余命僅かの悪役令息に転生したけど、攻略対象者達が何やら離してくれない

上総啓

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【聖者の薔薇園-終幕】

316.どえすにいさま※

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 世の兄弟はみんなこうして兄から弟へ、性的なアレを教わるのだろうか。そういう文化があるのだろうか。
 前世までは家族に愛されなかったから、兄弟がいてもそういうことをお互いにしたことはない。だから、よく分からない。でも実際にディラン兄様が何ともなさそうにしているということは、きっとそういうことなのだろう。

 だから、今こうしていることに僕が顔を赤らめる理由は何もない。けれど兄弟に教わるという知識を初めて知った僕にとっては、相手がディラン兄様だろうと恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。


「ぅ、うー……」

「フェリ。乳首を抓る方の手が止まっているぞ。右手だけじゃなく左手もしっかり動かせ」


 たぶん、ディラン兄様は本来かなり強引な人なのだろう。そういえばゲームでは『冷酷』やら『クール』やらの後に『ドS』なる単語を見たような気もする。
 流石に血の繋がった兄弟相手にそういうことはしないだろうけれど、兄様の本性は今この瞬間にも見事に発揮されているように感じた。ストイックな性格だから、そういうところが反映されている可能性もあるかもしれないけれど。

 下の方のアレを擦ると力が抜けて、その動作以外に集中できなくなる。
 そうすると必然的に左手からも力が抜ける訳で、ディラン兄様が指示したちくっ、ちく、ちくびをきゅっとする動作が出来なくなるのだ。うむ。
 僕的には同時に二つの箇所を刺激すると何が何だか分からなくなってしまうから、正直力が抜けてしまうことにデメリットは感じていない。けれどディラン兄様はそうではないようで、僕がちくびから指を離す度ぴしゃっとお叱りをしてくるのである。うーむ。


「……左だけやり過ぎると片方が異様に腫れてしまうかもしれないな。よし、平等に腫れるよう右の乳首は兄様が捏ねてやる」

「あぇっ!?あぅ、いやっ、だいじょ……っひゃ!」


 なにゆえそうなる!とお侍さんみたいなツッコミをする前に、ディラン兄様の指で右のアレをきゅっと摘ままれてしまった。むねん。

 きゅっきゅと摘まみ上げられたりむにゅっと潰されたり。こねこねと円を描くように捏ねられたり。
 もしかしてこれを自分に……いや、誰かにやったことがあるのかと察してしまいそうなくらいの手慣れっぷりだ。兄様ももう成人済みだし、そういう経験があってもおかしくはないけれど。
 兄弟のそういう影を見るのは中々無いから、何だかちょっぴり不思議な気分だ。なんて呑気なことを考えている余裕は本当は無いのだけれど。


「ん、んッ!に、さまっ……それだめ、へんな、かんじする……」

「そうか。それは良いことだ。もう少しでフェリの愛らしい聖水が放たれるという合図だからな、怯えることは無い」


 淡々と語るディラン兄様とは真逆で、僕だけ全身真っ赤っかにあわあわ大混乱の頭。どうしてそんなに冷静……というより寧ろちょっぴり嬉しそうなのだろう。
 もしかしてディラン兄様、ガイゼル兄様ともこういうことをしたことがあるのだろうか。兄弟同士で教え合うなら十分あり得る。成長が嬉しいとか、そういう感覚なのかもしれない。
 そう思いそわそわ照れながら尋ねてみた。


「にいさま、がいぜる兄さまとも、するの?」

「何?そんな訳無いだろ。気持ち悪い。汚らわしい」


 そこまでいわんでも……という感じの反応。どうやらディラン兄様は、ガイゼル兄様とはこういうことをしないらしい。双子だからとか、そういう理由もあるのかな。
 僕は年が離れているから、成長を感じられて嬉しい?とか、そういうことなのかな。だとしたらガイゼル兄様との教え合いっこがないのも納得がいく。


「僕のは、きたなくない……?」


 ガイゼル兄様とのアレはあれで、僕とのアレはあれじゃない。どういう違いがあるのだろう。
 どっちも兄弟だから拒否感とかは無いだろうけれど、汚いという感覚があるならそれは僕にも感じるはずなんじゃ……?気になって首を傾げると、ディラン兄様は大きく目を見開いてぶんぶんっと首を横に振った。


「フェリは綺麗だ。いつでも、ずっと綺麗だ。汚いなんてある筈が無い。だが他は汚い。フェリは綺麗で、フェリ以外は全て汚い。それだけの話だ。何も複雑な話じゃない」

「ふむ……」


 なんだかよくわからないけれど、まぁそういうことらしい。ふむふむ。
 綺麗と言われることに嫌な気分はしないから、きれいきれいと言われる度むふふと頬が緩む。ディラン兄様はいつだって褒め上手だ。むふふ。


「だから、フェリの乳首も愛らしいここも全て触れられる。何なら舐めることも出来るが、それはまだ早いか」

「なっ、なめるのは、大丈夫!いい!」

「そうか?フェリは乳首が敏感だから、舐めて舌で転がせばきっと気持ち良いと思うのだが」


 舐めるのは流石にあれかも。あれ、あれかも。
 そこまで兄弟同士でするのはやりすぎかも……なんて考えはちょっぴり間違っているのかな。兄弟なら、そういうところまでするのかもしれないけれど。
 でも、流石に舐めるのは、ちくびをぺろぺろされるのは、ちょっぴり……かなりちょっぴり抵抗がある。今でも指できゅっきゅとされるだけでこんなにへにゃんへにゃんなのに、舐められてしまえば自分がどうなってしまうのか分からない。それが怖い。


「……そう可愛い顔をするな。大丈夫だ、兄様はフェリを泣かせるようなことはしない。ただ、フェリが快感を抑え込んで苦痛を感じないかが不安なだけなんだ」

「うむ……うん、ありがと。にいさま」

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