余命僅かの悪役令息に転生したけど、攻略対象者達が何やら離してくれない

上総啓

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攻略対象file5:狡猾な魔塔主

124.影の贖罪(1)

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 風が頬を撫でる。さっきまで風どころか時の概念すら無さそうな空間に居たのに、なんて思いながら恐る恐る瞼を上げた。
 視界が開ける度明らかになる自然な光と外の空気。数回瞬いて辺りを確認し、直ぐに違和感に気が付いた。


『ここは…』


 神の空間からいつもの世界に帰って来たのか。そんなことを考えながら開けた視界には、見覚えのある光景が一面に広がっていた。

 帝都から程遠い郊外の村。もうこの目で見ることは無いと思っていたその場所、故郷。
 両親が死んでからは地獄と化したその村の広場に、俺は何故かぽつんと一人立っていた。
 それも有り得ないことに、俺の姿が見えていないかのように駆け回る子供たちには全員見覚えがあり、その全てが俺とのはずの彼らだった。

 そう、まるで…過去を見ているかのような大きな既視感。過去の記憶の再生。
 夢だろうか。いや…そういえば邪神が、封じられた前世の記憶を解放させる、みたいなことを言っていた。前世?過去ではなく?
 この状況にいまいち追い付くことが出来ないが、ここに来た以上既視感溢れるこの流れを見届けなくてはならないのだろう。考えるだけで面倒だが、それだけは本能的に理解した。


「一昨日も忌み子が下りてきたんだってよ」

「いっつも石投げて追い払ってんのに懲りねぇよなー」

「今度は松明の火で燃やすのはどうだ?怪物も火には流石にビビるだろ!」


 ギャハハと下品な笑い声を響かせながら走り回る子供たち。既に忘れかけていた記憶の蓋がゆっくりと開き、向けられた嫌な言葉も表情も、全て徐々に思い出していった。
 そうだ、こんなことが良くあった。村から少し外れた山奥の家。そこから食糧確保のために村へ下りると、必ず村の子供たちに攻撃されていたのだった。

 大人も一切止める気配がなく、寧ろ俺に石を投げる子供たちに加担することも少なくはない。
 闇属性の息子を守る為に山奥への移住を決意した、今は亡き両親。失ってから思い知った二人の苦労と愛情に、この時の俺は毎日身が張り裂けそうなくらいの孤独を抱えていた。

 正直言って、死にたかった。終わらせたかった。
 毎日投げつけられる石で怪我は尽きず、痛みにばかり体が慣れて。いつしか笑顔すら上手く作れなくなった少年時代。
 今となっては薄れていた記憶が鮮明に目の前に映し出される嫌悪感。邪神が言っていた『耐えてみせろ』という言葉の意味は、このことだったのだろうか。


「あっ!でた!忌み子が村に下りてきたぞ!」

「お前ら石を投げろ!怪物を追い払えー!!」


 嬉々とした顔で足元の石を手に取る子供たち。笑みなどとうに掻き消えた無表情で視線の先を辿ると、そこには光の無い仄暗い瞳をした少年が立っていた。
 まさに、今の俺とまるで同じ表情をした少年が。


「や…やめて…やめてよ…」


 虚ろな瞳と震えた小声。情けないくらい弱々しい姿。
 これのどこが怪物なのだろうかと思ってもみたが、子供たちの残酷な本音も同時に察してしまって気分が悪くなった。
 彼らはただ、迫害したかっただけだった。怪物を退治するのだとか忌み子から村を救うのだとか。そんな大義名分は全て意図的な言い訳で、ただただ遊びたかっただけ。

 闇属性の人間という玩具で、本能のままに遊びたかっただけなのだ。


「おねがい…少しでいいんだ…食べ物を…」


 握り締めていた拳を開く。震えた手のひらに乗せられた数枚の貨幣を見た子供たちは、たちまち顔を輝かせてそれを奪い取った。


「お金だ!やった!これ父ちゃんたちに渡そうぜ!」

「え…ま、まって…食べ物は…」

「はぁ?忌み子は食い物なんていらねぇだろ、怪物なんだから」


 怪物が人間みたいに買い物するなんておかしい。だから金は人間が正しく使ってやる。
 そんな滅茶苦茶な理論をまるで正義の如く振りかざしながら、子供は楽しそうに仲間内で銀貨を眺め始めた。

 辺りに響く腹の音は、考えるまでもなく俺の…いや、瘦せ細った忌み子のものだろう。怪物、と言った方が正しいのか、何が正しいのかはいまいち分からないが。


「そんな……」


 一度絶望を宿した表情にはすぐに諦観の色が浮かんだ。慣れているから絶望もそれほど続かないのだろう、なんて無駄な分析をしてしまう。
 今になって分かることも多くて、やっぱり子供の頃は視野が狭いというのは真実らしいと頷いた。

 よろよろと力無く立ち上がった少年。
 石を投げ付けられて血が溢れる箇所を気にする素振りは特に見せず、少年は手ぶらでゆっくりと山奥の家に戻って行った。





 不意に、場面が変わった。
 目の前には大きく燃え上がる山奥の家……俺の、あの少年の最後の居場所がある。
 それを少し離れた所で呆然と見つめる少年。結局あの日以来食べ物を満足に手に入れられなかったのか、更に体が痩せてしまっている。

 この記憶は、確かに奥底へ封じたものだった。
 覚えていたって苦しいだけで、何も良いことなんて無いから。
 唯一残っていた両親との思い出。それを燃やされたのだと知って、この時、俺は完全に壊れてしまったのかもしれない。

 家を燃やした犯人は、明確には分からない。だが、あの村の子供たちだろうというのは容易に予想がついた。
 きっと怪物退治という正義感で、いつか言っていた松明の火を放ったのだろう。
 子供ながらの純粋で残酷な正義感、それを何の躊躇もなく振りかざしたのだろう。


「なんで……おれが……何したっていうんだ……」


 燃え盛る家を見ていられなくなったのか、少年は頭を抱えて蹲った。
 着の身着のまま。何も持たず冬の夜に外へ放り出されたからか、痩せ細った少年は今にも死んでしまいそうだ。
 あの時の激情が蘇る。憎くて、悔しくて、悲しくて、虚しくて。自分の運命を呪いながら、俺はふと思ったのだ。


「もう…もう無理だよ、かあさん、とうさん……おれ……」


 しにたい。
 震える声を吐き出した少年は虚ろな瞳で立ち上がり、炎に包まれる家に背を向け静かに歩き出した。


『……』


 俺はそれを無言で追う。
 この後の展開は分かっている。山から下りて、森から外れた道に出た直後、火災の通報を聞いて駆け付けた近くの騎士団と鉢合わせるのだ。
 その中には、特別に騎士団の指導をしに来ていたエーデルス騎士団の副団長、サミュエル・ロタールも含まれていた。

 彼は直ぐに俺の正体に気が付いて、行方不明だった甥を引き取ることをその場で決意する。
 そうして俺はこの地獄を逃れ、公爵家の使用人として迎え入れられ、そしてあの運命の日を迎えるのだ。
 俺の天使。俺の救世主。透明な魂を持つフェリアル様との出会い。


『……そんなに泣かなくたって、大丈夫ですよ』


 見えてもいない。聞こえてもいない。そんなことは分かっているが、それでも何故か伝えたくなった。
 悲痛な涙を流しながら歩く少年。いや……過去の俺に。

 これからは辛いことなんて何も無い。寧ろ、身に余るほどの救いがあなたを、俺を待っているのだと。



 山を下りて、森から外れた道に出る。その時、不意に聞こえてきた蹄と馬車の音に、俺は小さな違和感を覚えた。


『……?』


 蹄の音がするのはいい。問題は、どうして馬車の音まで聞こえるのかということ。
 記憶が正しければ、あの日乗馬した騎士団の中に馬車は無かった。それなのに、今は何故か車輪の音が微かに聞こえてきている。

 何かおかしい。そう思った時にはもう遅かった。


「何だっ!?」


 暗闇の中走っていたからか、小さな子供が道の真ん中に立っていることに気が付かなかったらしい。御者が驚いたように叫んで、慌てた様子で馬を止めた。
 大きく鳴きながら仰け反る馬。その迫力に圧倒されるように少年が後ろへ尻餅をつく。

 ガタンと荒々しく動きを止めた馬車。その扉が静かに開かれたかと思うと、見覚えのある黒いフェイスベールの男が降りてきた。


「何事ですか」

「ギ、ギデオン様!それがっ、突然目の前に子供が現れて……っ!!」


 混乱しながらも説明する御者。ギデオンはそれを聞くと、表情を変えることなく少年の前に歩み寄り、無感情の瞳を向けて剣を抜いた。


「ぁ……」

「ではこの場で処刑しましょう。この者の所為で危うく殿下が怪我を負うところでしたので」


 剣を構えたギデオンを見上げ、少年は恐怖の滲んだ瞳を震わせる。
 だがその震えは直ぐに消え、瞳には恐怖ではなく諦念、そして僅かな期待が浮かぶ。死にたいという願いは、決して嘘ではなかったのだ。

 剣を大きく振り上げる。今にもそれを振り下ろそうとしたギデオンの動きを、空間に響く短い言葉がぴたりと止めた。



「待って下さい、ギデオン」



 馬車から降りてくる一人の子供。
 艶やかな月白色の髪が月明かりで輝き、神々しいまでの風格を纏ったその子供は、薄い笑みを湛えながら歩み寄り少年の目の前に膝をついた。


「殿下、膝が汚れてしまいます」

「構いませんよ。今日の服は特別気に入っている訳では無いので」


 馬車の中から現れたのは、仮面のような笑顔を浮かべる皇太子殿下だった。

 今のように自然な笑顔も、フェリアル様が絡むと余裕を無くす幼さも無い。まるで不気味な人形のような、ただただ美しい器だけの空っぽの姿。
 何かがおかしい。さっきから脳内で鳴り響く警報音は、きっと気の所為ではないだろう。

 まさか。浮かんだ可能性と同時に邪神の言葉を思い出した。
 封じられた前世の記憶を解放する。前世だの何だのと意味が分からなかったが、たった今それを理解した。


「あなた、は……」

「初めまして。私はレナード。君はこんな所で一体何を……と聞く前に、名前を伺っても?」

「ぁ……し、シモン…です……」


 無かったはずの邂逅。あるはずのない記憶。それでも既視感は変わらず残ったまま。



 ここは"今世"の過去ではない。
 呆然とする頭で、兎に角それだけは確信出来た。


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