白樫学園記

nano

文字の大きさ
248 / 368
11■きらめき☆楽園バースデー SIDE:希(了)

4.レッスン2★

しおりを挟む

「希、バンザイして」
 そう言われて手を挙げると、着ていたTシャツが顔の前を通過して行った。
 珠希が耳や首を甘噛みする。
「ん……」
 珠希の熱い手の平が、ゆっくりと僕の肌の上を滑って行く。
 ただそれだけで、僕の息は上がってしまう。
 珠希が首筋を舐め上げる時に、めがねのフレームが顔を掠める。やっぱりどうしてめがねを外さないのか気になってしまう。
「珠希、めがね、はず…んっ」
「外さないよ」
 珠希は耳元でそう囁きながら、指先で僕の胸の尖りをそっと擦る。
「ど、うして」
「だって、せっかく希のかわいい顔がよく見えるのに」
「あ…ん、なにいって」
 珠希が言った意味を一生懸命考えたけど、珠希の舌や手の動きに思考を邪魔されてしまう。
「せっかく明るくて見えるから」
 え、明るい……?
 そう思って閉じていた目を開くと、部屋は夕日の赤に染まっていた、けど、確かに明るい。
「あ、やだ、暗くして」
 そんなの無理だって分かってても、言わずにはいられなかった。
「ごめんね、それは出来ない」
 珠希はくすくす笑いながら、僕の耳もとから離れて行く。
「あっ、んん」
 胸の突起をぺろっと舐められて、思わず声が漏れてしまう。
 珠希はまるで僕の反応を楽しんでいるみたいに、ゆるゆると舐めたかと思うと、きゅっと強く吸ったりする。
 僕は完全に翻弄されていた。
 もう声を我慢したりできない。
 珠希の口が体から離れてくれたから、僕はやっとまともに息を吸えたほどだった。
 気を抜いた瞬間、ざっと勢い良くハーフパンツと下着を引き降ろされた。
「可愛い、希」
 珠希は、微笑んでそう言った。
 み、見てる! めがねかけて!
 僕は焦って身をよじって横を向くと、なんとかすでに芯を持ってしまっている僕の中心が珠希の死角になるよう、無駄な努力をした。
「見せて、希」
 その珠希の言葉は柔らかいけど、僕の両手首をすでに掴んでる。珠希は優しい顔で微笑む。
 いつだって僕はそれにかなわない。少し力を込められただけで、僕はあっさりと体を仰向けに戻した。
「いい子」
「珠希、恥ずかしいよ」
 あまりにも恥ずかしすぎて、顔が火照って目が潤んでくる。
「もうすぐ、日が沈むよ……それまでの辛抱」
 珠希は僕を見て微笑む。
「やだ…珠希も、脱いで。おねがい」
「そんな顔して言われたら、断れない」
 僕は一体自分がどんな顔してるのかなんて、想像したくもないけど。珠希は嬉しそうに笑いながら、着ていたノースリーブを脱ぎ捨てた。
 毎日ビーチでさんざん見てるっていうのに、こういう状況だとそれがぜんぜん違うように見えて。
 逞しい胸や肩に触れたくて、僕は手をのばしていた。
 珠希は驚いたようにびくっとしたけど、僕はその固い筋肉や骨をなぞるように指を滑らした。
「あっ、ん」
 それでも、珠希が少し僕の中心に触れただけで余裕がなくなって、僕はぱたんと手を下ろした。
 珠希がベッドの下の方に座って、僕の足首を掴んだ。
 えっ? なに?
 そう思った瞬間、少し力を込められて、足を立てて折り曲げられた。
「あ、珠希なに、するの?」
「大丈夫、気持ちいいから」
 そんなふうに言われても珠希の顔も見えないし不安で、僕は太腿をくっつけて無駄な抵抗をした。
 珠希は気にしてない様子で、僕の足首からふくらはぎを舐め上げる。
「…はっ、あん」
 そしてふくらはぎから膝も。くすぐったいような、気持ちいいような、ぞくぞくする感覚が突き上げる。
「んっ、」
 僕がその感覚に耐えようと必死で歯を食いしばっていると、そっと温かな腕で膝を割られた。
 気持ちよくてぼうっとしていたせいで、膝に力を入れるのを忘れてた。
 珠希は僕の内腿を舐める。
「気持ちいい?」
 僕の脚の間から、上目遣いで珠希が聞いてくる。
「…ん、はあぁんっ」
 いつの間にか部屋が少し薄暗くなっていて、少し安心したのもつかの間。
 珠希は腿から移動した舌で僕の堅くなったところをぺろっと舐めた。
「た、まき、やだだめ…んっ、ふぁ」
 僕の意義は聞き入れてもらえなくって、珠希は僕の中心を片手で触りながらぺろぺろとゆっくり舐め上げる。
「んっ、あ、は」
 頭が真っ白になりそうなぐらい気持ちよくて、すぐに出しちゃいそうで僕は早く珠希にそれを止めて欲しかった。それなのに、口からはまともな言葉を発することができないし、珠希を押し退けるような力も出ない。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

男子寮のベットの軋む音

なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。 そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。 ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。 女子禁制の禁断の場所。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

灰かぶりの少年

うどん
BL
大きなお屋敷に仕える一人の少年。 とても美しい美貌の持ち主だが忌み嫌われ毎日被虐的な扱いをされるのであった・・・。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

完成した犬は新たな地獄が待つ飼育部屋へと連れ戻される

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...