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五章
154.精通といけないこと※
※背後注意です
────
ヴァレンティノ家の浴場はとっても広い。
軽く泳げるくらいの広さがある浴場は、天井が高くて何本ものずっしりとした柱が立っている。所々に狼像が置かれていて、完全に大浴場って感じの雰囲気だ。
何十人も入れそうだけれど、ここで湯浴みが出来るのはヴァレンティノ家の人間だけらしい。
それなら俺もだめなんじゃないか?と思ったが、ロキは「え?どうして?ルカちゃんはヴァレンティノ家の人間でしょ?」とよくわからない冗談を返してきた。
頭上にいくつものハテナが浮かんだが、結局『家族同然の仲良しだから問題ない』という解釈で納得した。当たり前だろ?みたいな顔で言われるから、割とガチの困惑をしてしまったぞ。
何はともあれ、まずはお風呂だ。
俺の中では、お風呂と言えば病院内のものが一般的だった。本当は旅館的なものに憧れていたし、温泉や銭湯なるものにも入ってみたかった。だからだろうか、今世の俺はお風呂が大好きなのだ。
ベルナルディ邸でも、お風呂は毎日の楽しみだった。アンドレアや父ともよくご一緒していたから、洗いっこは得意だ。だからロキとの“裸の付き合い”もきっと楽しいものになるはず!
「おっふろ、おっふろ!ロキ、まずはじゃーじゃーするんだぞっ!」
「うんうん、じゃーじゃーしようね。あとルカちゃん、走ると転んじゃうから、気を付けて」
「だいじょぶだぞっ!おふろですってんころりんなんて、かっこわるいことしな──ぷぎゃっ!」
ルンルン気分で走り出して早々。ロキの忠告を聞いた直後にすってんころりんとひっくり返ってしまった。
後ろ向きにつるりんしてしまった俺を、背後にいたロキが難なくすぽっと受け止める。なんだろう、俺がすってんころりんするのを予想していたみたいな反射速度がちょっぴり不服だ。
「ほらね?ルカちゃんったらそそっかしいんだから。そういうところも可愛くて大好きだけれど、転んでルカちゃんが怪我でもしちゃったら悲しいから、きちんと気を付けないとね」
「むん……むぅ、ごめんなさいだぞ……ちゃんと、きをつけるぞ……」
メッと優しくお説教されてしょんぼり肩を落とす。
ロキを悲しませてしまうのは本意じゃない。俺がすってんころりんしてロキが泣いちゃったりしたら悲しいので、説教通り次からはきちんと気を付けることにしよう。
そう思い、今度はとたとた走るんじゃなくよちよちとペンギン歩きで慎重に進むことに。
むんむんっとぎこちなく歩く俺を見てロキが何やら悶絶していたけれど、いつものことだからまぁいいやと気にせず歩みを進めた。
「よしっ!ロキ、おいでおいでー。おれがお背中、ながしてあげるんだぞ」
よちよち歩きで転ぶことなく到着。
シンプルな椅子があったのでそれを指さし、ロキに座るよう促す。ロキは数秒俺の全身を舐めるように見つめると、やがてふにゃっと甘ったるい笑みを浮かべながら椅子に腰掛けた。
な、なんだか怖気が走ったけれど、気のせいだろうか……。
ぶるるっと身体を震わせながらも、桶を手に取ってお湯をじゃぶじゃぶと注ぐ。
重い桶を覚束ない動きでふんぬっと持ち上げ、ロキの背中にじゃぶーんとぶっかけた。よしよし、お湯はおっけー。次はあわあわをぬりぬりするぞ。
「ゆかげん、いかかですかぁー」
「とってもいいですよー」
「ごしごし、いたくないですかー。あわあわ、くすぐったくないですかー」
「痛くないですよー。とっても気持ちいいですよー」
あわあわぬりぬり、お湯じゃぶーん。
お馴染みの会話をしながらお背中を流し終える。とぅるとぅるになった背中を見てふふんっと額の汗を拭い、達成感に満ちた息をふぅっと吐いた。
今度は手前をじゃぶじゃぶするぞーっとロキの正面に回り込んだ直後、ふいに見ちゃいけないものが見えて「むっ!?」と目を見開いた。
「ろ、ろき?なんか……おちんちん、ぴーんってなってるぞ?上、むいちゃってるぞ?」
あれれ、おかしいな。普通の状態だと、おちんちんはぴーんって上を向かないはずだが。
おちんちんが上を向くのは、そう、興奮しちゃった時とか、朝起きた時とか、そういう時くらいだったはずだ。今は朝じゃないから……うぅむ?ロキってばなんで興奮してるんだ?
ぱちくり瞬く俺をおもむろに抱き寄せたロキが、ふにゃあっと甘く蕩けた笑みを浮かべて囁いた。
「あーあ……ルカちゃんのせいだよ?ルカちゃんが可愛いピンク色の乳首もおちんちんも曝け出したままちょこまか動くから、興奮して勃っちゃった」
「ぁ、あぇ……?な、なにいって……なんで、おれのおちんちん見たら、こーふんするんだ……?」
ロキは無言で俺を抱き上げると、膝の上にちょこんと俺をのせた。
対面だから、お互いにぱっかーんと晒したアレとソレがくっつきそうでちょっぴり危ない。お尻をふにゅふにゅと動かして後退ろうとするが、それをすればするほどロキの興奮度が上がっていくように見えてハッと動きを止めた。
はぁはぁと呼吸を乱したロキが俺のお尻をむにゅっと鷲掴みして……ってやめんか!お尻ムニュムニュするな、くすぐったいぞっ!
「あっは、ルカちゃんのお尻柔くてきもちー。どれどれ……俺のを受け入れてくれる健気なおまんこはどこかなー?」
「んにゅぅっ!やめ、やめぃっ!そこきたないぞっ!さわっちゃメッなとこだぞっ!」
「んふふっ。そうだね、ここはまだダメだよね。今日は触りっこだけ、分かってるよ」
突然お尻の穴をツンツンされたものだから、びっくりして飛び上がってしまった。
何やらおま、おまん、おま……もごもご、と有り得ない単語が聞こえた気がするが、これは流石に気のせいに違いないだろうとすぐに納得した。俺ってば聞き間違いが突飛すぎるぞ。
軽く触れられただけのお尻の穴が何やらもぞもぞと疼き始める。慣れない感覚に困惑して眉尻を下げると、その隙にグイッと抱き寄せられてぴったりぎゅーする形になってしまった。
まぁその、つまり……俺のおれとロキのろきも、ぴったりくっついてしまったというわけで……。
「ぁ、あぅ……ろき、だめだぞ、むずむずするぅ……」
「ん?なぁに?なにがムズムズするの?」
「うぅーっ……おちんちん、くっつけるとむずむずするのぉ……あっちゅいよぅ……」
敏感な急所に柔くてあったかいものがピタッと触れたものだから、すぐに妙なむずがゆさと気持ちよさが襲ってきて涙を滲ませてしまった。
えぐえぐとぐずる俺の頭をロキが優しく撫でる。それに絆されそうになるのをグッと堪えて弱々しい抵抗をするが、当然そんな力無い抵抗が効くわけもない。
ロキはふにゃんふにゃんになる俺をしっかり抱えた状態で、ふいにピトッと触れ合ったお互いのおちんちんを片手でむにゅっと包み込んだ。
「ひぅっ!」
「んッ……あはっ、ルカちゃん、きもちい?きもちーね」
「あぅ、あぅッ、わかんにゃ……うぅっ、へんなかんじ、するぅ……!」
なに?きもち?きもちーがなんだって?よくわかんないぞ、気持ちいのかどうかも、なんにもわかんないぞ。
ぴったりくっつけたそれを上下に擦られて、次第に身体だけじゃなく頭までふにゃあっと蕩けていく感覚に襲われる。
ごしごしと擦られるのが数秒続き、やがてロキが切羽詰まった空気を纏い、椅子を蹴飛ばす勢いで慌ただしく床に降りた。
「んひゃっ!うぅっ……やめっ、あぅ、やめひぇ……」
ひんやりとした床に押し倒されてビクビクと震える。
けれど身体の中心から酷い熱がすぐに全身に行き渡り、一瞬身体を支配した冷たさはすぐになくなった。直後ロキにぎゅうっと抱き締められたことで、その熱は更に勢いを増していく。
「はッ、はぁッ……ルカちゃん、ルカちゃんッ……ね、もう精通、してる?」
「んぅっ……せー?はぅっ、してな、してないぃ……」
「あッは、そっか、そっかー……やべ、ほんと、興奮してきた……マジでやばい、かも……ッ」
おちんちん同士をごしごし擦るロキの手に力が籠る。
むずがゆさを全部払うみたいな、いっそ暴力的なくらいの動きに喘ぐことしか出来ないでいると、やがてロキが低く呻いて腰を大きく痙攣させた。
「くッ──!」
「ひぁっ!」
突如、俺のおれとロキのろきからぷしゃっと何かが吹き出した。
俺の方からは全然、垂らした絵具くらい少ない量のもの。でも、ロキのから飛び出た何かはぷしゃっというよりドプッて感じで、量もペットボトルのお水零しちゃった!ってくらいの多さだった。
当然、それだけ多い液体は床に伏せている俺の身体に飛び散るわけで……。
ロキのに関しては、お腹や胸元を越えて唇付近にまで飛んできていた。数滴くらい口の中に入っちゃってとてもつらい……な、なんかとんでもなく、ビミョーな味だぞ。うぇっ、ぺっ。
「ま、まじゅい……にがいぃー……んむっ、むちゅっ?」
ぺっぺっと液体を吐き出していると、この数秒シーンと静寂に包まれていたロキがふいに動き出し、俺の唇にちゅっと口づけてきた。い、いまは口の中が苦いからやめた方がいいぞ……。
無言で口の中に侵入してきた舌が俺の舌をれろれろ、歯をぺろぺろ。むーん、息苦しい。
「っぷは!はふ、はふっ」
「ん、はぁ……」
上下する俺の胸をロキがおもむろに柔く撫でる。
それにすら身体がピクッと反応してしまい涙が滲んだ。さっきの怒涛のおちんちんスリスリのせいで、なんだか身体が敏感になっちゃってるんだぞ……。
「ルカちゃん……ルカ。ルカ」
やけに真剣味を帯びた声音につられて、ちょっぴり伏せていた目をそっと開く。
目前の熱っぽい瞳が弧を描いたかと思うと、ロキは微かな歓喜の籠った声音で囁いた。
「精通おめでとう。これでもっとたくさん、気持ちいいことできるね」
──楽しく健全なお風呂タイムだったはずなのに、一体どうしてこんなことになったんだっけ?
そんな今更すぎることを思い返そうとしたけれど、直後に二度目のおちんちんスリスリが始まってしまい、ようやく戻ってきていた冷静さが再びグズグズに崩されてしまった。
辺りを漂う熱の籠った空気は、まだ収まらない。
────
ヴァレンティノ家の浴場はとっても広い。
軽く泳げるくらいの広さがある浴場は、天井が高くて何本ものずっしりとした柱が立っている。所々に狼像が置かれていて、完全に大浴場って感じの雰囲気だ。
何十人も入れそうだけれど、ここで湯浴みが出来るのはヴァレンティノ家の人間だけらしい。
それなら俺もだめなんじゃないか?と思ったが、ロキは「え?どうして?ルカちゃんはヴァレンティノ家の人間でしょ?」とよくわからない冗談を返してきた。
頭上にいくつものハテナが浮かんだが、結局『家族同然の仲良しだから問題ない』という解釈で納得した。当たり前だろ?みたいな顔で言われるから、割とガチの困惑をしてしまったぞ。
何はともあれ、まずはお風呂だ。
俺の中では、お風呂と言えば病院内のものが一般的だった。本当は旅館的なものに憧れていたし、温泉や銭湯なるものにも入ってみたかった。だからだろうか、今世の俺はお風呂が大好きなのだ。
ベルナルディ邸でも、お風呂は毎日の楽しみだった。アンドレアや父ともよくご一緒していたから、洗いっこは得意だ。だからロキとの“裸の付き合い”もきっと楽しいものになるはず!
「おっふろ、おっふろ!ロキ、まずはじゃーじゃーするんだぞっ!」
「うんうん、じゃーじゃーしようね。あとルカちゃん、走ると転んじゃうから、気を付けて」
「だいじょぶだぞっ!おふろですってんころりんなんて、かっこわるいことしな──ぷぎゃっ!」
ルンルン気分で走り出して早々。ロキの忠告を聞いた直後にすってんころりんとひっくり返ってしまった。
後ろ向きにつるりんしてしまった俺を、背後にいたロキが難なくすぽっと受け止める。なんだろう、俺がすってんころりんするのを予想していたみたいな反射速度がちょっぴり不服だ。
「ほらね?ルカちゃんったらそそっかしいんだから。そういうところも可愛くて大好きだけれど、転んでルカちゃんが怪我でもしちゃったら悲しいから、きちんと気を付けないとね」
「むん……むぅ、ごめんなさいだぞ……ちゃんと、きをつけるぞ……」
メッと優しくお説教されてしょんぼり肩を落とす。
ロキを悲しませてしまうのは本意じゃない。俺がすってんころりんしてロキが泣いちゃったりしたら悲しいので、説教通り次からはきちんと気を付けることにしよう。
そう思い、今度はとたとた走るんじゃなくよちよちとペンギン歩きで慎重に進むことに。
むんむんっとぎこちなく歩く俺を見てロキが何やら悶絶していたけれど、いつものことだからまぁいいやと気にせず歩みを進めた。
「よしっ!ロキ、おいでおいでー。おれがお背中、ながしてあげるんだぞ」
よちよち歩きで転ぶことなく到着。
シンプルな椅子があったのでそれを指さし、ロキに座るよう促す。ロキは数秒俺の全身を舐めるように見つめると、やがてふにゃっと甘ったるい笑みを浮かべながら椅子に腰掛けた。
な、なんだか怖気が走ったけれど、気のせいだろうか……。
ぶるるっと身体を震わせながらも、桶を手に取ってお湯をじゃぶじゃぶと注ぐ。
重い桶を覚束ない動きでふんぬっと持ち上げ、ロキの背中にじゃぶーんとぶっかけた。よしよし、お湯はおっけー。次はあわあわをぬりぬりするぞ。
「ゆかげん、いかかですかぁー」
「とってもいいですよー」
「ごしごし、いたくないですかー。あわあわ、くすぐったくないですかー」
「痛くないですよー。とっても気持ちいいですよー」
あわあわぬりぬり、お湯じゃぶーん。
お馴染みの会話をしながらお背中を流し終える。とぅるとぅるになった背中を見てふふんっと額の汗を拭い、達成感に満ちた息をふぅっと吐いた。
今度は手前をじゃぶじゃぶするぞーっとロキの正面に回り込んだ直後、ふいに見ちゃいけないものが見えて「むっ!?」と目を見開いた。
「ろ、ろき?なんか……おちんちん、ぴーんってなってるぞ?上、むいちゃってるぞ?」
あれれ、おかしいな。普通の状態だと、おちんちんはぴーんって上を向かないはずだが。
おちんちんが上を向くのは、そう、興奮しちゃった時とか、朝起きた時とか、そういう時くらいだったはずだ。今は朝じゃないから……うぅむ?ロキってばなんで興奮してるんだ?
ぱちくり瞬く俺をおもむろに抱き寄せたロキが、ふにゃあっと甘く蕩けた笑みを浮かべて囁いた。
「あーあ……ルカちゃんのせいだよ?ルカちゃんが可愛いピンク色の乳首もおちんちんも曝け出したままちょこまか動くから、興奮して勃っちゃった」
「ぁ、あぇ……?な、なにいって……なんで、おれのおちんちん見たら、こーふんするんだ……?」
ロキは無言で俺を抱き上げると、膝の上にちょこんと俺をのせた。
対面だから、お互いにぱっかーんと晒したアレとソレがくっつきそうでちょっぴり危ない。お尻をふにゅふにゅと動かして後退ろうとするが、それをすればするほどロキの興奮度が上がっていくように見えてハッと動きを止めた。
はぁはぁと呼吸を乱したロキが俺のお尻をむにゅっと鷲掴みして……ってやめんか!お尻ムニュムニュするな、くすぐったいぞっ!
「あっは、ルカちゃんのお尻柔くてきもちー。どれどれ……俺のを受け入れてくれる健気なおまんこはどこかなー?」
「んにゅぅっ!やめ、やめぃっ!そこきたないぞっ!さわっちゃメッなとこだぞっ!」
「んふふっ。そうだね、ここはまだダメだよね。今日は触りっこだけ、分かってるよ」
突然お尻の穴をツンツンされたものだから、びっくりして飛び上がってしまった。
何やらおま、おまん、おま……もごもご、と有り得ない単語が聞こえた気がするが、これは流石に気のせいに違いないだろうとすぐに納得した。俺ってば聞き間違いが突飛すぎるぞ。
軽く触れられただけのお尻の穴が何やらもぞもぞと疼き始める。慣れない感覚に困惑して眉尻を下げると、その隙にグイッと抱き寄せられてぴったりぎゅーする形になってしまった。
まぁその、つまり……俺のおれとロキのろきも、ぴったりくっついてしまったというわけで……。
「ぁ、あぅ……ろき、だめだぞ、むずむずするぅ……」
「ん?なぁに?なにがムズムズするの?」
「うぅーっ……おちんちん、くっつけるとむずむずするのぉ……あっちゅいよぅ……」
敏感な急所に柔くてあったかいものがピタッと触れたものだから、すぐに妙なむずがゆさと気持ちよさが襲ってきて涙を滲ませてしまった。
えぐえぐとぐずる俺の頭をロキが優しく撫でる。それに絆されそうになるのをグッと堪えて弱々しい抵抗をするが、当然そんな力無い抵抗が効くわけもない。
ロキはふにゃんふにゃんになる俺をしっかり抱えた状態で、ふいにピトッと触れ合ったお互いのおちんちんを片手でむにゅっと包み込んだ。
「ひぅっ!」
「んッ……あはっ、ルカちゃん、きもちい?きもちーね」
「あぅ、あぅッ、わかんにゃ……うぅっ、へんなかんじ、するぅ……!」
なに?きもち?きもちーがなんだって?よくわかんないぞ、気持ちいのかどうかも、なんにもわかんないぞ。
ぴったりくっつけたそれを上下に擦られて、次第に身体だけじゃなく頭までふにゃあっと蕩けていく感覚に襲われる。
ごしごしと擦られるのが数秒続き、やがてロキが切羽詰まった空気を纏い、椅子を蹴飛ばす勢いで慌ただしく床に降りた。
「んひゃっ!うぅっ……やめっ、あぅ、やめひぇ……」
ひんやりとした床に押し倒されてビクビクと震える。
けれど身体の中心から酷い熱がすぐに全身に行き渡り、一瞬身体を支配した冷たさはすぐになくなった。直後ロキにぎゅうっと抱き締められたことで、その熱は更に勢いを増していく。
「はッ、はぁッ……ルカちゃん、ルカちゃんッ……ね、もう精通、してる?」
「んぅっ……せー?はぅっ、してな、してないぃ……」
「あッは、そっか、そっかー……やべ、ほんと、興奮してきた……マジでやばい、かも……ッ」
おちんちん同士をごしごし擦るロキの手に力が籠る。
むずがゆさを全部払うみたいな、いっそ暴力的なくらいの動きに喘ぐことしか出来ないでいると、やがてロキが低く呻いて腰を大きく痙攣させた。
「くッ──!」
「ひぁっ!」
突如、俺のおれとロキのろきからぷしゃっと何かが吹き出した。
俺の方からは全然、垂らした絵具くらい少ない量のもの。でも、ロキのから飛び出た何かはぷしゃっというよりドプッて感じで、量もペットボトルのお水零しちゃった!ってくらいの多さだった。
当然、それだけ多い液体は床に伏せている俺の身体に飛び散るわけで……。
ロキのに関しては、お腹や胸元を越えて唇付近にまで飛んできていた。数滴くらい口の中に入っちゃってとてもつらい……な、なんかとんでもなく、ビミョーな味だぞ。うぇっ、ぺっ。
「ま、まじゅい……にがいぃー……んむっ、むちゅっ?」
ぺっぺっと液体を吐き出していると、この数秒シーンと静寂に包まれていたロキがふいに動き出し、俺の唇にちゅっと口づけてきた。い、いまは口の中が苦いからやめた方がいいぞ……。
無言で口の中に侵入してきた舌が俺の舌をれろれろ、歯をぺろぺろ。むーん、息苦しい。
「っぷは!はふ、はふっ」
「ん、はぁ……」
上下する俺の胸をロキがおもむろに柔く撫でる。
それにすら身体がピクッと反応してしまい涙が滲んだ。さっきの怒涛のおちんちんスリスリのせいで、なんだか身体が敏感になっちゃってるんだぞ……。
「ルカちゃん……ルカ。ルカ」
やけに真剣味を帯びた声音につられて、ちょっぴり伏せていた目をそっと開く。
目前の熱っぽい瞳が弧を描いたかと思うと、ロキは微かな歓喜の籠った声音で囁いた。
「精通おめでとう。これでもっとたくさん、気持ちいいことできるね」
──楽しく健全なお風呂タイムだったはずなのに、一体どうしてこんなことになったんだっけ?
そんな今更すぎることを思い返そうとしたけれど、直後に二度目のおちんちんスリスリが始まってしまい、ようやく戻ってきていた冷静さが再びグズグズに崩されてしまった。
辺りを漂う熱の籠った空気は、まだ収まらない。
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