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10■眩い太陽☆焼けつく素肌と人魚の誘惑 SIDE:歩(了)
8.チョコ⇔空也
しおりを挟む「なんか、かっこよかった…」
部屋に戻る途中、あの毅然とした態度に言葉を思いだし、うっとり空也を見つめた。
「当然だろう」
空也は余裕の笑みを浮かべて、オレの髪に指を滑らせた。
『当然』がかっこよかったと褒めたことに、なのか、伯父さんへのオレの言葉なのか、どっちを指すのかわからなかったけど、空也の場合、両方だろうと思った。
「空也ってヒーローみたい」
オレは歩きながら空也にぺたぺたと絡み付いた。
「ヒーロー…ね」
オレの部屋の前で空也がくすっと笑ってオレの髪にキスして明日終業式の後、校門で会おう、と部屋に去って行った。
身体の熱がさーっと一部分に集まろうとしたので、頭をぶんぶん振って部屋に入った。
***
終業式の間も、部屋に戻ってからも、気を抜くとすぐに昨日のことが頭に浮かんで、ぽーっとしながらノンと自分の服を選んで着替えた。
試着しやすいように簡単な服ね。
約束通り校門に行くと、目の前にあったのは、まっくろなリムジン。
プロムパーティですかい!とツッコミたかったけど、まぁ置いといて、中にはいるとびっくりした。
ふかふかのソファにシャンデリア。数々のアルコールに、お菓子!
「空也っ食べていい? ノンも食う? 」
「…全部食っていいから…」
落ち着け、と空也がオレの腰に手を回して座らせた。
オレは空也にぴったりひっついて座って、チョコを次々に放込んだ。
夢中で食べていたので口のまわりにもいっぱいつけていたらしく、空也がいつもみたいにぺろっと舐めた。
…はにゃ。
意識がチョコより空也の舌の感触に飛んでいった。
「…もっと」
空也がくすっと笑ってチョコをひとつオレの口にいれた。
違うよー。わかってくせに…。
そう思ったけど、今は口の中に広がる最高級のチョコを味わった。
「空也ぁ、ちゅーだけ」
チョコの風味が口から去っていくと急にさみしくなり、空也にキスをねだった。
仕方ないな、とおでこに、鼻の頭に、唇に触れるだけのキスをした。
…そんなんじゃ余計煽るだけだよ、って言おうとしたら、がんっと空也から振動が伝わった。
珠希がノンの目を隠して、空也を睨んでいた。
「…おこられちゃった」
「ああ。大人しくしてよう。お上には逆らえん」
空也がいたずらっぽく言って、二人でくすくす笑いながら、またオレはチョコに集中した。
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