白樫学園記

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2■学園生活スタート☆ぼくたち山田兄弟 SIDE:歩(了)

14.1年F組

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 14.1年F組

 講堂に入って、オレとノンはクラスが別なので離れた席へ着いた。

 式が始まって、伯父さんが何やら長々と話していたので、オレはだんだん眠くなって、うとうととしだした。
 時々顔をあげて壇上を見ると、空也の姿が目に入った。
 生徒会長として生徒代表で挨拶をするらしい。
 壇上に立つ空也の姿は、初めて会った時の寝ぼけた悪魔とも、昨日一緒にご飯を食べた時とも違って、随分大人びて見えた。
 なんだか全然知らない人みたいだ。
 そう思ってまたうとうとと微睡んだ。

 ゴツッ

「いてっ!」

 いきなりおでこに衝撃をくらい、思わず声をあげた。

 何だ?と思っていたら周りがざわつき出して自分がうとうとと眠ってしまって体勢を崩し、頭から落ちたことに気が付いた。

 壇上を見ると、唖然とした顔の空也が、ぷっと少し吹き出して、すぐに気を取り直して話を続けた。

 いてー。
 やばいな、入学式から目立っちゃった。
 周りからひそひそと、嫌な感じの声が聞こえた。

 次に珠希が寮長として、寮についての説明を始めた。
 さすがにおでこがジンジンして再びうとうとすることもなかった。

 長い退屈な入学式を終えて、クラスへと移動した。
 ノン、大丈夫かなぁ。
 でもノンは素直でいい子だから、問題ないか。すぐ友だちもできるよな。

 ふあっとあくびをしながら教室に入ると、みんなが一斉にオレを見てひそひそと話し出した。

「おはよー」
 挨拶をしてみたけど、更に怪訝そうな顔でひそひそと話すだけで誰も返してはくれなかった。

 ま、いっか…。
 外部生って珍しいんだよな。エイリアンみたいな存在?

 結局その日は終始周りから遠巻きにひそひそと言われるくらいで、誰とも話はしなかった。

 …つまんねえの。

 担任の挨拶が終わって、始業式についての説明が終わって、寮に戻る為、教室を出ようとしたら、体格のいいでかい奴が目の前に立ちはだかった。

「ねぇ、君、ちょっと話があるんだけど」

 お?初友だち?
「え?何?」

「ちょっと来てよ」

 なんだろー。
 校内案内でもしてくれるのかな?ちょっと人相悪いけど、いい奴だな。

 オレは何も知らず、にこにことそいつの後をついて行った。

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