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9■眩い太陽☆焼けつく素肌と人魚の誘惑 SIDE:希(了)
23.人魚の誘惑(了)
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珠希はまだ面白そうに笑いながら、サングラスを外してノースリーブを脱ぎ捨てて、船から綺麗な弧を描いて海に飛び込んだ。すーっとブルーの人陰が横切るのが見える。
人魚みたい。
船から乗り出すと、珠希は気持ちよさそうに海から顔を出した。
前髪を邪魔そうにかきあげる。僕は思わずみとれてしまう。
「希もおいでっ」
珠希はきらきらした笑顔で僕を呼ぶ。
「うんっ」
ちょうどマンゴーを食べ終えた僕は、種と皮をゴミ箱に捨てると、Tシャツを脱いで船のへりに立った。
「おい、大丈夫かよ」
背中に空也先輩から声がかかる。
僕は空也先輩に笑顔で答えると、珠希のいる辺り目掛けて、頭から飛び込んだ。
「すごい、場所まで完璧」
ぷはっと顔を出すと、すぐに珠希の笑顔が飛び込んで来た。
「やるじゃんっ」
そう言って空也先輩は船から僕と珠希の分のゴーグルセットを投げてくれた。
海の中は、珊瑚や熱帯魚でいっぱいで。言葉じゃ言い尽くせないほどに、綺麗だった。
「ニモッ! ニモの世界だッ!」
浮き輪で浮きながらゴーグルで海の中を覗いたアユが、ボキャブラリの少なさを補う完璧な例えで表現してくれた。
「そうだよね、ねっ」
僕らは興奮して頷き合った。
***
泳ぎ疲れた僕らは、船の甲板で思い思いにまどろんでいた。
青かった海がだんだんと橙色になって、それから赤く燃えるように色付いて行く。
僕は珠希の裸の胸に背中を預けていた。体温が、心地いい。
アユは向かいで空也先輩の膝に頭を預けて眠っている。
僕も、なんだか眠くなって来た。
「希、眠かったら寝てもいいよ」
「ん」
僕は目を手の甲でこすりながら、頷いた。珠希は僕のお腹に腕を巻き付ける。その熱い手も、疲れた僕には心地よかった。
「ふうん。よかったな、珠希」
ふいに、こっちを見ていた空也先輩がにこにこっていうよりもニヤニヤ笑いで言う。
「ああ。おかげさまで」
珠希も笑い混じりに答える……なんのこと?
って考えてすぐに思い当たった。僕らが今までよりも親密な関係になった、って。気付いたんだっ?
そう分かって僕は恥ずかしくなった。
やっぱり空也先輩ってエスパー!?
僕が落ち着かなくなって挙動不振になっていると、ふたりがくすくす笑うから、よけいに恥ずかしくなった。
人魚みたい。
船から乗り出すと、珠希は気持ちよさそうに海から顔を出した。
前髪を邪魔そうにかきあげる。僕は思わずみとれてしまう。
「希もおいでっ」
珠希はきらきらした笑顔で僕を呼ぶ。
「うんっ」
ちょうどマンゴーを食べ終えた僕は、種と皮をゴミ箱に捨てると、Tシャツを脱いで船のへりに立った。
「おい、大丈夫かよ」
背中に空也先輩から声がかかる。
僕は空也先輩に笑顔で答えると、珠希のいる辺り目掛けて、頭から飛び込んだ。
「すごい、場所まで完璧」
ぷはっと顔を出すと、すぐに珠希の笑顔が飛び込んで来た。
「やるじゃんっ」
そう言って空也先輩は船から僕と珠希の分のゴーグルセットを投げてくれた。
海の中は、珊瑚や熱帯魚でいっぱいで。言葉じゃ言い尽くせないほどに、綺麗だった。
「ニモッ! ニモの世界だッ!」
浮き輪で浮きながらゴーグルで海の中を覗いたアユが、ボキャブラリの少なさを補う完璧な例えで表現してくれた。
「そうだよね、ねっ」
僕らは興奮して頷き合った。
***
泳ぎ疲れた僕らは、船の甲板で思い思いにまどろんでいた。
青かった海がだんだんと橙色になって、それから赤く燃えるように色付いて行く。
僕は珠希の裸の胸に背中を預けていた。体温が、心地いい。
アユは向かいで空也先輩の膝に頭を預けて眠っている。
僕も、なんだか眠くなって来た。
「希、眠かったら寝てもいいよ」
「ん」
僕は目を手の甲でこすりながら、頷いた。珠希は僕のお腹に腕を巻き付ける。その熱い手も、疲れた僕には心地よかった。
「ふうん。よかったな、珠希」
ふいに、こっちを見ていた空也先輩がにこにこっていうよりもニヤニヤ笑いで言う。
「ああ。おかげさまで」
珠希も笑い混じりに答える……なんのこと?
って考えてすぐに思い当たった。僕らが今までよりも親密な関係になった、って。気付いたんだっ?
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やっぱり空也先輩ってエスパー!?
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