白樫学園記

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9■眩い太陽☆焼けつく素肌と人魚の誘惑 SIDE:希(了)

18.月明かりの部屋で★

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「珠希は悪くないと思う。ごめんね、僕、こんなで…」
「希も、悪くないよ。それって、いいことなんだよ」
 珠希が笑いまじりにそう言った。僕を仰向けにして、顔を覗き込む。
「いいこと?」
「そう。いいこと。気持ちよくなって、頭が真っ白になるっていうのは、なんていうか理性を手放す感じがして希は恐いんだよね?」
 僕は頷く。真っ暗闇だと思っていた部屋に目が慣れて、微かな月明かりに照らされた珠希の顔が見えた。
 微笑んでる。
「希、怖がらないで。委ねて、僕に。僕が側にいるから」
 珠希の瞳が妖艶に煌めいたような気がした。
「えっ…」
 僕がなにか答える前に、覆い被さった珠希は僕の首筋にキスをする。はっと息を飲むと、今度は耳たぶを甘噛みされる。
「うっ」
 そこから耳に舌が入って来て、僕はわけの分からないくすぐったさに首を竦めた。水音が響いて、頭の中がそれでいっぱいになる。僕はすでに息を荒げていた。
 気持ちいい、でもやっぱり恐い。
 そう思った時、珠希の片手が僕の手を握ってくれた。指を絡め合う。
「希、好きだよ」
 水音が遠のいた瞬間、珠希の甘い囁きに満たされる。
「ひ…ぁ」
 タンクトップの裾から入ってきた熱い手のひらが、手探りで目的の場所に辿り着く。服の上からよりも、直積的な刺激。僕はたまらないのと恥ずかしいのとで、目を固く瞑っていた。
「大丈夫、希はなんにも考えなくていい。僕がしてあげるから…嫌?」
 僕は目を開いて珠希の顔を見た。やっぱり、微笑んでる。僕はふるふると首を振った。
 やっぱり、珠希はときどきいじわるだ。僕がやじゃないの分かってるくせに、わざとそう聞いてるんだ。
 そんなことが頭を掠めたけど、新たな刺激に霞んで行く。
 胸の尖りを、指よりも柔らかくて濡れた感触のものに包まれた。すぐに分かった。
 珠希が舌で、すでに固くなった尖りを舐めている。
 僕は声が漏れるのを必死で我慢して、口を閉じていた。珠希は、柔らかくぺろぺろと舐めている。そんな優しい刺激でさえ、電気に触れたみたいな甘い痺れが全身に走る。
「希、声我慢しないで」
 珠希が口に尖りを含んだまま喋ると、息が吹きかかって、またそれが新たな刺激になる。
 それでも僕は首を振った。

「は、ずかし」
「恥ずかしくない、かわいいから、希」
 そう言った後、珠希は口に含んだ赤い尖りを、きゅうっと強く吸い上げた。
「アッ…ん、」
 我慢できずに声が零れ落ちる。
「そう、それでいいよ」
 珠希は胸から顔を外して上がってくると、そう言ってにっこり笑った。
「珠希、なんかエッチだよぉ」
 僕は恥ずかしくて、なんとかごまかそうと言った。
「そうだよ。気付いた? でも、希まだ余裕あるね、じゃあ大丈夫だ」
 そう言ってあっさり笑われてしまう。
「え、でもだめもう」
「ん?」
「だって、これ以上したら…」
「勃っちゃう?」
 珠希は僕の側に肩肘をついて、もう片方の手で、僕足の間に手のひらで触った。
 珠希の口元は、柔らかく微笑みをたたえている。
「はぁうっ、触らないで、おねが、」
 今でももう苦しいくらいなのに、そんなことされたら。
「大丈夫、ちゃんと責任とるから」
 そう言うと珠希は深く口付ける。片手では胸を弄られて。
 …だめ、そう言うのは形だけだって、自分でも分かってる……きもちいい。
 キスに夢中になっていて、離れた時、初めて違和感を感じた。
 違和感を感じた足をもじもじと摺り合わせて…エッ!? ズボンは! パンツは!!?
 いつの間に! 珠希ッ
 僕は声にならない声で珠希を見上げた。それでもやっぱり珠希は余裕の微笑み。
「大丈夫、希は感じてればいい」
 そう言うと珠希は、もうすでに緊張して熱を持った僕の中心を手のひらに握り込む。
「はっ…んあ、」
 珠希がその手を動かすと、もう我慢なんて出来るはずがなくって、自然と甘い声が口から漏れる。
「あ、ああっ、」
 気持ちよすぎて頭が真っ白になって。恐いなんて考える隙もない。
 くちゅくちゅという音がしんと静まり返った部屋に響いて、恥ずかしくてたまらない。
 珠希は僕に少し体重をかけると、もう片方の手で胸を撫で回しながら僕の顔や首にキスを落とす。
 ぎゅっとつむった目を開くと、僕のほっぺにキスした珠希と目が合った。
「み、ないで、はずかし…あっ」
「やだ、見てる。かわいいから、希」
 珠希の声は優しいけど、決してからかっているような響きじゃない。

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