはお互いにくだけた話し方で喋り合うようになっていた。
この合宿の初日の時は、ハルは俺に対して全部敬語を使っていたことを思い出すと、本当にこのたった数日で変わったなと思う。
「………………。」
「………………。」
それから俺とハルはただの雑談や他のみんなの面白かった話などを話し合いながら、みんなの起床を待っていた……………
日が暮れるまで──────。
あれから程なくして数十分が経ち、俺はみんなに振る舞うための夕食を作り終えた。
それは……………シンプルにチャーハンだ!
「美味しそう………!!」
食卓を彩るために沢山作った料理を行ったり来たりして運んでいると、みんなの目に星があるのではないかと疑うほどに目を輝かせていた。
「全員で食べ始めるからもう少し待ってな。」
『………は~い。』
さっきまであんな戦いをしていたというのに………今ではただ早くご飯を食べたい子供のようだ。
こういうのをギャップとでも言うのだろうか………食卓を囲む4人の姿を眺めながら、俺はそんなことを考えていた。
「よし、全員揃ったな。それじゃあ………」
『いただきます!』
その言葉を唱えた瞬間、まるで拘束が解けたかのようにみんなが勢いよくご飯を食べ始めた。今の俺があんなに勢いよくご飯を食べたら、喉をつまらせそうだ…………。まぁ、みんなが美味しそうに食べてくれるのなら、作った側からするといちばん嬉しいのだが。
「たしかにこれまで食べてきたチャーハンとはまた違った味がしますが、これもまた美味しいですね。」
そんな嬉しいことを言ってくれるセイハに、俺は思わず頬が緩んだ。正直、ご飯を作るのは久しぶりだったから不安があったけど喜んでくれて良かった。
その微笑ましい状況を眺めながら、今日も今日とて日が暮れ落ちていった………。
───翌日
ボ~っと眺める天井に差し込む陽の光を発するお天道さまは、もう空の真上に昇っていた。
今日は練習もないし、久しぶりに長く寝てしまっていた………と言っても。
───コツコツコツ………ガチャッ
開けた扉の先には誰もいない。つまりは………まだ全員寝ているのだろうな、時計の針が正午を回っているというのに。
休みの日ぐらい、ゆっくりさせてやるか………。
サラがおすすめしてくれたコーヒーを淹れながら、俺はゆっくりと思考を回らせる。
ただまぁ、この数日間で使い果たした頭で思考を回らせることは至難の業だった。
「ふぅぅ………ゆっくりと過ごせるなら、ここもただの良い別荘なんだけどな………。」
窓の外に広がる山が連なる景色を眺めながら、俺は1人小さく呟く。いくら年寄りとはいかなくとも、30ともなれば若い頃と同じようにはいかない。この筋肉痛に震えてコーヒーカップすらまともに握れない右手を見れば、嫌でもそう思ってしまう。
「俺が本当の母さんの子供だったら、これからももっと成長していけたのだろうか………。」
なんだか感傷に浸ってしまった俺は、答えが返ってくることのない問いかけを宙に吐き捨てた。
俺の本当の親は俺を捨てて、今何をして、どのように生きているのだろうか。それとも俺を捨てたわけではないのか、俺を捨てなければならない理由があったのか………。
「先生?」
「ん、どうしたんだ?ハル。」
「………一応隠密魔術使っていたんですけどね。」
そんな恐ろしいことしてくるなよ………ただ、隠密魔術を使ったとしても、相手が自分より実力が高ければ気づかれる可能性は高まる。仮にハルが俺よりも強かったとしたら、俺の心臓は体を破って出てきてきていただろうな。
「そういえば、他のみんなはまだなのか?」
俺が起きてから大体1時間が経とうとしているが、ハル以外は誰もこの部屋に来ていない。そんなに疲れているのか………?
「さっき起こしに行っても他の2人はまだ寝てたし、サラさんもまだ部屋にいると思う。」
「わかった、ありがとな。」
この数日間で、俺とハルはお互いにくだけた話し方で喋り合うようになっていた。
この合宿の初日の時は、ハルは俺に対して全部敬語を使っていたことを思い出すと、本当にこのたった数日で変わったなと思う。
「………………。」
「………………。」
それから俺とハルはただの雑談や他のみんなの面白かった話などを話し合いながら、みんなの起床を待っていた……………
日が暮れるまで──────。
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