白樫学園記

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4■球技大会☆双子スター誕生!? SIDE:歩(了)

11.ライバル宣言

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 放課後、オレらが練習する第二体育館に行く途中、第一の方でざわざわと人だかりができているのが見えた。
 第一はどこが練習してるんだろう。
 人ごみを掻き分けて中の様子を見ることにした。
 ひょっとしてものすごい強敵出現?

 声援を送られている主は、金色の髪をなびかせて、多くのディフェンスを突破してダンクシュートを決める空也。
 その後もスリーポイントシュートに、見事なインターセプト。
 思わずオレは彼の姿を目で追ってしまった。

 …何、あれ。

 人ごみを掻き分け、第二体育館に駈け込む。
「みんな!早速練習するぞ! 負けられないからな」
 軽く試合をして、得点を多く取ったやつからメンバーを選ぶことにした。
 もちろん、オレが一番。二番目は竜だったけど、竜は自分で点数をいれるよりも的確にパスを出してくれて点数に繋げてくれた。

 だけど、オレの熱意もむなしく、他の奴らはぼろぼろ。
 汗かくの嫌だとか、熱くなるのはかっこわるいだとか。

 …こんなんじゃ空也に勝てない。

 練習が終わったあと、オレは一人で残ってシュートの練習をした。
 スリーポイントならオレだって負けない。
 でもダンクなんて、空也くらいの身長があればできるだろうけど、オレにはとても無理だ。

 春休みの運動不足で体力が落ちたから、これから毎日筋トレとランニングしよっと。

 ぽいっとボールをゴールに放り投げた時、体育館に拍手が響いた。
「ナイスシュート」
 聞き覚えのある声。
 だけど今聞くとなんだかムカムカする。
 声の主を、きっと睨む。
「汗に濡れてる歩もセクシーでいいね」
 空也がにっこり笑って近づいてくる。
「うるせー」
「もうその辺にして寮に戻って夕食食べにいかない?」
「やだよ。ライバルとは一
 緒に飯くわないもん」
「ノンちゃんも来るよ?」
「じゃあクラスの友達と食べる」
「何すねてんの?」
 空也がオレの髪を撫でようと手をのばしたので、オレは思わず空也にボールを投げつけた。
「さわんなって!」
 そう叫んで、更衣室に走って逃げた。

「うーん、何か姫のご機嫌を損ねたようだ…」
 体育館に一人残された空也がぽつりと呟いた。

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