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転校生襲来編
22話 レッドのヌーディレースですが脈ありでしょうか?
しおりを挟む「あいつの友達になってくれないか?」
心配そうに言う蓮華。
本当に文月さんのことを、心配してるんだろうな。俺は、蓮華の背中をバシバシと叩く。
「心配すんな!俺がついてれば百人力よ!」
「ありがとう」
その後、蓮華と一緒に弁当を食べていると、携帯にラインが来ていた。
ラインは、神奈月のものだった。
『今すぐ、図書館一階準備室に来なさい。』
呼び出しか?嫌な予感がするな。
俺は、『嫌だ』と返信した。
すると、送った瞬間返信が返ってきた。
『さもなくば、あんたの変態発言を校内放送で流すわよ』
脅してきやがった。
神奈月は、あの時の俺の無茶振りを録音して録っている。それを脅す材料として使われているので基本逆らえない。あ~仕方ねぇな!
「蓮華すまん!神奈月に呼ばれたからちょっと席外すわ!」
「うん、分かった」
俺は、言われるがまま図書館に来た。
図書館に、入り準備室の手前で立ち止まる。
あいつが呼び出すってことは、絶対面倒臭いことに違いないよな。
嫌だ~行きたくねぇ。でも、弱み握られてるし仕方ねぇよな。はぁ、行くしかないか。
準備室の引き戸を開け中に入る。
「遅いわよ、昼休み終わっちゃうじゃない」
そこには、バチバチに睨み合っている紫陽花と文月さん、それを少し離れて見ている神奈月だった。
「なにこれ、修羅場?どういう状況?」
「まぁ間違えじゃないけど、そんなに悪い状況でもないわよ」
「なおさらどゆこと?」
「今から貴方を使って説明するから、そこに座って」
俺を使って説明する?
まじで意味がわからんぞ?
とりあえず、椅子に座った。
「はい、2人ともこっちを見て」
神奈月が、パチンと手を叩く。
2人は、こちらに振り向く。
「口論で決着がつかない場合は、純粋な対決で決着をつけるべきでしょう、そこで今から2人には、ある対決をしてもらいます」
「名付けて、気になる彼を手に入れろスキンシップバトル!」
「簡単にルールを説明すると、規定のスキンシップを卯月くんに取ると点数が入り、1日の総合得点が高い方が勝つってこと、何か質問ある?」
「はい!なんでスキンシップなんですか!他にもスポーツとか色々あるじゃないですか!」
「その理由は、他の種目だと文月さんに不利に働くからよ、スポーツしかり、ゲームしかりそういうのに疎いって本人も言ってるからね」
「なるほど」
「お気遣い感謝しますわ、それで規定のスキンシップとは?」
「じゃ今からこのボランティアの桔梗に手伝ってもらい説明するわよ」
「え?なんで?口頭でよくない?」
「こういうのは、実際見せた方が分かりやすいからね」
神奈月は、そう言って強引に説明を始める。
まず、最初に俺の手を握った。
神奈月の手は、冷たくて人形のように小さい。
「手を繋ぐ、これで2点」
それから、手をもぞもぞと動かす神奈月。
少しくすぐったい。
「恋人繋ぎで3点」
指の間に、冷たい指が入り込んでゾクゾクする。
神奈月は、ほぼ無表情で淡々と説明を続けている。
「待て!待て!しれっと俺の初恋人繋ぎを奪うんじゃねぇよ!」
「大丈夫よ、どうせ貴方が恋人繋ぎなんて異性と出来るわけないから」
「勝手に決めるんじゃねぇ!」
「はいはい次に進むわよ、ちょっと立って」
綺麗に流されてしまった。
俺は、言われるがまま立つと手は繋いだままで腕を掴まれ抱き寄せる形になった。
ほのかに柔らかい胸が、俺の肘あたりに感じられる。
「腕を掴んで抱き寄せる、これで5点」
「あとは自分の下着を相手に説明とかね、どっかの誰かさんは、得意だろうし」
思いっきり目を逸らす紫陽花。
そんな事してもバレバレやぞ。
「自分の下着を説明って具体的どんな感じなんですの?」
「そうね、例えば」
神奈月が俺の耳元に口を近づける。
そのまま、ふぅと息を吹きかける。
「ひゃう!?なにすんの!」
「今日の下着は、レッドのヌーディーレースよ」
なんだ?
ヌーディーレースだど、なんだそれは?
意味は分からんが、とりあえずエロいことだけはわかる。ヌーディーという単語からして透けて見える感じの下着なのか?
肌が、つまり薄らとその下着から肌色が見え、その色に赤のレースが絡み合うように胸を守っているデザイン。えっろぉ。
「まぁこんな感じで言ってくれたらいいわ、卯月君もこいつと同じ変態だから喜ぶと思うわよ」
「さらに、さっきみたいに言い方を工夫したり、もっと具体的に説明すると加点されて最大90点+さっきの10点の100点満点で勝敗を決めようと思うわ、勝った方は、負けた方になんでも一つ言うことを聞かせられる、他に何か質問ある?」
「最大90点ということは、神奈月さんが評価して決めるということでしょうか?」
「そうね、そのシチュエーションやどれだけ具体的に言ったかとかで私が採点するわ」
「分かりましたわ、より蓮華様にアピール出来た方の勝ちということですね!」
「まぁ簡単に言えばそゆこと、開始は明日からね」
「分かったよ!こうなったら作戦を考えなくちゃ」
「分かりましたわ!私も負けられませんわ!」
2人は、準備室から飛び出して行った。
準備室に俺と神奈月だけ取り残された。
「つーかよ」
「なに?」
「そんな事やるくらいなら、もう普通に告白出来そうなもんだけどなぁ~」
「まぁその通りね、でもあの子たち特に紫陽花は、負けず嫌いだからこういうのが一番騙しやすいのよ」
「そういうもんかね」
「そういうものよ、そうやって自分を騙さなきゃ、素直になれない捻くれ者なんだから」
神奈月は、そう言って微笑む。
俺は、微笑んだ彼女を見て、もう少し手を繋いだままでいたいと思ってしまった。
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