好きな子が毎日下着の状態を報告してくるのですが正直脈ありでしょうか?〜はいてないとは言われると思いませんでした〜

ざんまい

文字の大きさ
28 / 43
転校生襲来編

28話 王子様ですが脈ありでしょうか?

しおりを挟む
 
「さっきから黙って聞いてりゃ、調子に乗りやがって、いい気になるなよ?」

 私は、すかさず竹中の懐に入り鳩尾にパンチを入れた。しかし、手応えがない。
 なんで、こんなに体が硬いの?

「ぐっ……向日葵ちゃんのか弱いパンチなんてきかねぇよ!」

 反撃の拳を上手くいなす。
 私は、少し距離を取って考える。
 あの感触、初めてだ。
 そんなに鍛えてるように見えないけど、私のパンチが効かないなんて。
 仕方ない、パンチが効かないなら、違う手で行こう。

「なにボサッとしてんだよ!」

 竹中が、私に向かって大振りの右ストレートを打ってきた。
 練習通りにすればいける。
 彼の右ストレートを避け、右腕を掴み、コンクリートに向かって思いっきり背負い投げをする。
 彼の巨体が持ち上がり、コンクリートに打ち付けられる。
 油断するな、まだ立ち上がるかもしれない。
 私は、即座に彼の右腕と頭を持って、袈裟固めの体勢に入る。

「ぐっ……落ちろ!」

「がはっ!はぁ、はぁ、調子に乗るなよ」

 竹中は、私を睨みながら、袈裟固めを解こうと全身に力を入れている。
 なんて、力なの。
 締めるどころか、抑え込むだけで精一杯だ。
 すると急に、胸に悪寒が走る。

「きゃあ!!」

 竹中に、もう片方の手で胸を揉まれたみたいだ。
 気持ち悪くて、思わず離してしまった。

「いい胸してんじゃん、もう一回触っちゃおうかな?」

「……ゴミが」

 どうしよう、さっきの袈裟固めで結構力を使ってしまった。竹中は、少し疲れている程度。

「向日葵ちゃん、さっきので結構疲れたみたいだね?息が切れてるぜ?」

「……」

「だんまりか……じゃあこっちから行くよ」

 竹中が、襲いかかってくる。
 またさっきと同じ大振りの右ストレート。
 それは、効かない。
 さっきと同じで避け、右腕を掴む。

「ぎゃあ!!」

「そんなにはしゃぐなよ?興奮するだろ?」

「糞が!」

 しまった、右腕に気を取られ過ぎて、左手の事を忘れていた。左手で胸をしっかりと握りられ、彼に抱き寄せられた。

「あの子みたいに抱き寄せてみたぜ、嬉しいだろ?」

「ふざけるな!」

「いいのか?そんな事言って?俺がそのお前の可愛い服をビリビリに引きちぎって、また消えない思い出作ってもいいんだぜ?」

「くっ……」

 竹中の指が気色悪く、ウネウネと動いている。
 全身に鳥肌が立つ。

「さーて、お前の育った姿を見せてくれて!」

 その瞬間、竹中のポケットから電話の着信音が、響き渡る。
 竹中は、眉にしわ寄せて、右腕でポケットをガサゴソとあさる。
 そして取り出したケータイは、私の物だった。
 画面には、『卯月 蓮華』と書かれており、電話の画面になっていた。

「ったく、いつまでも俺たちの邪魔をするんだなこいつは」

 竹中は、少し考えた後ニヤリと笑ってこっちを見る。

「今からこの電話に出て、何もなかった程で普通に会話しろ」

「普通に?」

「そう、普通に、俺に電話中何をされても普通に会話しろ」

 やっぱり、こいつは正真正銘のクズだ。
 ゲラゲラと笑いながら私に言ってくる。

「ちなみに、拒否権はないぞ?お前のあられもない姿を写真に撮ってばら撒かれたくないならな?」

 そう言って、ケータイを私に手渡すクズ。
 私は、それを受け取り、ボタンを押す。

「蓮華!助けてぇ!」

「お前!」

「大丈夫だ向日葵、今来た」

 電話口から聞こえる筈なのに、すごくクリアに聞こえるその声の主は、竹中の顔面を殴り飛ばした。彼は、竹中の殴られた勢いで宙に舞った私をお姫様抱っこでキャッチした。

「向日葵、よく頑張ったな!後は、俺に任せろ!」

 そう言って、私に笑顔を見せてくれる王子様だった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

まずはお嫁さんからお願いします。

桜庭かなめ
恋愛
 高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。  4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。  総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。  いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。  デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!  ※特別編7が完結しました!(2026.1.29)  ※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。  ※お気に入り登録、感想をお待ちしております。

処理中です...